見出し画像

え? すぐ復職できるんじゃないの?

自分の会社の
復職プロセスは
ご存知でしょうか?

休職する時は、
基本的には(※)
診断書ひとつで
休職し始めることができたのに、
復職となると、
いろいろな証明だったり、
審査のようなものが必要になったりします。

(※会社によっては
会社独自の休職申請書などを
提出するように言われることもあります。)

復職する場合、
ほとんどの会社で必要とされるのは
下記3つです。
①主治医の復職許可の診断書
②産業医の復職許可の診断書
③会社(人事)の復職許可

休職する時は、
①の主治医の診断書だけで良かったのに、
復職する時は、
②③が必要になり、
これが会社によって、
時間がかかったり、
主治医が復職許可していても、
産業医や会社が許可しなかったりすることもあるのです。
なので、
ある程度、休職し始めて、
心身共に落ち着いてきたら、
前もって、
自分の会社の復職のプロセスを把握しておき、
スムーズに復職できるよう、
主治医と準備をする良いと思います。

自分の会社の復職のプロセスは、
人事などに問い合わせて、
確認できます。

まず、①の主治医の復職許可が出ていても、
②の産業医の復職許可が出ないことがあります。
これは、
復職許可の基準が違うからで、
主治医は、「生活」に支障がないかどうか、が
判断基準になっているのに対して、
産業医は、「仕事」できるレベルかどうか、が
判断基準になっていることが
理由としてあげられます。

当然、仕事をするということは、
単に生活をしていくだけよりも、
大きなストレスを抱えていくことになるため、
基準が高くなるわけです。

また、②で産業医が復職許可を出した場合、
基本的には、会社はすぐに復職させるべきで、
これは法にも定められているのですが、
実際には、
例えば、主治医や産業医から、
部署異動の指示や就業制限などが付いた場合、
そのような受け入れ体制を
会社は整えなくてはいけないため、
それまで復職を待たなくてはいけない場合もあります。

また、時間的な懸念点では、
産業医の面談が、すぐに調整できなかったり、
そこに上司が入って、
三者面談をする場合は、
上司の時間を調整するのに
時間がかかることもあります。
事務的に、
会議室の空きが少ない、なんてことも
あるかもしれません。

内容としては、
産業医の面談をしっかりして、
そこに人事や上司も同席して、
職場環境や業務内容を
きちんとヒアリングして、
復職する人の体調や
再発防止がしっかりなされているかどうか
精査していもらえる方が、
結果としては、
復職者のためにもなるのですが、
時間がかかるのは否めません。

そのような、
厚労省の復職のための指針に則って、
しっかりプロセスを踏んでいる会社ほど、
短くても2ヶ月、
長いと1ヶ月以上かかってしまったり、
産業医面談で復職許可が出ないこともありますので、
是非、事前にプロセスを把握し、
主治医から復職許可が出そうな雰囲気があれば、
早めに会社と連携を取っておいたり、
主治医にも会社のプロセスを話して、
休職満了期間までに
余裕を持って治療回復できるように
相談しておくと
良いと思います。

▼インスタもやっています
林 花江(@hanae.hayashi) • Instagram写真と動画

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?