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自分の人生を見つめ直したら、”可能性”という名のどこでもドアを持っていた。これから私は、どこにでも行ける。


 先日、グラフィックレコーダーの湯朝かりんさんに、私の人生の可視化のお手伝いをしていただきました。
 グラレコの体験をきっかけとして、自分の価値観をどう発掘するのかのヒントを得られたと同時に、”可能性”というドアに囲まれているんだ。いつだって、どのドアだって、私は開けることができるんだ。最終的にはこのように思えたので、noteに残しておきたいと思います。


1.きっかけは、私自身の法人化準備

そもそもなぜ、「私の人生の可視化」に着手するに至ったのか。
この記事を読んで下さっている方は、私のことをご存じない方がほとんどだと思いますので少しだけ、自己紹介させて頂きます。

青野 雅巳(あおの まさみ)
1983年生まれ。サイバーエージェントや博報堂に所属し、大手企業を相手に億単位の広告予算を扱う仕事をしていました。しかしその後、好きだった会社を辞め、人生をさまようニート状態に。その時に出会った企業のビジョンによって、また前を向いて自分自身の働く気力を取り戻したという経験から、今現在は”ビジョンの発信”に携わるよう、サービス化・開業の準備をしています。

 
 大学時代に自分が興味を持っていたコミュニケーション・マーケティング領域のことを仕事を通して追求していましたが、なぜ・何のために企業や組織で働くのか、がわからなくなってしまった時期がありました。その後に出会った企業の”ビジョン”によってまた自分の気持ちが復活し、組織の一員として、仕事を通じて私が何ができるか考えたいという気持ちになっていきました。
 なぜ、気持ちが復活していったかと考えると、この組織のビジョンが形骸化されることなく社会へ浸透していけば、思いが実現すれば、社会を少しでも良い方向へ変えていくことができるんじゃないか。と信じることができたからです。

 その経験から私は、企業/組織のビジョンの発信をお手伝いできるようになりたいと思いました。マーケターやコミュニケーションプランナーという経歴が長いので、それらの知識や経験を生かして、企業の広報活動、採用活動という側面においてビジョンの発信を支援しています。
 その延長線上、自分の覚悟を決めるための法人化でもあります。いざ会社の活動をしていこうと思うと、会社そのものの存在意義やビジョン、そして私のサービスにはどんな特徴やアイデンティティがあるのだろうか。ということを悶々と考えるようになっていきました。これは、一人ではだめだ。と思い、某セミナーで知り合い、個人ビジネスの先輩でもあるかりんさんのグラフィックレコーディングのお力を借りることにしました。

2.そもそも「グラレコ」とは?

グラフィックレコーディング(通称:グラレコ)とは...

ミーティングや講演の内容を、文字とイラストを使って記録する方法のこと。参加者がリアルタイムで記録を共有できるよう、大きなホワイトボードや模造紙に描かれるスタイルが一般的。

セッションが終わったあとも写真を撮って内容を残すことができる。話の内容を俯瞰的、そして直観的にとらえることができ、議論の活発化に繋がるとしてビジネスの場で重宝されている。
(引用:IDEAS FOR GOOD)

 私はこれまでの社会人人生の中で、グラフィックレコーディングに深く関わる経験がなかったのですが、調べてみると、「ビジネスやセミナーなどのシーンにおいて、多様な背景を持つ人々が議論を行っている際、食い違いや認識齟齬を減らすことを助ける役割を担う」ということで、グラレコが活用されていることが多いようにお見受けしています。

 一方、個人の棚卸しのためのグラレコは、自分の過去の経験、その時に考えていたこと、思い、感情、それらが表に出ていくことで、 記憶の中でなんとなく流れて行ってしまう物事をきちんと捉え直し、自分自身が認識・理解していくのを助ける。そのような活用の方法なのだろうか、という期待がありました。そもそも自分の事を誰かに話す、自己開示をするということがあまりないタイプなので、それができるというワクワクもありました。


3.初めてのグラレコ体験。自己理解の入り口。


「よし。自分の会社のビジョンと肩書きを決め込もう!」と思っていたので、会社員以前の自分の過去の話をお伝えして、ビジョンに繋がりそうなところと過去をうまくリンクして整理していければいけるだろう位に思っていたのですが、それは甘かったのでした。

可視トーク 青野さん1

可視トーク青野さん2


実際に書いていただいた、私の人生のグラレコです。色も入れて頂いたし、ニット帽を被った私も登場しているし、なんというか凄い嬉しい愛おしい👏


幼少期からの過去の環境や経験の話をしながら、気がつきました。

・そもそも30数年ある膨大な経験のなかから話をセレクトしている時点で、わずかな出来事やエピソードを、都合よく解釈しようとしているということ。

・自分が考えていることというのは、その時々で、ずっと変化をし続けている。そしてその時々で起きた出来事もさらにたくさんある。体験と考えの結びつき方の組み合わせだけ考えても、無限大であるということ。

・過去の自分は、未来の自分といつでも繋がってるわけじゃなかった。首尾一貫しているわけではないのだ。その時の環境だったり、友人に大いに影響を受けている。環境に適応しているのだということ。

一生懸命話をしながら、同時並行で出来上がっていく愛おしいグラフィックzoomの画面越しを見ながらも「1時間かかって、お話ができたのはこれだけ。これは自分の人生の中のほんの一部のエピソードにすぎないのに・・・」という、絶望的な気持ちになりました。

4. 過去を知ることは、可能性を知っていくこと。


 結果、会社のビジョンも肩書きも、もっとたくさんの背景や感情を見ていく上で考えていく事なのだとわかり、すぐに決まるものでも、決めるものでもなさそう...と思いました。なんとも浅はかでした。

 だけども、理解できたことがあります。私には頭で思っていた以上の経験も、感情も、考えてきたことの積み重ねもあるのだということ。それを自分の目でみることができ、少し自信がつきました。人生は自分の頭で思っているよりも、たくさんの事柄や気持ちに囲まれている。選択してきた現実の外側に、選択してこなかった可能性が、無数に存在している。
 自分がなぜそっちにいかなかったのか。いっていたら一体どうなっていたのか。可能性の方に目を向けると、自分の価値観の深堀りもできるような気がしました。
 そして、これまでは開けたことのなかった可能性の扉を、これから開けることだって出来るのだ!という事も同時に感じました。自分の環境・過去の経験のから来る価値観を冷静に理解しながら、同時に、もっとこっちの世界の方に行ってみたら自分はどうなるんだろう?どう思うんだろう?という、自由な旅行をするようなイメージです。

 最短最速の、万人誰しも実践できる自己分析・自分理解の方法ではないかもしれない。さらに、急がば回れな方法ではあると思います。 ですが、自分自身をじっくり理解しながら向き合いたいという方には、グラフィックレコーディングという方法を含めて、自身の人生ヒストリーを振り返ってみる事をお勧めしたいなと思います。

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