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思いの距離感

8作品が収録された「一人称単数」を読了。わたしは、中でも「石のまくらに」「謝肉祭」「ウィズ・ザ・ビートルズ」が好きでした。この3作品に限らず、どの話もなんか、恋というか、思いに距離感があって、わたしの恋とか人間関係に近かった(ように思った)。

人との距離感は人によって異なる。近いのがいいか、離れているのがいいかというほどよい距離の感覚も人によって違うけど、わたしは、離れているのが好みです。

万が一ふと会わなくなっても、会えなくなっても、「あ、そういえば…」という感じで思い出すくらいの関係を続けたい。わたしにとっては、世の中との隔絶感が村上春樹の小説の心地よさだ。死ぬまで読み続けたい。ただ心地よくなるだけのために。


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