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Google Jamboard活用実践例①

1.活用の背景

GIGAスクール構想によって端末一人一台の配備が全国で進められています。
私の勤務する自治体ではChromebookを配備しており、勤務校では、2学期から授業における生徒の使用が始まっています。

今回は、私が実際に行った授業の実践例をご紹介します。

この授業を行ったのは9月で、当時は…

○緊急事態宣言下であったため、「マスク着用」など一般的なルールは前提として、授業においては、対面してのグループワークは1回5分以内。また、理科においては「児童生徒同士が近距離で活動する実験・観察は行わない」。
○Chromebookの使用が可能になったばかりで、生徒もほとんどの教員も使い方があまりわからない。

という状況でした。

そこで…
①感染症対策のガイドラインを守りつつグループワークを行う
②生徒が、端末やアプリの使い方に慣れる
ということを目的に、「Google Jamboard」を活用してみました。

2.単元・学習内容

・中1理科 「身の回りの物質」
・物質の性質について

3.授業展開

①NHK for Schoolの動画を視聴する

「アクティブ10」というシリーズの動画です。
常に疑問を投げかけ、答えは説明しないところが面白いです。
今回は、「seane6 もっと探究ーリサイクル工場での分別」の部分を、スクリーンに投影して視聴しました。

②グループワーク
・机の向きは前向きのまま、向かい合って5分以上話さないことをルールとして伝えました。
・上記動画にリンクする形でワークシートが用意されていたので、あらかじめ「Google Jamboard」のボードを班の数分つくり、その背景をワークシートにしておきました。
・「Google classroom」に、私の作成しておいた「Google Jamboard」へのリンクを貼っておき、生徒にはそこからボードへアクセスしてもらいました。
・ワークシートの課題「どの装置を、どのような順番で使えばよい?」かについて考えます。
・「付箋」で自分の班のボードに意見などをどんどん出してもらいます。班の中で、誰が何色の付箋を使うか決めておいてもらいました。

③各班で出た意見の共有
・「Google Jamboard」ならすぐ他の班の意見が見れます。私の端末画面は常にスクリーンに投影しておいたので、私が各班に質問しながら、ボードの内容を紹介していきました。

4.使ってみての感想

・「アクティブ10」について
答えが一つではなく、実際班によって違う結論になっていて面白かったです。
プチ探究的な学習といった感じでしょうか。

・「Google Jamboard」について
異なる意見を瞬時に共有できるのが大きな利点だと思います。「付箋」は色分け、移動、拡大・縮小などできるのでブレスト的に使うにはとても便利です。生徒は、SNSみたいな感覚で、面白がってどんどん意見を出していました。話し合い活動は、本当は机を合わせて対面してやるのに越したことはありませんが、それが出来ない状況では、机をそのままで話し合いっぽいことを成立させられるのも良かったです。

・通常の話し合い活動では動きが少なかった生徒が積極的に意見を出している様子をどのクラスでも目の当たりにしました。一方で、普段デジタル端末を使用しないような生徒は、不慣れでもどかしくしている様子もありました。


私自身はかなり積極的にChromebook、「Google classroom」などを活用し、一斉授業はほぼしなくなりました。
今後も実践報告を継続していきます。

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