見出し画像

「おすすめの作家 西谷浩太郎 氏が描く、 『 宇宙人 』 の世界」

コスモテックの青木です。

今回の記事は、以前 前田(コスモテック)が note でご紹介した作家 西谷浩太郎(にしたに こうたろう)氏による 『 宇宙人 』( 作品名であり制作物 )について再度 私が紹介させていただきます。

コスモテックは 『 宇宙人 』 画集( 2022年現在 第1集・第2集 が刊行 ) の製作チームの1社であり、私と前田は 『 宇宙人 』 のファンでもあります。


◉ あらためて、『 宇宙人 』 とは?

『 宇宙人 』 は、2012年頃に始まった、父から二人の娘たちへの手紙です。
手紙は、「 夜遅くまで起きている子は宇宙へ連れて行くぞ。 」 というような、しつけに関わるような内容からはじまります。

その内容は子ども達の成長と共に変化しつつも、10年経った今も、 『 宇宙人 』 と二人の娘たちとの交流は続いています。

写真 2022-09-03 15 44 58


ここにある 「 父 」 というのは、作家 西谷浩太郎 氏のことです。

父である西谷氏が書いた手紙には、独特の文字とともに一見すると怖くて、ちょっと奇妙で、ユーモラスな数々の 『 宇宙人 』 たちが毎回登場します。

コンパクトな正方形の紙の中に描かれた 『 宇宙人 』 の絵とメッセージは、まるで絵本やアート作品のようにも感じることができ、父 西谷氏から二人の娘たちへの愛情をたっぷり感じとることができます。

◉ 西谷浩太郎 氏について

写真 2022-09-03 18 16 28

プロフィール
1977年生まれ(45歳)。大学卒業後、特殊紙の専門商社である平和紙業株式会社に入社し、紙のプロモーション企画を行う。

新型コロナウイルスにより展示会のような従来のプロモーション活動が難しくなる中、2020年7月からは印刷会社の株式会社サンコーとインターネットラジオ 「 紙と印刷とラジオ 」 をスタート( 2022年8月10日には第100回記念を配信 )。 その他、2022年4月からは紙谷 刷太郎(かみたに すりたろう)が案内人を務める新企画 「 なるほどなペーパー 」 をスタートするなど、紙とクリエイターを繋ぐことで、新たな紙の価値を作り出す取り組みを模索中。


西谷氏は上場企業でもある紙の専門商社 平和紙業株式会社に勤め、その傍ら、『 宇宙人 』 作家として創作活動を行っています。

画像8


私(青木)が西谷氏とはじめて出会ったのは今から十数年前です。

紙屋さん・箔押し屋として知り合い、様々な新しい加工実験に挑んでいた時期がありました。その集大成として二者で2014年には 『 謝恩会 』 という展示会を開催し、お陰様で大盛況となりました。出会ってから今までずっと大切な仕事仲間として、また友人としても良いお付き合いが続いております。

西谷氏と出会った頃はまだお嬢さんたちは生まれてはおらず、もちろんその時は 『 宇宙人 』 も存在しておりませんでした。

上のお嬢さんの誕生後しばらくして最初の 『 宇宙人 』 が生み出されたようですが、その頃はまだその存在が西谷氏から語られることはありませんでした。私が 『 宇宙人 』 の存在を知ったのは、ここ数年の内の出来事です。

西谷氏のしゃべり口調や、身なり、しぐさ等、面識のある方であれば分かると思うのですが、「 ぴっしり・きっちり・しゃんと 」 という言葉が似合う佇まいの西谷氏。その西谷氏から生み出されるなんとも味わい深い奇妙な 『 宇宙人 』 という世界観のすさまじいギャップに衝撃を憶えたことは、今も忘れられない瞬間です。

◉ 「 行くしかないだろ!? 」

前述のとおり、私も前田も、作家としての西谷浩太郎 氏のファンでもあります。西谷氏が長野県 軽井沢で個展を開催すると聞きつけ、私と前田も会場へ応援に駆けつけることにしました! 「 行くしかないだろ!? 」 という思いで新幹線に乗り込みました。

会場の設営などお手伝いをしていると、あっという間に日が暮れました。

写真 2022-09-03 18 21 33

夜になり、個展会場付近は霧に包まれ… どこか幻想的に
本物の 『 宇宙人 』 が現れそうなあやしさも

『 宇宙人展(woo choo zine teng) 』 in 軽井沢
展示では、第二集以降に描かれた新作を含む、作者・西谷浩太郎 氏が保有する手紙( 原画 )の全て見ることができます。

会期 : 2022年9月3日(土)-2022年9月10日(土)
時間 : 9時30分-18時 ※ 4日(日)は店休日
場所 : 232
住所 : 〒389-0104 長野県北佐久郡軽井沢町軽井沢東23-2 2F
HP : https://hello232.com/

写真 2022-09-03 18 20 30

会場構成( 製作物含む )はアートディレクター 安藤次朗 氏によるもの


個展会場を彩る、写真の赤色の部分は 『 宇宙人 』 の製作物をコスモテックで箔押し加工した際に出た、箔の抜け殻が用いられております。 夜になり、辺りが暗くなった時、箔の抜け殻の 『 宇宙文字 』( 西谷氏 作 )部分から会場内の明かりが漏れ、ふわっと妖しく文字が浮かび上がってくるのが非日常的でおもしろい演出でした。

偶然あらわれた会場付近の霧と相まって、独特の空間が出来上がりました。

写真 2022-09-03 15 42 23

個展の会場は2階 2階へのぼる階段までにも箔の抜け殻が


『 宇宙人 』 の展示は、東京九段下のギャラリー GOTTA九段下で2021年6月に開催された初個展から、2022年7月に長野県佐久穂町にある新駒書店での個展を経て、今回の軽井沢での開催に至ります。

画像9

初の個展が催されたGOTTA九段下にも前田の姿が…
バッグの中身は薄っすらと 『 宇宙人 』 が!


個展の見どころの一つは 「 変幻自在である 」 ということ。
箔の抜け殻一つとっても、「 まさか、このような空間演出の一つに使われるものなのか… 」 と驚かされました。その表現方法は開催される場所によって変化し、馴染み、時にはドキっとさせられ、楽しみの一つでもあります。

画像10

新駒書店(佐久穂町)開催時では箔の抜け殻がなんと暖簾に!


毎回、展示の構成は作家 西谷浩太郎 氏 と アートディレクター 安藤次朗 氏の共同作業によって成されているそうです。

私も前田(コスモテック)も 『 宇宙人 』 の展示会場の空間演出が楽しみでした。わざわざ軽井沢へ足を運んだ理由のひとつでもあります。展示会に実際に訪れるのは、その場所、その瞬間でしか感じ得ることができない、言葉では言い表すことができない何かに出会えるというのも魅力的であり、醍醐味の一つでもあると思うのです。

◉ 遠方の方は Web Shop にて

写真 2022-09-03 17 06 22

軽井沢開催、物販エリアの様子


作家 西谷浩太郎 氏による 『 宇宙人 』 の制作物は、作家 西谷氏が運営されている Web Shop でお求めいただくことができます。

私の一番のおすすめは画集です。
西谷氏の生み出した たくさんの 『 宇宙人 』 に出会え、また、『 宇宙人 』 からの手紙を通してわが子に愛情を注ぐ父親の姿が感じられます。

また、最高のスタッフが集結して、製作に当たっており、コスモテックもメンバーの一員として製作に参加させていただきました。嬉しい気持ちはもちろんなのですが、それ以上にこの製作に携わるメンバーの豪華さに驚きを隠せません。

画像7


また、画集のサイズ感が原画と同じというのは格別に嬉しいものです。
画集は、絵本のようでもあり、アートブックのようでもあります。お子さんと一緒に読んでみるのも楽しい作品です。

長い年月をかけて、西谷氏から二人のお嬢さん達への惜しみない愛情が 『 宇宙人 』 を通して届けられているということに、感動とともに胸がほっこりとあたたかくなります。

【 画集含め、作品は下記よりお求めいただけます 】


推しの作家であり、推しの 『 宇宙人 』 、一人でも多くの皆さまに知って欲しい、この素晴らしさを分かち合いたいとの思いで今回文章を書いてみました。 画集は設計上、増刷することが難しい仕様になっております。数にも限りがあるため、気になる方はお早めのご購入をおすすめします!

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?