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星間の舟(ほしまのふね)

微笑み交わす星々の
間を抜けてココロは遠くに抜けていく
窮屈な惑星を飛び出し
認識できないほど遠くの宇宙へ
行こうとしている

ココロの深いところにある
小宇宙が惑星を抱いている宇宙に
呼応するように脈を刻む

地平線を離れ
水平線を飛び越えていく場所は
脳は知らない
ココロの深部だけが
かすかな手探りをするように
生まれる前からの記憶を頼っている

生命の心音が
微弱な波形となって
捉えられているのか
脳が考える浅い認識の海を渡り
そこに漂う舟は
どこまでついていけるのか

月光に照らされた舟の影が
星間にゆれ行く
仰ぎ見た宇宙の星々のささやきが
降り注ぐ夜に


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