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食中毒とメンタル

覚えている限りであるが夜中の3時頃、パッと目が覚めた。突然にしては珍しく、意識もハッキリとしていた。

なんか、胸に重苦しい違和感を感じる。

そして思考回路では、信じられない程ネガティブな台詞が頭を廻った。

「もうダメだ、何もかもうまくいかない。この狭い部屋でずっと一人だ。いつ解放されるんだろう」

なにが、私を否定的にさせているのか理解できず混乱していると、やはり胸の辺りの違和感が半端ではない。

私は、不安な気持ちがとても強くなっていると思った。

確かに、最近、人生の方向性について考えることも多く、不安になる機会も多かった。

そのため、必死に自分に言い聞かせた。

「大丈夫、なんとかなるよ。というか、今、夜中だし。将来のことは起きてから考えようぜ。」

しかし、一向に胸の違和感は消えてはくれない。

おかしい、おかしい、と思っていた時、不快な液圧が胸から両肩に込み上げ、喉の根元が熱くなった。

私は悟った。これは違う、不安とかではなく、劇的な吐き気だ!

あせって必死に嘔吐を抑えた。

そういえば、昨日の外食で鶏肉を食べたが、なんか中心部がピンク色だなと気づいたけど、スルーしたなぁ。

まあ、明確な原因は定かではないが、とにかく今は激しい嘔吐に襲われているんだよ!!

即座にトイレに向かって、便座に突っ伏すと同時に数回嘔吐した。

唾液を口内に貯めておく余裕もなく、口元を緩め、浅い呼吸に意識を向けながら体を落ち着かせた。両手に痺れを感じ、胸が苦しくなるたびに、眉間にシワがよる。

少し状態が楽になると、一度部屋に戻ったが、まだ胸の違和感は収まっていない。

全部、出し切れていなかった、、、。この吐き気はいつ収まるのか、もうこれは救急車か、、、。

しかし、夜中に救急車を呼ぶのは恥ずかしいな。部屋片づけれてないな、なんて、こんな時にも、余計な見栄が電話を思いとどまらせてきやがった。

俺は、いずれ見栄に殺されるだろう。

再度、トイレにカムバックし、便座に全身を委ねる。ありがとう、そういえば、君が温かいことに、一回目は気づかなかった。

二度目の嘔吐を終え、意識はもうろうとしていたが、立ち上がるとバランスを崩し、トイレを出た先の廊下に仰向けに倒れこんでしまった。

崩落と同時に、腰や腕などに打撃の痛みを感じた。色々ぶつけたんだろうな。

それから床で30秒くらいは静止していたと思う。静寂の中で、耳鳴りがかすかにキーン。

暖房が行き届かない廊下は寒かった。薄着パジャマの私は、ほぼ全身で冷気を感じた。

だけど動きたくない。横たわっているのは楽。しかし、このまま寝たら、風邪を引くどころではすまないぞ。

最後の気合いを振り絞って立ち上がり、よろよろとベットに戻った。
戻った布団の中に、もう温もりは残っていなかった。

胸やけは少しあったが、寝れる程度には収まっていた。睡眠中の治癒を祈って、無理やり眠りについた。

そこから、2日間。私は胸の気持ち悪さと食欲のなさで、気分が最低の状態にあったため、考えることもネガティブによっていた。

やはり、体調とメンタルはつながっている!

今年は初っ端から瀕死体験をしたが、残りも健康に気を付けていきましょう!!


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