ポテ巻

サークル『ポテト亭』主催。 映画、小説、アニメ、ラジオ、音楽。 崇教真光の二世信者です…

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サークル『ポテト亭』主催。 映画、小説、アニメ、ラジオ、音楽。 崇教真光の二世信者ですが日本会議の思想にはハッキリとNOを突き付けます。 https://twitter.com/OreUnza?t=x3QKTFjobkOynWQLrrDUqg&s=09

最近の記事

【文学フリマ東京38】終了後の備忘録 

文学フリマ東京38から1週間が経とうとしてます。 あの唯一無二の空間に居られたことを忘れないように、ざっくりになりますすが備忘録を書きました。 雑な構成ですが、お付き合いいただけたらと思います。それでは―― ――午前07時30分――新栃木駅余裕をもって駅に着いたら流通センターとは反対の電車に乗る。 絶望しそうになるが、無人駅の改札を優雅に通りぬけるネコちゃんを見てホッコリする。 ――午前08時00分――東武日光線鈍行で流通センターに行く予定だったが、30分も時間をロスした

    • 明日の文学フリマの最終告知!!

      改めて、明日5/19東京流通センターにて開催される『文学フリマ東京38』に出店します! 去年の文学フリマ東京に初出店をして以来、2度目の参加。 緊張はない!と言いたいところですが、めちゃくちゃ緊張してます……。完全ぼっちの1人サークルは精神力がめちゃくちゃ必要……。 今回はかなりの数のサークル応募があったそうです。そのなかで当選していただいた事実をしっかりと受け止めながら、当日は沢山の方に本を手にとって貰えればと思っております。 そしてサークル参加をすると同時に、多種多様

      • 文学フリマ東京38のお品書きが完成しました!

        センスの無い画像になってますが……ご精査いただければ幸いです! 新刊は廃坑を舞台にしたバイオレンススリラー。 ドラッグに溺れる刑事が大量のシャブを横領した同僚を探しに廃坑跡に足を踏み入れると、そこには歪んだ資本主義が生み出した異形の怪物……。といったあらすじとなっております。 地元にある足尾銅山と鉱毒事件をモチーフに、暴走を続ける資本主義に対する批判と自戒を込めた切実な物語です。 好きな映画のエッセンスを加えたエンタメ作品になってるので、読者の方を決して飽きさせない作り

        • 【告知!】文学フリマ東京38に出店します!

          🏢東京流通センターにて開催される『文学フリマ』にサークル参加します! 🗓️日時は5月19日(日)12:00〜17:00 サークル名 【はきだめ渓谷出版】 ブース配置 【い―48】 入り口から若干遠目ですが、本の表紙をプリントしたポスターをブース内に貼るので、そちらを目印にお越しください! 百合要素のある刺激的なバイオレンス小説、東京を舞台にしたハードかつファニーなクライムノベル、アラサーの痛々しい自意識を描いた半私小説など、幅広いラインナップをご用意してます。 文

        【文学フリマ東京38】終了後の備忘録 

          【二次創作】シュヴァルとキタサン――誕生日の帰り道

          「お姉ちゃ〜ん、プレゼント決まった〜?」 「うーん、まだね。シュヴァルが好きそうなもの、なかなか見つからないわね」 「だよね〜。シュヴァちに合う香水って難しいよね。『フローラル系』でもないし、『オリエンタル系』も違う。『マリン系』はあからさまだしな〜……。あっ、見て見て! この香水、お姉ちゃんの雰囲気にぴったりかも〜♪」 「もう、今はシュヴァルのプレゼントを決めてるのよ。私の香水はいいの」 「えへへ、お姉ちゃんのイメージはすぐに湧くんだけどな〜。優しい抱擁力と魅力的な

          【二次創作】シュヴァルとキタサン――誕生日の帰り道

          【二次創作】シュヴァルとキタさんの梅見ランニングデート

          「シュヴァルちゃん♪ はい、あ〜んして、あ〜〜ん!!」 「も、もう、食べられないよ……」モグモグ 「遠慮せずにどんどん食べて〜! シュヴァルちゃんのためにいっぱい作ったんだから!」  リスのように口いっぱい食べ物を頬張る僕の目の前で、キタさんが満面の笑みを浮かべていた――。  手元には、顔と同じくらいのサイズがある巨大肉まん。  いくらなんでもデカすぎると思うが、沸きあがる熱々の湯気とモチモチの生地は、食欲をそそる料理のコマーシャルのように魅力的なビジュアルを放ってい

          【二次創作】シュヴァルとキタさんの梅見ランニングデート

          【二次創作】 シュヴァルとドゥラメンテの春を告げる雪割り桜

           冬の陽光が虚ろな背中に射し込み、冷たい土のうえには無様な影法師が映し出されていた。  お気に入りのマリンキャップに積もる小雪に触れる。その儚い雪でさえ、今の僕にはとても重く感じられた。 「今日も、寒いな……」  風花が舞う冬晴れの午後――。僕はトレセン学園のグラウンドに立ち尽くしていた。日課のランニングをしなきゃならないけど、あまり気乗りがしなかった……。  真っさらな雪が点々と積もるグラウンドは、殺風景な景色が描かれたキャンバスのように鬱蒼としていた。  すっと息

          【二次創作】 シュヴァルとドゥラメンテの春を告げる雪割り桜

          【二次創作】 シュヴァルグラン 決意の返し膳

          〜~〜~ ※ウマ娘の二次創作となります。 3期のシュヴァルグランを初めて見たときから、いつかSSを書きたいと思い、ようやく完全しました。 楽しんでいただけたら嬉しいです。 〜~〜~ ◇ ◇ ◇ ◇ 「また、勝てなかったな……」  僕は虚ろな目をしながら春のうららかな風を浴びていた――。  淡い色した桜の花びらが儚げに舞い散り、何もない虚空に吸いこまれていく。誰の目にも留まらず、期待に応えることもなく、冷たい廊下を孤独に吹き抜けていった。  それを見ていたら、無性に

          【二次創作】 シュヴァルグラン 決意の返し膳

          ドライブアットロッキンリバー

          ――― あらすじ ―――  元芸人のタクシードライバーは赤坂の街で怪しい二人組を乗せた。彼らの傍若無人な振る舞いに、タクシードライバーの心身は次第にすり減っていく。目的地に着いたとき、彼の目の前で、身の毛もよだつ事態が起きる……。 ――― 登場人物 ――― ◉ 田中ナオト…………タクシードライバー 元芸人 ◉ 平戸………半グレ 兄貴分 ◉ 酒木………半グレ 弟分 ◉ 原田………田中の元相方 【 Ⅰ.バイオレント・ドライブ】  赤坂見附のタクシー乗り場の前は、凪いだ

          ドライブアットロッキンリバー

          コミティア146お品書きについて

          今週、12月3日の日曜日。東京ビッグサイト西ホールにて開催される『コミティア146』にサークル参加します!サークルは『ポテト亭』 配置は『R-25b』となっております。 以下、お品書き―― 新刊は2冊カルト教団を舞台にしたバイオレンスアクション、『ミッドナイトブルーリベンジ』元芸人のタクシードライバーがヤバい二人組を乗せて東京の闇夜を走る、『ドライブアットロッキンリバー』 『ミッドナイトブルーリベンジ』の表紙はmizukochikoさまに描いて貰いました!はじめてのイラ

          コミティア146お品書きについて

          文学フリマ東京から1週間

          経ちました。 当日、拙サークル『ポテト亭』に足を運んでいただいた方、本を手に取っていただいた方、全てに感謝申し上げます。本当にありがとうございました! 以下、サークルの様子、見本誌、出逢った本。 初参加の文学フリマ、日本中から集まった本好きが醸し出す独特の雰囲気を思う存分堪能しました。同時に自分自身のちっぽけさも思い知り、自信喪失も味わいました。しかしその分、次作に注力しなければという気合いも芽生えました。つまり、またサークル参加したい! 本と人との忘れえぬ出逢いに感

          文学フリマ東京から1週間

          明日は文学フリマ当日

          改めて告知となります!まずはお品書きから ブース配置はこちら。 いよいよ明日に迫った文学フリマ東京。Xの告知がビビるくらい反応無くて始まる前からモチベーションが消え入りそうですが、初の文学フリマを最後まで頑張りたいと思います! あと、サークルロゴをあしらったステッカーを作りました!先着順で配布します!よろしくお願いします!

          明日は文学フリマ当日

          文学フリマお品書きの追加情報。

          前回のお品書きが自分だけのものだったので、改めて完成版のお品書きを報告させていただきます! ちなみに表紙もすべてCanvaを使ってます。当日はこの画像をブースに貼るので、当サークルの目印にしてください! 追記:これを作ってる最中に12月のコミティアの当選通知が届き、「折角ならコミティアの新刊を作ろう!」と息巻いてます(鼻息だけは荒いが筆が進まない)。

          文学フリマお品書きの追加情報。

          文学フリマ東京37に出す本が届きました&お品書き報告。

          10月8日に入稿を済まし、ちょ古っ都製本工房さんに依頼していた拙著が届きました! 二度目となる自主制作本こと同人誌の出版。この感慨、上手い例えが浮かびません。でも、とにかく嬉しい。 苦労して綴った物語が白い紙に刷られてページ上に刻まれる。そして、この文字を、物語を、まだ会ったこともない他者が読む。尊くて愛おしい唯一の営み。そうとしか言いようがありません。もちろん、不評に終わる可能性もあります。稚拙な文章に本を叩き落される可能性もある。ですが、『本を産み落とした』という事実が

          文学フリマ東京37に出す本が届きました&お品書き報告。

          文学フリマ東京に出店します!

          ◎ブース配置は『い―28』 ◎出店『ポテト亭』 となっております。  初参加です! NOTEでアップしてる『はきだめのチェリー』と書き下ろし新作『ドライブアットロッキンリバー』の2作品。更に友人の小説を2作品を持っていきます! 当日は、何卒よろしくお願いします!

          文学フリマ東京に出店します!

          はきだめのチェリー 20

          【20】  月明かりに照らされた鈍色のアスファルト、骨片のように細かく剥がれた舗装、その上を、ただひたすらに走る。  街灯ひとつない寂れた県道。血と狂騒にまみれた修羅場を辛うじて抜け出した私たちは、帳が下りた闇夜をドライブをしていた。  助手席のユメキはボロボロになった身体を座席に深く沈めている。  脇腹を蹴り抜かれ、左腕に穴を開けられた私も満身創痍だった。薄ぼんやりした意識を何とか保ったままハンドルを握る。  ハイビームに照らされた標識には、水戸まで二十キロと書い

          はきだめのチェリー 20