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足の裏にイボを見つけたら(ウイルス性のイボについて)

あれ?これってウオノメなの?イボなの?

足の裏に何か硬いものが出来た時、それがなんなのか気になりますよね?今日はそのうちのイボ(尋常性疣贅)についてご説明します。


尋常性疣贅(じんじょうせいゆうぜい:いわゆるイボ)とは?

尋常性疣贅は、足の軟部組織の感染症のひとつで、かなりの痛みを伴うことがあります。ウイルスによって引き起こされ、皮膚のどこにでも現れる可能性があり、足の裏にできたものは足底疣贅(そくていゆうぜい)と呼ばれています。子供、特に10代の若者は、大人よりも罹患しやすい傾向があります。

原因は?

原因となるウイルスは、一般的に小さな目に見えない切り傷や擦り傷から皮膚に侵入します。ウイルスが潜んでいる汚れた床や地面をはだしで歩くことで感染することが多いようです。原因となるウイルスは暖かく湿った環境で繁殖するため、スーパー銭湯や温水プールでの感染がよく見られます。

放置しておくと大きさは1センチ以上になり、数個が集まって広がることがあります。他の感染症と同様に、足底疣贅は触ったり、掻いたり、あるいは他の疣贅から剥がれ落ちた皮膚と接触することで伝搬します。また、イボが出血することもあり、これも感染経路となります。イボはしばらくすると自然に消えることもありますが、同じ場所に再発することも多いです。

症状は?

ほとんどの疣贅は、痛みを伴うことはあっても無害です。よくタコやウオノメと間違えられますが、これらは刺激を受け続けている部分を保護するために反応性に肥厚した古い皮膚であり、別ものです。

足底疣贅は、硬くて平らで、表面がざらざらしていて、境界がはっきりしている傾向があります。一般的に、足の甲やつま先にできた疣贅は、盛り上がっていて肉厚です。足底疣贅は、多くの場合、灰色または茶色(ただし、色はさまざま)で、よくみると中心部に1つまたは複数のピンポイントの黒い点がみられます。イボは治療をしても非常に抵抗力が強く、しばしば再発する傾向があることに注意する必要があります。

足底疣贅が体重のかかる部分(例えば、拇指球や踵)に発生すると、鋭いズキンとした痛みの原因となります。イボに直接体重がかかると痛みが生じますが、イボの側面を押しても同様に強い痛みが生じます。

ホームケア

一般的に、自己治療はお勧めできません。市販の薬には皮膚細胞を破壊する酸や化学物質が含まれており、異常な皮膚細胞(イボ)だけでなく周囲の健康な組織にもダメージを与える可能性があるからです。特に、糖尿病や心臓系の病気がある人は、これらの薬による自己治療を避けるべきでしょう。

皮膚科を受診するタイミング

足の皮膚に疑わしい発疹やできものを発見した場合は、正しい診断を行うために皮膚科医に相談しましょう。足には、皮膚癌などさまざまな重篤な病変が現れる可能性があります。まれなケースではありますが、イボと紛らわしい皮膚癌もあります。

治療法は?

液体窒素での焼灼やヨクイニンの内服による免疫の賦活化などもありますが、難治の場合には局所麻酔下で簡単な外科的処置を行ったイボを除去することも可能です。

日常的にできる予防法とは?

裸足での歩行を避ける
靴と靴下は毎日履き替える
足を清潔に保ち、乾燥させる
子供の足を定期的にチェックする
他の人や体の他の部分にできたイボに直接触れないようにする。
違和感を感じたら足を観察し皮膚の変化を早期に発見すること

足のトラブルに気づいたら足の専門病院へ。

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