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”頼まれごと”で生きていく

京都を離れるのが寂しすぎて、最近は鴨川散歩を日課にしています。
私以上に鴨川を踏みしめて歩いている人はいないはず。

夕方の鴨川を歩きながら、自分の大学生活を振り返ってみることにしました。(景色はきれいですがとんでもなく寒い)


頼まれごとは、うれしいこと

これは、私の大学時代の最も意外な発見です。

高校までは、常に自分の思いから行動を始めていました。

やってみたい」という気持ちに基づいて、勉強や部活を頑張れば評価され、支えてもらえる世界だったからです。

そんなスタンスで大学生活を過ごしていると、1つの壁にぶつかりました。

それは、はじめてのフィールド調査を行った卒業研究でのことです。
私は、テーマも調査デザインも完全自由な研究室に入りました。当然、アポイント~調査方法の設定まで自分で行います。

研究が始まると、早速自分の好奇心に基づいて様々な調査対象に足を運びましたが、そのなかで

頼まれてもいないのにそこにいる自分

にはじめて気がつきました。調査するのは相手の時間を奪うこと。

だからこそ、思いだけでは協力は得られません。
相手が求める前提知識姿勢等の要件を満たして、はじめて対等な関係を築くことができます。

頼まれてもいないのに、自分の思いで行動していた私は、当然調査先も見つからず、途方に暮れていました。

大きな壁にひたすら呆然とした結果、

これまでとはわけが違う。自分の思いだけでは認めてもらえない。

とういことに気づくことになりました。そこからは、自分にできることはなんだろう、と考えるように。

とはいうものの、学部4回のころの自分にできることはほとんどなかったため、まずは自分の興味がある地域に足を運び、自分にできる手伝いを一生懸命やることにしました。手伝いは、最も身近な自分への頼まれごとだと思ったからです。

薪割り、掃除、料理、物を運ぶこと。

そうすると、少しずつ地域内で関係が広がっていき、調査ができる状態が自然と出来上がっていきました。たくさんの方が手を差し伸べてくれました。

頼まれごとを重ねた結果、卒業研究を終えることができました。


そこから2年。もうすぐ卒業です。
今の自分に何ができるだろう。何が求められているだろう。

最近になってはじめて、文章を書くことプレゼン資料の作成かんたんなデータ分析を頼まれるようになりました。

頼まれごとに応えるにあたって、本を読み漁りました。
こちら↑の本は、とってもおすすめできる本です。

今はまだ、自分がやりたいことと頼まれごとの間に距離がありますが、頼まれるということ自体に嬉しさを感じています。自分だけがやりたいことをやっても寂しいもので。

(キャンプ場で使われる薪束)

そして、自分の思いについても、研究活動を通してクリアになりました。

産業革命以降、希薄になった森林と人との関係を、新しいかたちで作りたい

この思いと頼まれごとが交差する場所で、体と頭を動かしていきたいなと思います。

森林に関わる情報の発信
週末林業の普及
薪づくり&キャンプ
カーボン・オフセット

はじめは誰も頼んでくれなくても、続けて、発信したり、提案したりすると頼まれることもあります。

こつこつ続けて、頼まれごとで生きていけたら良いなと思っています。

私自身も、人に頼りながら。

最後まで読んでいただきありがとうございます!












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