万能感

万能感は自己防衛の一方法でもあります。
自分の立ち位置を上げることで存在感を肯定し、
周りから攻撃されにくくする。

ところがそれが論理的であればまだ救われるのですが、
たいていは屁理屈で、相手にするととても厄介です。
勝手に世界の王様をやっているのと同じですから。

私の小学生時代にもいました。
自分では絶対に非を認めない。
自分が正しいと言い張り譲らない。

でも、彼は成長に従い学んだんでしょうね。
大学は教育学部へ進み、先生になりました。
先生は万能感一辺倒ではできませんからね。

でも、いい歳になっても学んでいない人はいます。
大人になっても万能感で身を固めているような人に
会うと、この人は脆いなぁと思ってしまいます。

万能感とは、防御服ではありません。
新しいものを生み出すための力に転化することで
周りの人にも広く認められるものになるのです。