詩17『きみが寝てしまうまえに』

↑前回のおはなし



蛍光灯のひかりを落としてしまった瞬間

キラッとぼくの目を刺したのは

ストーブのコンセント
の先端の金属

荒く、鋭く、二つの四角が輝いたの。

あの、ねえ、今さらそんな目でぼくを見ないでほしいんだけれど。

だってきみ、昼間のあの静かさはどこへ行ったって言うのさ
しんとして、まるで存在しないみたいに。
一度だって、そんな乱暴に光ったりしなかったじゃあないの。

そう
眠れないの

きみも眠れないの


[今日のおはなし]

コンセントは、眠れない気分らしいです。

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