見出し画像

医療収納コーディネーターの活動

私たち、医療収納コーディネーターは「医療現場をより快適にするパートナー」として、開業をお考えの医師などの方をサポート致します。

1 医療収納コーディネーターは、医療現場の収納をコーディネートします。
2 設計段階から関わり、看護師の動線を想定した現場づくりをアドバイスします。
3 ご要望があれば開業コンシェルジュ様、設計会社様との面談時に同席致します。
4 内装が出来上がりましたら、収納棚の手配などを行います。
5 収納の中身を優先順位を考え配置します。
6 開業前シュミレーションに立ち合います。
7 開業後の1年間はスタッフ教育や福利厚生の面でもサポートします。
8 人材が足りなくなったときの派遣も行います。

画像1

今回は前半の活動についてご紹介します。

現在サポートしている小児科さん。
開業コンシェルジュさんから紹介された場所で、クリニックの開業を考えられています。
医療収納コーディネーターである私も今までに2回ほど、設計士さん・薬局さんとの面談に同席しました。
設計段階から関わることで、看護師が一番効率よく動ける空間を作ることができます。
今回は2つある区画をどちらにするか、間取りを見ながら決めていく段階でした。
最初は坪数の少ない方から提案があったようですが、空間を仕切るのがどうにも上手くできず、窓もなく、暗い。
将来的に人が来ないクリニックになるのでは?という印象を持ってしまいました。
さらにエレベーターから遠いので、すぐに見つけられないことも私としてはウィークポイントでした。
子どもを抱っこして来るママや、子どもと手をつないでエスカレーターに乗って来るママは、ちゃんと看板を見れないときもあります。
上がってすぐの場所だとわかりやすいので、自然と人が集まる場所になります。

設計士さんは人の動線を考え提案してくれます。
しかしそれ以上に防災法や建築基準法、医療法などなどたくさんの制約があるので、医療現場で働く人の目線までは求められないことも多いです。

画像2

看護師が何を考えて動いているかは、看護師にしかわからないことでもあります。

クリニックを開院するときには、看護助手や受付業務が可能な一般の人をパートとして雇います。
ナースっぽい服を着ているからといって必ずしもナースとは限りません。
点滴や注射などの技術ができるのが看護師であり、医師の診察介助をするときには、看護助手という看護師の資格は特に必要とされない人が介助していることが多いです。

そうなると看護師が一人で診察の様子を見て処置を予測し、点滴や採血を実施。点滴後の観察をしつつ、次の患者さんの準備をして、診察介助して、処置の準備をして。とかなり効率的に動くことが要求されます。

画像4

1つめの提案の区画では点滴室が部屋として区切られていたり、同時に観察しなければならない場所が遠くに離れていたりしました。
そうなると看護師が一人では足りなくなってきて、どんどん効率が悪くなります。診察が進まず、患者さんも待たせてばかりになるでしょう。

もう一つの区画は、正方形に近く、1回目の面談のときには、まだCAD(間取り図面)が出来上がっておらず、ラフスケッチの状態でしたが、私はこちらの区画の方が働きやすい場所になると確信していました。

診察室と処置室を近くに配置し、その区切りの真ん中に立てば、診察の様子を見ながら、次の準備ができ、点滴した後の観察をしながら、次の患者の様子も見れる。看護師が一人でも十分対応できる間取りになるようアドバイスさせて頂きました。

子どもが多いと予想されるので、小さい部屋に一人にされると不安になります。遠くからでもテレビが見れたり周りに人がいることがわかれば安心感につながります。

小児科さんでつきものなのが食物アレルギーの検査室です。どんな空間にしたいか、この辺はまた医師や設計士さんと相談し、今後も試行錯誤を行って行きます。

画像5

●クリニックを開業される医師やそのご家族の方へ
ビルで開業される場合の区画選びのポイントは、

エレベーター・エスカレーターからの動線。
迷ったりしない場所か。全体の地図を貼られる場所はどこか。
ベビーカーがスムーズに通れるか
人の目に付きやすい場所か

個人的には窓がある区画がベストだと考えています!
病院で働いているときに、日中に光に当たらないのでとても不健康でした。
スタッフや院長の健康を守るためにも光に当たるのはとても大事なことです。
この素敵な場所をクリニックだけに留めておくのはもったいないと感じたので、開院後にママ向け、子ども向けイベントなどでどんどん人の集まる場所にしていこうと計画中です。

画像3

コロナの時代に開業される医師の方、それを支えるご家族の方が、少しでも納得の行く開業ができますように。

私たち医療収納コーディネーターは、理想に近い状態での開業となるよう支援しています。

開業後も最低1年間は、軌道に乗るまでご相談やコンサルティングに月1回訪問し、整理収納だけでなく接遇の面からもスタッフ教育を行います。
さらに、福利厚生の面からもサポートします。ご希望の方には整理収納作業を通常料金の半額で訪問させていただくプランがあります。

詳細は医療収納コーディネーター協会のホームページをご覧ください。

「法人の方・開業をお考えの方へ」をクリック。


よろしければサポートをお願いします。頂いたサポートは協会の運営費に充てます