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ひとり 杏
2020年12月9日 00:29
2020年12月6日 00:21
2020年10月28日 00:41
↑前回のおはなし蛍光灯のひかりを落としてしまった瞬間キラッとぼくの目を刺したのはストーブのコンセントの先端の金属荒く、鋭く、二つの四角が輝いたの。あの、ねえ、今さらそんな目でぼくを見ないでほしいんだけれど。だってきみ、昼間のあの静かさはどこへ行ったって言うのさしんとして、まるで存在しないみたいに。一度だって、そんな乱暴に光ったりしなかったじゃあないの。そう眠れな
2020年10月6日 22:58
突然ごめんね、久しぶり。散々迷ったんだけれどやっぱりきみに、どうしてもきみに聞いてほしいものがあったから。今ぼくが暮らす街の秋はまるで冬の一歩手前、そう冬の赤んぼうのようでいったいいつまでいてくれるんだい、と毎日夕方には、風に問うてしまいます。そんなある日、雑貨屋で見たものは コスモス模様のハンカチ、のお隣。それは、売れ残りセール の印がついた一袋のひまわりの飴でした。
2020年10月3日 21:54
ぼくの皮膚の透明の膜はどうしたって剥がせなくて、ぼくらがどんなに抱きしめ合ったってぼくはきみに触れられない。かなしいことじゃないんだよ。ぼくらは近づき続けるんだそして、ぼくはきみの中に入れないままきみの心をすり抜けるだろうそして、すれ違って過ぎるだろうきみは、もう何も言わなくていいぼくとの日々を忘れるくらい、幸せになってほしい「好きだ」も「愛している」もそんな台詞を欲しが