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夏の日

木漏れ日の中を通り抜けた
まぶしさと暑さの先に
遠浅の海が広がる

打ち寄せ退く波が残した波紋の跡
浜辺におりた足跡が重なる
冷たさと熱さの感触が夏らしい

砂浜を掘り起こすこどもたち
何かを見つけるためか

オトナが掘り起こす砂浜には
あの日に置き忘れた時間を探すためか

海面に反射する光の粒は
遠い記憶の断片
儚き思いの欠片

いつの日か再び訪れるとき
何を求めているのだろう
誰を慕い 胸を焦がしているだろう

海原を渡る風よ
海から山々に駆け上る風よ
この夏の日を記憶に刻め



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