コーポレート部門の重要性ってあまり理解されないよね
コーポレート部門で働いている人間として、「自分たちが何をしているのかあまり知られていないな」とか「軽視されてるな」と思っている人が割と多いなと感じています。
コーポレート部門の重要性を書いてみました。
★コーポレート部門の例え
まずコーポレート部門って結局何してるの?という問いに、私はよく車を例に挙げて説明します。
「どんなにカッコよくてエンジンも一流なスポーツカーでも、ブレーキが付いていなければ誰も乗りたくないよね、コーポレート部門はブレーキで、つまりはそういうこと。」
エンジニアが凄いプロダクトを開発しても、営業がどんなに売上を稼いで来てくれても、マーケがカッコいいブランディングをしていても、コーポレートが会社を管理していなかったら外部の人は誰も見向きもしてくれません。
ルールがなければ従業員からも不信感が高まります。
そのためにブレーキ役としてコーポレートが存在していると思っています。
★会社のフェーズ毎に変化する重要性
コーポレート部門の重要性は会社のフェーズ毎に増していきます。
なぜなら登場人物がどんどん増えていくからです。
当社の車にぜひ乗ってください!とお願いする人達が増えていって、求められるブレーキの性能が増していくイメージですかね。
下記図のような会社フェーズを例においてどんな登場人物が出てくるか簡単に書いてみると、
事業開始:株主/社長/従業員
売上増加:株主/社長/従業員/取引先
資金調達:株主/社長/従業員/取引先/投資家/銀行
IPO:株主/社長/従業員/取引先/投資家/銀行/監査法人/証券会社/東証
みたいな形ですかね。
事業開始したときは従業員に対して給与を払うとか、労基守るとかその辺りがコーポレートに求められるかなと。
次に売上増加したら取引先が増え、その管理が必要になりますよね。
取引先に請求書を送るとか、支払処理とかその辺りが重要になってきます。
そして売上が増加して、資金調達したいとなったら調達先の投資家や銀行、金融公庫など第三者が登場します。
事業プランをその第三者に説明し、資金を調達するので、BS/PLはしっかりと出来てないといけませんよね。
そのため、経理の重要性がぐっと増します。
さらにIPOを目指すとなると監査法人や証券会社、東証のようなさらに厳しい第三者が登場します。
この人たちに、うちの会社はちゃんとルールを整備して、それ通りに運用しています!と説明できる体制が必須になりコーポレート部門すべての業務の重要性がより一層増してきます。
★理解されるためには
まず会社がどのようなフェーズにいて、自分は何のために業務をしているのかを知る必要があると思います。
案外社長もコーポレートの重要性がわかっていないとかもあると思います。
そんな時は自分から今会社としてやりたい事、やっていきたい事は何かを聞いてみてもいいかなと。
自分の業務の重要性をまずは自分で理解する事が大切であり、それがわかっていないと他の人にも理解してもらえません。
そこができたらあとは自分が理解した事をそのまま伝えれば他部署の方もわかってくれるはずです。
★ただお願いする人にならないこと
よく「経費申請とか勤怠とか期日通りに出してくれない人に対して毎回注意しているが全然聞いてくれない。。」
みたいな話を耳にします。
これを言う人は恐らく「コーポレート側の処理ができないので、期日までに申請お願いします。」程度のただお願いする人になってる可能性が高いなと思っています。
言われた相手も「毎回コーポレートの人うるさいなぁ。。わかってるけどこっちも忙しいんじゃい・・。」と心の中で思っているのかなーと想像してます。
この時私がよくやるのが、
「経営陣が月次の売上と利益を今よりもっと早く知って意思決定を迅速にしたいと考えている。そこで会社として月次処理の早期化が必須になっている。なので申請を期日までにお願いしたいです。」
みたいな言い回しをしてお願いしてます。
言い方ひとつ変えてただけで、言われた側はなぜ期日が大事なのかがすぐに理解できます。
「自分のせいで経営陣の意思決定が遅れる、それはやばい、期日通りにやろ」という思考になってもらう事が大切です。
これも自分の業務の重要性を理解した上で、それをそのまま相手に伝えているだけです。
会社としての課題に自分がどのようにアプローチして解決しているのかを共有する事が、自分にとっても相手にとっても重要ですね。
ではまた。