見出し画像

【文学フリマ東京38】終了後の備忘録 

文学フリマ東京38から1週間が経とうとしてます。
あの唯一無二の空間に居られたことを忘れないように、ざっくりになりますすが備忘録を書きました。
雑な構成ですが、お付き合いいただけたらと思います。それでは――





――午前07時30分――新栃木駅

余裕をもって駅に着いたら流通センターとは反対の電車に乗る。
絶望しそうになるが、無人駅の改札を優雅に通りぬけるネコちゃんを見てホッコリする。


――午前08時00分――東武日光線

鈍行で流通センターに行く予定だったが、30分も時間をロスしたために特急に変更。乱れた呼吸を整えるため、駅構内のコンビニで緑茶ハイを購入。
心拍数が落ち着いていくのをハートで感じながら、最後の告知をSNSに投稿。


――11時00分――流通センター駅〜東京流通センター

完全に出遅れたから他のサークルさんは入場して準備も終わってるものと思っていたら、まさか誰も入場もしていなかった……。待機列がはじまったばかりでホッと胸をなでおろす。
自分は第2展示場の1階のスペース配置だったので他の場所は分からないが、去年(文学フリマ東京37)は10時30分には入場してた記憶。 



――11時10分――東京流通センター

サークルの入場パスをリストバンドに交換。
入場はスムーズにできた。会場内の雰囲気もいたって落ち着いてる。
配置スペースの『いー48』に着き、両隣のサークルさんに挨拶を済ませて準備をはじめる。トイレ休憩の合間にサークル参加されてる芸人の矢部太郎さんに「光る君へ、いつも見てます!」とありきたりな葉をかける。自分もサークル参加してますと伝え、あとで伺いますと嬉しい言葉をいただく。
そんなこともありつつ、スペースの準備を順調に進める。配置は下の通り。 

テーブルクロスが短すぎた……


――午後12時00分――文学フリマ東京38 会場

12時00分の会場のアナウンスとともに、場内が拍手に包まれる。
開始数分で左隣りのサークルさんに行列が形成される。それに比べて全く参加者さんが来ない自分のサークル。する必要もないのに、無駄に対比をしてしまい、しばらく打ちのめされる。
しかし、30分後……最初の訪問者が訪れる。しどろもどろになりながら、本の説明をする。数秒の思案、1冊(ミッドナイトブルーリベンジ)購入してくれた。最初の1冊はメチャクチャ感慨深い。その5分後、また1冊(ドライブアットロッキンリバー)手に取ってもらえた。

『ミッドナイトブルーリベンジ』新興宗教の教祖を護衛する主人公の憤激と彷徨のバイオレンス
『ドライブアットロッキンリバー』タクシードライバーと反社コンビが東京の淵を這いずりバッドクルージングなクライムノベル

――午後13時00分――スペース内

本が2冊売れた事実に少しだけ自身を貰えてからは心身的に落ち着いてきた。相変わらず、左隣りのサークルさんは人の流れが止めどなく続いてるけど、自分もようやく軌道に乗れた実感がわいてきた。
スペースに足を運んでくれた方に「サークルの存在をどちらで知りましたか?」と訊いた結果、SNSでチラ見した方が5人。やはり宣伝効果はあったと思う。流れで来てくれた方も1人ほど、なかでも嬉しかったのは当日提出する本の見本誌(文学フリマは配布する本を自由に読むるスペースがある)を読んで足を運んでくれた方が1人居たこと。当日に本の存在を知り、試し読みをして本を購入してもらうリアルタイムな喜びを味わえるのは、文学フリマの、即売会の醍醐味だと思う。

――午後14時00分――館内

その後も、人の流れが途切れたと思ったタイミングで足を止めてくれる人が現れる。嬉しいかぎり。自分の書いた話に興味を持ってもらうことが可視化できる即売会は、アドレナリンがめちゃくちゃ分泌される。
流通センター第2展示場の人の流れは、13時00分から14時00分の終わり頃が特に混んでいた。その合間を縫ってトイレに行く。その動線から逸れてSNS上で繋がったサークルさんを何件か訪問する。こういう出会いのひとつひとつを大事にしていきたい。少ない会話のなか、お互い頑張りましょうと伝える。


――午後15時00分――スペース内

スペースに戻る。引き続き、足を止めてくれる方が少数。本当に励みになる。試し読みの合間に、この本の内容や推しポイントを邪魔にならないように説明していく。相変わらず話し方が下手だけど、なんとか説明していく。
それが功を奏したのか、気付けば本が完売間近まで減っていた。ただ、持ち込んだ部数が少ないので別に凄くはない。とはいえ、この時点で予想を上回る方に本を手にとってもらえて、非常に嬉しい

――午後16時00分――館内

ありがたいことに、用意した4種の本のうち、3種が完売。14時00分にお邪魔したサークルさんが購入してくれたことも大きかった。この出会い、そして一般の参加者さんとの出会いをこれからの人生の糧にしたい。そう思った。
自分自身の欲しい本もあったので、16時10分にはスペースを撤収。両隣のサークルさんに挨拶を済まして館内を巡っていく。
しかし、チェックしていたサークルさんは殆どが撤収済み。それでも、各サークルさんの特色が表れたスペースを眺めるだけで楽しい。
買えた本の一覧はコチラ。

『えほんのたね』は会場前に購入。スペース内で読みながら軽く泣いた。ナキムシという話がめちゃくちゃ良い……


――午後17時00分――文学フリマ東京38閉会

『蛍の光』が流れるなか、文学フリマ東京の閉会アナウンスを聴く。
この夢の空間から覚めることを惜しみながら、流通センターをあとにする。本当に本当に楽しかった。
疲労の溜まった頭で、「そういえば矢部太郎さん来てくれなかったな……」と無粋なことを考えてしまった。
流通センターを出ると、パレスチナの惨状を訴える人々の声が聞こえた。少ない額だけど募金をしてきた。イスラエル軍による虐殺は許しがたい、というか許せる訳ない。サークルでもパレスチナの人々を記した本がたくさんあった。最後に微力だけでもパレスチナの人々の一助になれたら。


――まとめ――お世話になったサークルさんのお名前列挙

以上、文学フリマ東京38の備忘録でした。
スペースに足を運んでくれた参加者の皆さん、繋がりを持てたサークルの皆さん。本当にありがとうございました。そしてお疲れ様でした。またイベントに参加するときは、よろしくお願いします。

※お名前を掲載させていただきます。
◎NOSTALGIC FREAX 有理まことさん
◎愛宕山スノビズム 眞山大知さん
◎ねこけ工房 文月文人さん
◎ウユニのツチブタ 大滝のぐれさん
◎雨邸稚鮎 雨邸稚鮎さん










この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?