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覚醒度43。

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    『メギド72』の、主にゲーム的な部分についての覚書をまとめる。

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FGO:聖杯戦線感想

 イベントシナリオの感想(プトレマイオス惚れた。テセウスとアステリオスも愛おしい。太公望は相変わらずヤベーな)じゃなくて、今バージョンの『聖杯戦線』というゲームルールおよび戦闘のデザインの話。  大雑把にまとめれば「めっちゃ良くなってたし、楽しかった」。このデザインで邪竜百年戦争とか絶対魔獣戦線とかの聖杯戦線版とかも遊びたいなあと思う内容だった。 クラス毎の特殊能力 前回、アサシンの攻撃コストや、ライダーの移動コストが他クラスより軽く設定されて、クラスに相性以外の役割が与え

    • メモ:ブレイドスピナー

      ■本テキストおよびゲームの概要 これは二足歩行ロボ戦TRPG『ブレイドスピナー』の作成メモだ。  『ブレイドスピナー』は荒廃した近未来を舞台に、陸戦ロボに登場する傭兵となり、さまざまなロボ戦ミッションに挑むTRPGだ。マップを使わないシンプルなルールで、常に動き回りながら戦う地上のドッグファイトを表現することを目的としている。 ■ゲームの舞台 全面戦争で荒廃した地球。生き残った都市はアーコロジー化して繁栄しているが、それ以外の領域は荒野が広がっている。そして、都市間は資源を

      • 掌編:ひたすら灰を集める仕事(どこにでもいる平凡な錬金術師の、退屈で辟易するような日常の話)

         錬金術工房の朝は早い。  クラマは、窓から差し込む朝日を見上げながら、ひたすら暖炉で灰を掻き混ぜている。  まだうす寒い外の空気とは対照的に、工房の暖炉の前に陣取るクラマの額にはうっすらと汗が浮かぶ。灰色の瞳に、暖炉の火がちろちろと瞬いている。 (こういう作業は心を無にするのがコツだ……)  ひたすら淡々と火掻き棒で暖炉の炭を掻きまわして、細かな灰を積み上げていく。  灰。  一般的なご家庭からも日々排出される廃棄物のひとつだが、錬金術においては重要な触媒のひとつであ

        • ウマ娘:ラピッドビルダー(仮)の育成シナリオを妄想してみた

          はじめに ウマ娘RttT、滅法面白かった。  第4話で話題になったのは、なんといってもラピッドビルダーさん――といっても、アプリに実装されているモブウマ娘ではなく、同名だが全然違うデザインの、モデルになったレースにおいてラスカルスズカ号に比定されるポジションにいた眼鏡ウマ娘のこと――だ。  ラスカルスズカ号は、G1で掲示板にも食い込みながら、時代の巡り合わせも悪く(ご存知の通り、RttTのあとは覇王様の時代が幕を開けるので)、重賞の壁を突破できなかった馬だった。  兄の悲劇

        FGO:聖杯戦線感想

        • メモ:ブレイドスピナー

        • 掌編:ひたすら灰を集める仕事(どこにでもいる平凡な錬金術師の、退屈で辟易するような日常の話)

        • ウマ娘:ラピッドビルダー(仮)の育成シナリオを妄想してみた

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        記事

          【没】世界は陰謀に満ちている 第1話・レプリティアンとお嬢様

           以下は掲題の小説の第一話として書いたものだ。その後も、色んな陰謀論を信じ込んでるお嬢様のボケ倒しトークをする話を書く予定だったのだが、第二話の「地震兵器とお嬢様」がどう書いても不謹慎な方向から抜け出せない(真澄に不謹慎であることをツッコませてなお、個人的な線引きを超えてしまう)ために没ることにした。その供養である。  その日、わたし――水道橋真澄が図書室にいたのは、まったく必然的な理由だった。  わたしは図書委員で、その日は図書当番の日で、わたしはクラスメイトとの付き合い

          【没】世界は陰謀に満ちている 第1話・レプリティアンとお嬢様

          ウマ娘:女神の叡知に関するちょっとしたクイズ/テクニック

          この記事は何? 『ウマ娘』の新シナリオ「グランドマスターズ」で育成を左右する要素である「女神の叡知」に関する、ちょっとしたクイズ&豆知識です。  あまり実践的な話ではないですが、「モンティホール問題」的な頭の体操だと思ってヒマつぶしに読んでいただくといいでしょう。 前提 「知識の欠片」のルールを理解していることが前提で書かれています。 女神について以下の略称を使用しています。 ダーレーアラビアン=赤/赤女神 ゴドルフィンバブル=青/青女神 バイアリーターク=黄/黄

          ウマ娘:女神の叡知に関するちょっとしたクイズ/テクニック

          ダイヤモンドの功罪と平井大橋作品

           『ダイヤモンドの功罪』を面白い、と言ってる人たちが、それ以前に同じ世界観で描かれていた平井大橋さんの作品を読んでなさそうだったので、それについて書くよ、という記事。  あと闇堕ち、闇堕ち言ってる層に「言うほど闇に堕ちなくても勝手に期待外れとか言うんじゃねえぞ」みたいな予防線の話。 ダイヤモンドの功罪 『ダイヤモンドの功罪』は、週刊ヤングジャンプで連載開始した野球漫画だ。天賦の才に恵まれた少年が、その才能のために、望まずして大人たちの期待を背負わされ、仲間になりたい子供たち

          ダイヤモンドの功罪と平井大橋作品

          FGO:対ORT出撃記録

          21節 空想樹海決戦100万HPのORTを再出撃不可のメンバーで倒す総力戦。 FGOの戦闘システム的に単騎で出撃して、宝具で削っていく戦術を選択。 1ゲージ目 01.[降]威力偵察、対フォーリナー、ということで同型サーヴァントがいるメカエリチャンⅡ号機で出撃。50万減らした。 02.[狂]戦闘ごとにクラスが変わるよう。バーサーカー相手は苦しいなあと思いつつ、ゴッホちゃんで対抗。宝具からのクリ殴りで残り50万を削り切り、ゲージ折った返しのORTの攻撃で退場。 2ゲージ目

          FGO:対ORT出撃記録

          メギド72:狂炎について

           かつて『メギド72』にフィロタヌスが実装されたときに、狂炎――対応してるメギドが1柱しかいないタクティカルソート――について勢い余って記事を書いたことがありました。  あれから時間も経ち、狂炎戦術に対応したメギドも増えたので、この辺でアップデートしておこうと思います。 狂炎戦術の基本狂炎の特徴  元々、地形ダメージは高防御力、バリア、ダメージブロックなどの防御手段を無視して確実にダメージを与えられる攻撃手段です。ですが、地形のダメージ量は敵HPに対してあまりに小さいた

          メギド72:狂炎について

          FGO:2023福袋どうしよう

          2023/01/05追記  弓単回して尻王引いたわ。  また寿命の短い記事を。 条件1:全体攻撃宝具枠は基本的に不要 以下の面子で通常の周回はできるので、そういう初心者的な面子補充はいらない。なので、基本的に全体攻撃宝具枠は普通のアタッカーとしてはいらない、と考えている。 剣:アルトリア(W光コヤン3連発) 弓:水着ジャンヌ(W術トリア3連発) 槍:パーシヴァル(W術トリア3連発) 騎:ハベトロット(W術トリア3連発) 術:ジーク(W術トリア3連発) 殺:水

          FGO:2023福袋どうしよう

          メギド72:アマゼロト師匠を使いこなしたい

          アマゼロトは奥義でラッシュの味方全体に「封印」状態と引き換えに強力なバフを与えるメギドだ。強力なMEと合わせて、手数とバフの暴力で敵を圧倒する攻撃的戦術の要であり、砦王フォートロイ戦などで活躍している。 が、それ以外の「普通に攻撃的な編成で戦いたい」敵に対して、いまいち機能していない現状があり、編成や運用をちょっと見直したら、色々と難しいなあとなったので、試行錯誤を記事にした。 問題は「2T以上かかる戦術なのに耐久要素が足りない」のと、「アマゼロト入れない方がスマートに機能

          メギド72:アマゼロト師匠を使いこなしたい

          2011~13年のJRA G1レースCMとウマ娘

          2011年から2013年にかけてJRAが放送した、G1レースを制した過去の名馬を取り上げたレースCMは、滅法格好いいと評判がいい伝説のCMシリーズだ。 ウマ娘のキャラクター付けにも大きく影響しているところである。ので、その辺を紹介したりする。 2011年 20th Century Boyシリーズ名がまだ付いてない奴。名前の通り、20世紀(もっと言えば90年代)のレースに限定されており、第二次競馬ブームのファン層を取り戻したい意図が垣間見える。 この年のCMに選ばれた馬が全員

          2011~13年のJRA G1レースCMとウマ娘

          スターブロッサムというタイトルについて

          タイトルの発表と違和感の話 『ウマ娘』でサクラローレルを主人公にした漫画を連載するよ、という告知が行われていた。本日、2022/11/05にそのタイトルが発表された。 『ウマ娘プリティダービー スターブロッサム』 プリティダービーってついてる! サクラ軍団だけに、その花(ブロッサム)が咲くまでの物語を描くのだろうと思われるのだが、このタイトルに予感や違和感を覚える人が一定数存在する。 「それは、同じサクラ軍団でも、ローレルじゃないのでは?」 一定数の人々が、そのタイトルか

          スターブロッサムというタイトルについて

          グーとグミとグリコのおまけ

          これはゲーム性とゲームバランスについての話だ。 良いゲームとは、本質的に不平等なゲームであり、バランスを取るということは、ゲームをつまらなくする(ゲーム性をなくす)ことだったりする、という話。 あと、ゲーム性をなくすことで、一般性を上げることができたりもする、という話でもある。 強キャラ/武器/クラス導入で「ゲームバランスが良くなった」とされるゲームは、実際には「ゲーム性がなくなるほどの強要素を導入することで、非ゲーマーでも遊べるようデチューンした」だ、とか。 ジャンケン

          グーとグミとグリコのおまけ

          Breathlessジャムに参加した記録(あるいはデザイナーズノート)

           汎用ルール『Breathless』を使った自作TRPGを投稿しよう、というゲームジャム(短期間でゲームを制作するイベント)に参加してみた。自分なりに色々なテーマをもって取り組んだりして、滅法楽しかった、という話。  各作品のデザイン上のテーマとか、うまくいった/いかなかった事とか、そういう事を記載するのはデザイナー気取りでいい気になれるので非常に楽しい。ので、そういうことを書きます。  あと、『Breathless』を使ってゲームを作ることの面白さ、という包括的な感想とか

          Breathlessジャムに参加した記録(あるいはデザイナーズノート)

          「三日月よ、怪物と踊れ」副読メモ

          黒博物館シリーズについて 「三日月よ、怪物と踊れ」は、藤田和日郎による、ヴィクトリア朝のロンドン警視庁にある犯罪資料館に眠る奇妙な証拠品を題材にした傑作怪奇譚『黒博物館』シリーズの第三段だ。  第一弾「スプリンガルド」では1830年代に世を騒がせた都市伝説・バネ足ジャックの真実を、第二段「ゴースト・アンド・レディ」では白衣の天使ことフローレンス・ナイチンゲールを巡る伝奇的半生を描いた。  そして、第三弾である本作では、『フランケンシュタイン あるいは現代のプロメテウス』の作者

          「三日月よ、怪物と踊れ」副読メモ