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IELTS 7.0 とりました

大学留学ビザ申請に必要なIELTS

19歳の娘は、9月からイギリスの大学に行きます。ただいま、ビザ申請の準備中です。大学は、9月20日からスタートするのですが、まだビザ申請にまで至ってません。私たちは、焦ることを学ばないと日本で暮らせませんね。

娘は、初めて英語検定なるものを受けました。大学留学ビザ申請には、IELTSのスコア 5.5以上が必要です。日本で英語を勉強していても取れるレベルと聞いていたので、試験前にドバイでIELTSの試験官をしている方と一度だけ模擬面接したぐらいで、なんの用意もせず受けたようです。私は、いつ試験を受けたのかすら知りません。


IELTS 7.0。。。

今日の電話で、娘にビザ申請の進捗状況を聞きました。

IELTS終わった。スコアは 7.0だったよ。

そうか、よかったね。5.5 よりとれてる。

私も娘も、スコア 7.0 がどのぐらいか全くわかっていません。ちょっとググってみたらケンブリッジやオックスフォード大学で勉強するのに求められるレベルだそうです。娘は、フランス語C1レベルでマスターです。


12歳まで英語力ゼロ

今までの娘のことをnoteに綴ってきましたが、普通のどこにでもいる娘です。10歳からドバイで私とふたりで暮らしてきました。12歳まで英語力ゼロの娘は、ドバイ内のインターナショナルスクールもブリティッシュスクールも入れず、隣の首長国シャルジャにあるブリティッシュスクールで4年間勉強しました。ドバイ日本人学校の新学期は4月、ブリティッシュは9月始まり、この差と英語ができなかったことで学年をふたつ下げてYear6(小学5年生)に入学しました。最初の一年は、ひとことも学校で話さなかったのですが、休まず学校に行きました。褒めらるのはこのぐらいです。

娘の詳細


隣の首長国にある学校ですから、英語補助クラスESLもなく大した学校ではありませんが、音楽やアート、宗教、フランス語の授業全てを英語の個人授業にしてくださり、問題集のコピーを山盛宿題にしてくれました。英語を話せない生徒を、初めて受け入れたようでしたが、ありったけの指導をしていただけて、先生方には感謝しきれません。

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娘が、反抗期真っ只中のときには、英語で気に入らないことを私にぶつけてきました。私は英語を話さないので、いつも笑って終わりみたいな結末で、部屋に篭っては、ツイートキャスティングでひとりおしゃべりみたいなのを毎晩やっていました。娘は、私との関係に波風立てないために英語を上手に利用していたかもしれません。私は仕事でつい娘をほったらかしにしがちでしたが、学校お友達のお母さんたちが、ありがたいことに娘の話をよく聞いてくださいました。ツイキャスの仲間にも、随分慰められていたことでしょう。


ツイキャス


娘の部屋には、私とぶつかったときのことを英文で書いたポストイットが壁一面に貼ってありました。私は、娘のことをほとんど知らないのかもしれません。助けを求めるのにも、言語が大事だと娘が一番知っているかもしれません。

フランスのボーディングスクールに行ってからはフランス語で話すので、ますますわかりませんでした。学校の年間二週間ずつ5回ある休暇は、スキーにいかなければドバイに戻ってきました。友達との会話はフランス語で、私がわからないのをいいことに、スピーカーフォンで話していました。娘のボーイフレンドの声は、アランドロンのようにカッコよかったです。昔のダーバンのCMのセリフを言ってもらいました。フランス語はお腹の底から響き、とっても心地よいです。

娘はどちらかというとよくしゃべる子です。友達もたくさんいます。恥ずかしげもなく、なんでも聞くことができます。猪突猛進、これは娘の特技です。

言語の覚え方

娘は、ずっと夏休みは日本で過ごしてきました。私が合流したとき、ロシアの映画をYouTubeで観ていて、途中で止めては大きな声で何度もセリフを言います。その後、ロシア人の友達に連絡して、発音を確認しながらその後もロシア語で頑張ってしゃべっていました。かなりの努力家のようです。

これまで2年間の夏休みは、英語とフランス語をオンラインで教えていました。英語ゼロからIELTS 7.0をとるまでの勉強法で教えているらしいです。私は習ってないのでわかりませんが、生徒さんからは、学校よりもわかりやすいと評判が良いそうです。誰かに教えることで、自分の語学力も上がると言っています。

帰国子女はアホばかりじゃない

帰国子女は、外国語だけしか話せず教養がないとおっしゃる方がいますが、海外で生活するとまず言語ができなければ前に進むことができません。日本国内から出なければわかりませんが、ひとを人と見てもらえないくらい言葉の壁はとても辛いです。私は、たくさんの人が日本を飛び出し、日本が世界から遅れていることに気づいてほしいと願っています。

ビザ申請準備中の娘は、銀行や役所に行っては、なんで日本人はすみません、すみませんばっかり言うんだ!とか、いらないというのにJCBをつけませんかと5分もつぶれたとか、たくさんの無駄に頭が狂いそうだと言ってます。日本は、たまに帰るといいですが、ずっと住むにはストレスが多すぎます。

IELTS、さらに上を目指して、娘は大学で学びます。よくやった!

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娘自慢で申し訳ありません。娘は、保育園は卒園しましたが、小学校も中学校も卒業していません。今年6月にフランスの高校を卒業して一安心したところです。高校の卒業試験が落ちていたら、娘の最終学歴はありませんでした。私たち親子が、何の助けもなく外国で暮らすのは苦労の連続でしたが、今日は今まで頑張ってきた娘が勲章をもらった気分です。

お読みいただきありがとうございました。

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