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 おにぎりとわたし

人は記憶を掘り起こす度に

自分の都合の良いように改ざんしていく

だからこれはフィクションでもあり、ノンフィクションでもある。

ただ、私の中に確かにあるもの

それだけは間違いない。


人は生まれてくるとき、誰もが祝福されて生まれてくるわけではない。

なぜかって?

私は”身をもって”それを経験してきたからだ。

そんな私でも、赤ん坊のときの写真は意外にも多い。

それなりに愛されていたのだろうか?

それとも記録に残すことが”親らしい”ことだと考えていたのだろうか。

ただ、母親にとって私は「生まなければ良かった」子供だったことに間違いはない。

事実、そう言われたのだから。

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