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短いものをたくさん読む、長い本を区切って読む ~多読のための読書ガイド~ミステリー

英語学習誌『多聴多読マガジン』連載記事「多読のための読書ガイド」からのスピンアウト! 多読のプロたちによるおすすめの良書(英語の本)を紹介するコーナーです。


ミステリー編 2023年6月号

         執筆:河出真美(梅田 蔦屋書店 洋書コンシェルジュ)

多読初心者によくおすすめするのは「短いものをたくさん読む」と「長い本を区切って読む」。今回はそれにぴったりな本を紹介します。

まずはRebekah - Girl Detective Books 1-4

少女探偵Rebekahが主人公の子ども向けミステリー。

1冊は20ページ、約6,000語とちょうどいいボリューム。

シリーズはこの後も続いているので、続刊に手を伸ばすこともできます。

 「長い本を区切って読む」でおすすめしたいのはThe Body in the Park。あるとき飼い猫と話ができるようになった主人公が殺人事件に挑むミステリーです。

総語数41,920、本編は160ページですが、18の章に分かれているので、1章ずつ読むとすれば平均で2,329語、9ページです。

そう聞くとぐっとハードルが下がった気がしませんか?

読みやすい英語で書かれた本を読みやすい長さで読む。長めの本を読むときのための準備運動として、おすすめしたい読み方です。

(1)『Rebekah - Girl Detective Books 1-4』

●YL: 2.5
●著者: PJ Ryan
●出版社: Magic Umbrella Publishing
●総語数: 6,000語

9歳にして最高の名探偵になると心に決めている少女Rebekahが、鼠を連れている親友Mouseと共に、ペットの鼠の失踪や裏庭に現れた幽霊の謎に挑みます。

児童向けに易しく書かれていますが、時々ちょっと見たことのない単語が出てきたりするのも英語で児童書を読む醍醐味。

続刊ではRebekahがサマーキャンプに行ったり新しい学校に入学したりします。

シリーズ既刊32冊。

(2)『The Body in the Park: A Razzy Cat Cozy Mystery Series #1』

●YL: 5.0
●著者: Courtney McFarlin
●出版社: Independently published
●総語数: 41,920語

酷い頭痛に襲われて意識を失った主人公のHannahは、目覚めると死体のそばにいて、しかも飼い猫Razzyの言葉がわかるようになっていた……というコージー・ミステリー。

頭がよく、人の嘘を見破ることができ、タブレットまで使えるスーパーキャット、Razzyがかわいい。

ハンサムで料理好きな刑事さんも出てきます。

シリーズ化されており、13巻まで刊行されています。


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