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ビジネス日本語試験 BJTとはなんだ?日本語版TOEIC

2024年2月29日にBJTに関するオンラインセミナーが開催されましたので、内容をまとめてみました。BJTは日本語教師は知っていても、あまり詳細は知らない方も多いのではないでしょうか。


BJTってどんな試験?

BJTは"Business Japanese Proficiency Test"の略です。 (公式サイト)
一言で言えば、ビジネス日本語能力を測る試験となります。

試験形式:CBT (Computer Based Testing:指定会場にてパソコンで受ける)
手順:アカウント作成→会場と日時を選択→本人確認と支払い
受験場所:世界121拠点、国内68拠点
受験頻度:1度受験すると、3ヶ月は受験できない
日程変更:24時間前まで日程変更可能
試験料:7,000 JPY (日本国内受験の場合)

世界121拠点で受験できるのはすごいですね!

スコア

受験後すぐにスコアが分かり、3日以内に成績認定書を入手できます。
合格・不合格ではなく、0~800点のスコア制です。
これは完全にTOEICと同じですね(満点の点数は違いますが)。
そのため、「何級を受けようか?」と考える必要はなく、受ければ点数によってランクが分かります。
以下のようにスコアは”J1+"~"J5"と6段階にランク分けされています。

レベルガイド (公式サイトより抜粋)

JLPTのN1所持者でも上位しかJ1は取得できないようです。

N1, N2所持者の得点(公式サイトより抜粋)

受験者数

BJTの2016年度の志願者数は6,611人でした。
一方で、JLPTの2016年の2回合計の受験者数は755,802人です。
人数はJLPTの0.87%に留まり、まだまだ普及しているとは言えない状況のようです。

BJTの中身とは

日本や日本の会社で活躍するために必要なビジネスコミュニケーション能力を測ります。ただ、日本語の文法や語彙は前提知識と位置づけられ、情報処理能力やビジネス・スキルが主要な測定対象となります。

測定される技能 (公式サイトより抜粋)
3つのパートで構成 (公式サイトより抜粋)

BJT受験の利点

出入国在留管理庁の証明基準として認められている

○「留学生の就職支援に係る『特定活動』の要件(本邦大学卒業 者)」に認定(480点以上でJLPTのN1と同等)
○「高度人材ポイント制」にて、BJTスコア480点以上で15 ポイント(JLPTのN1と同等)、400点以上で10ポイント(JLPTのN2と同等)が付与

企業の採用案件

以下の企業の応募資格で使用されています。
ローソン:JLPT N1またはBJT J2以上
スシロー:JLPT N1またはBJT 480点以上
九州電力:上級 JLPT N1またはBJT J2以上, 中級 JLPT N2またはBJT J3以上
松葉屋:JLPT N1またはBJT 480点以上

昇格要件

物語コーポレーション:入社後とその翌年に受験し、スコアを測定
広州日産通商貿易有限公司:会社負担で受験必須。J1以上で社内表彰

さいごに

今日はBJTの試験についての記事となりました。CBTのため世界中で受けることができ、便利ですが、受験者数はまだまだこれからという印象です。
最後までお読みいただきありがとうございました。

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