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2021年の在り方、行く先

今年1年はCOVID-19感染拡大防止のために
ソーシャルディスタンスなるものを
取りなさいと言われるようになった。
自分と他人との間を両手を広げた距離は
近づけないというものだ。
もちろんこれは飛沫感染を避けるために有効な
間隔をあけるためであるが、
これによって副次的に何かが心理的に生まれた。

また、不要不急の外出自粛を求められるように
なっても同じように何かが生まれたのだ。
それは、自分と他人との関係性を見つめ直すと
いうことである。
人は制限されれば、それに反発するような
気持ちが生まれるものである。
作用反作用と同じような感情が湧いてくる。

つまり、本当に大切な人とは誰か。
どんなに制約があろうとも、
本当に会いたい人は誰なのか。
そして、自分はそれらの人にとって大切な
存在足りえているのか。ということである。
単に人に会えないことが寂しいとか、辛いとか
という問題を超えて考えずにはいられない。
それは家族との関係においても同じである。

皮肉なことに、COVID-19感染拡大防止という
事態になって、とても大きな命題として浮上する。
これはある意味、哲学的な命題でもあるし、
人が人であるための原初的な問題でもある。
そこまで深くならずとも、自分にとってとても
大切な問題なのは間違いない。

COVID-19感染症がもたらした社会的な変化は、
時代の転換期にも姿を変え、
私たち社会的人間の行く先を考えた根源的な
ものとして、目の前に立ちふさいでいる。
そこをどう通り抜けるか、
2021年はもっと明確なカタチを求められるだろう。


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