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ワインと女性は熟すほどに

大学時代からの親友が25歳になった。
誕生日プレゼントは何を送ろうかと考えた末
赤ワインのボトルを1本贈った。
何百種類もの商品が並ぶワインセラーから
ワインの風味や産地の特徴なんて
よく分からないなりに選んでみた。

「ワインと女性は熟すほどに価値が上がる」
なんて、受け売りのキザなメッセージを添えて。

イタリア人は古くから
年月を経た物事へ大きな敬愛を込める
といった気質があるようで、
日本ではよく耳にする「パパ活」などといった
若さに対して対価を払う、という仕組みが
あまり繁盛しない文化らしい。

イタリア紳士から言わせれば、
「二十歳そこそこの女性と
チープなデートするくらいなら
あそこの淑女とエレガントなデートをしたいね」
なんて話なんだろう。

日本人の女性は歳をとる度、
「またおばさんになっちゃったわ~」
なんてことを照れ隠しのように言う。

男社会の日本の中では古くから
女性は若くて健康なうちに
家庭に入り子供を出産するといった
一種の女性としての正しい生き方
みたいなものが根付いており
若さ=正義みたいな感覚がある気がする。

何歳の誕生日を境に、
誕生日が嬉しくなくなってしまうんだろう?

アラサー、アラフォー、アラフィフ。
そんな言葉の影響もあってか、
年齢というあくまで一つのプロフィールが
社会的なステータスとしてより明確に
認識されるようになったのではないか。

年齢はその人が生きた歴史であり
顔のしわだってその人が笑って生きた証。
歳を重ねることを恐れない女性になりたい。

「今の自分が一番輝いている」
そう思える誕生日をあと何十回繰り返して
幸せなおばあちゃんになっていこうね。

誕生日おめでとう。
今日のあなたが今までで一番素敵だよ。

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