フレンチ仕掛け満載。「NARA COLA」
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奈良のフレンチレストラン『LA TRACE』のシェフ佐藤了さんが手掛けるクラフトコーラ。サフランとシナモンリーフの他、数種類のスパイスによる独自ブレンドを楽しめます。
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●キープレイヤー
サフラン、フェンネル、ライム
●指標
甘さ・・・★★★☆☆
スパイシーさ・・・★★★☆☆
柑橘感・・・★★★☆☆
複雑性・・・★★★★☆
*複雑性=味わいや香りの広さ、種類の多さ
余韻・・・★★★★☆
*余韻=各味わいや香りの深さ、クセ、後残り
●お勧めシチュエーション
独特な甘みと苦みを堪能すべく、クセのある食事のおともに
●1瓶で楽しめる杯数
【小サイズ(230ml)】並みグラスで、約10杯
●手に入れられる場所
主に「NARA COLA」オンラインストア
素材選びや味わい・香りの演出、それから瓶の佇まいまで。フレンチシェフの表現を随所に楽しめる一品です。
続けて、NARA COLAを実飲したり、クラフト性について探ってみます。どうぞ、お付き合いください。
1.概要
///素材/// ★=キープレイヤー
【スパイス・ハーブ】
コーラナッツ、シナモンリーフ(沖縄産)、サフラン(奈良産)(★)、バニラビーンズ、クローブ、カルダモン、コリアンダー、アニスシード、フェンネル(★)、黒胡椒、生姜
【甘味素材】
オーガニックシュガー
【柑橘】
ライム(★)
奈良のフレンチレストラン『LA TRACE』から登場した、NARA COLA(ナラコーラ )。
シナモンリーフやバニラビーンズ、クローブ、カルダモンなど、コーラらしい味わい・香りを引き出すスパイスだけではなく、サフラン、フェンネル、黒胡椒、といったクラフトコーラでは珍しいスパイスが顔を並べます。
主役になるのは、やはりサフランやフェンネル等の、フレンチに親しい素材。そして、シェフのお墨付きであるライムです。実飲しながら、その姿を紐解いていきましょう。
2.実飲
〰蓋を開けた香り
蓋を開ければ、コーラらしいスパイシーな甘さもほのかに感じつつ、全体的には、爽やかさ、上品さを覚えます。「苦みもあるのかな?」と直感的に期待してしまう芳香さもあり。
さて、グラスに注いで、実飲。
🍷味わい
香りで抱いた期待を満たしてくれる味わいです。甘みと苦みがバランスよく際立っていて、上品に仕立てられています。
シェフに聞いたところ、「無農薬ライムを皮ごとつかっている」と仰っていたので、それが苦みの由来でしょうか。
料理に合うだろうな、と思わずにいられません。
〆—
3.クラフト性
やはり魅力的に感じるのは、”フレンチシェフならではの表現性”。
改めて素材に目を向ければ、アニスやフェンネル、サフラン、黒胡椒など、
ヨーロッパにルーツがあり、フレンチに親しいスパイス・ハーブたちが顔を並べています。
ライムが効いた苦みも相まって、食事との相性のよさを感じさせるところは、きっと「フレンチをはじめ、料理と一緒に楽しんで欲しい」といった意図があるのでしょう。
余談を挟みますが、コーラのルーツとの親和性も魅力を感じるポイントです。
クラフトコーラ、もといコーラの起源は、とある薬剤師が「薬」の機能を期待して作ったところにあります。
さて、このNARA COLAの主役を張るサフランは、くすりの町・奈良県高取町の農園から採れたもの。現在の奈良である大和は、古代日本の中心だった場所。そこでは、医学も早くから発達し、医薬品を全国に売る売薬業が誕生した地域でもあるようです。なかでも高取町は、薬草がよくとれたこともあり、その中心的存在だったそう。
そんな歴史を持つ地域から、クラフトコーラが出ることは、どことなく、必然性を感じます。
さて、本筋に話を戻しましょう。フレンチ仕掛けを感じられるのは「佇まい」にもあり。
フレンチは、調理技法やお作法にも一定の敷居を持ち、食体験の至る所にこだわりを持つところが”らしさ”ともいえますが、このNARA COLAには、それがあります。
シロップを彩る、黄金色のような色合い。これは、サフランの作業によるもので、クラフトコーラ界でもダントツの美しさを持っています。
ラベルのデザインや蓋など、基調カラーの黄金色が随所に差し込まれているのも、さすがの仕掛け。
明るく上品なテーブルによく佇むだろうことは、容易に想像がつきます。
そして、”包装”にも、見惚れるものがあります。
梱包を解くと、作り手さんの拠点のロゴが印刷された薄葉紙と、黒い紐に包まれて、まずは姿を現すのです。
この薄葉紙の包装は少し透過していて、シロップの瓶がうっすら見えたりと、繊細な演出まで施されています。
といったように、フレンチに根付く素材や技、思想を上品に反映した、魅力溢るるクラフトコーラ。
その世界を、どうぞ体感してみてください。
〆———
Shall you , NARA COLA?
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