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詩集『ちいさな箱』ものがたり

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ちいさな箱に入った詩集が できるまで。
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#お守り

詩集が箱に入った理由/詩集『ちいさな箱』ものがたり③

詩集が箱に入った理由/詩集『ちいさな箱』ものがたり③

さて詩が決まりました

デザインはどうしましょう

どんな風に
持っていてほしいかな

できたら
お守りみたいになりたい

暮らしの隅っこにあって
時々開いてホッとしたり
うれしくなったり

そうだ
箱に入っていたらどうでしょう

ちいさな箱に

箱の中に小さな詩集と
あと何か大切なものを入れられる
すき間があるような

大切な手紙とか写真とか
たからものを入れて
部屋の隅っこに仕舞っていたら

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ひとつひとつ手作りで/詩集『ちいさな箱』ものがたり④

ひとつひとつ手作りで/詩集『ちいさな箱』ものがたり④

詩集『ちいさな箱』は
箱以外
すべてが手作りです

詩に添えられたモチーフは
製作者さんの手作りスタンプ

製本も手作業で
味わいのある糸綴じです

箱のおめかしも手作業

ひとつひとつ
すべてが手作業です

蓋の裏に付けられる
小さなドライフラワーは
その時々で変わるので

わたしの箱は何かしら?と
楽しみに開けてくださいね

そんなわけで
ちいさな箱は
たくさん作ることはできません

たくさ

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そんな空間も贈れたら/詩集『ちいさな箱』ものがたり⑤

そんな空間も贈れたら/詩集『ちいさな箱』ものがたり⑤

ものごとを
コンパクトにできる時代だから

かたちあるもの
手間のかかったものが
かえって大切に思えます

たとえば
幼い子どもからの手紙

折り紙の裏にクレヨンで 
「ままだいすき」と書いてある

クレヨンの字ははみ出てて
平仮名はちょっとオリジナル

まだ覚えたての文字を
いっしょうけんめい描いた跡

母のよろこぶ顔が見たくて
いっしょうけんめい描いた跡

母にはそれは
掛け替えのない宝物

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