役者の不思議(肖像権・著作権の認識編)
プレイヤーに今一度確認して欲しい、肖像権と著作権についてのきほんのきほん。
日頃から不思議に思っていることを簡単に記してみようと思います。役者の不思議、SNSでの画像や動画の使用について。言いたいことをまず先に、端的に言いますと。
自分の肖像権は主張するのに他人の著作権・肖像権は無視しすぎじゃない?
ただそれだけのことなのですが。役者がSNS投稿に添付する画像や動画が、他人の権利を侵害しかねないというケース、存外多くありませんか。アニメや漫画、映画やテレビ番組、CDやDVD、書籍や雑誌。このあたりは私の身近でも度々目にするところ。気が付けば声を掛けたり、報告したりしたこともあるけれど、そんなことばかりしていられないし、だんだん嫌になってきて。
私がTwitterに距離を置くようになった理由のひとつです。
更に個人的な経験で言うと、とある役者の投稿に写真が掲載され、事前確認なく自分の顔を出されて絶句したことがありました。咎めやしないけど、正直気分は良くなかった。※基本的に、私は顔を出さないけれど場合によっては許可もします。
SNSはグレーな部分もあるけれど……
黙認・お目こぼしというか、追いきれないから野放しというか。(※コンテンツ・会社ごとのガイドラインにもよる。)だからこそ、プレイヤーには意識して欲しいと心の底から思います。肖像権とか著作権とか、そういうものが身近である環境に居ながら、“自分以外の権利”には意識が向かないというのは非常にマズい。
「この人、想像力がないんだろうな。」と思ってしまう。
そして私は、そういう部分は何らかの形で芝居に反映されると考えています。俯瞰でものを見ることができない、他の人の立場や視点を想像できない役者の芝居など観たいと思わない。引用したい表現があるならば、そこに届かないまでも、自分の表現で挑めばいい。積み重ねれば力もつくし、自分の株だって上がる。
何の気なしにペタッと貼った画像が、あなたの首を絞めるのよ。
そして思う。なぜ、役者相手にこんなことを思わにゃならんのだ。悲しい。悲しいけれど、それでもネット、特にSNSの使い方やマナーをあまりにも知らない役者が多いのは事実で、それはそれでひとつ、演劇分野が抱える問題だと思うし、せめて自分の周囲には目を配ろう。このモヤモヤ、いつか晴れますように。
最後にお勉強の要素を貼っておきます。
以下、ひとつ目のリンクはLDHさんのサイト内に置かれているページです。ファンに向けた形ですが、SNSを使うすべての人に言える内容で、とてもわかりやすい。ふたつ目はフォローとしてリンクしました。理解を深める役に立つかと思います。
そしてまた、この記事が、あるいは上記のリンクのご紹介が、各々の投稿を振り返るキッカケになってくれたらと願わずにはいられません。
自分の権利を守り、主張することは大切だけど、それと同じくらい、他人の権利を尊重しようぜ、と。共に知識と理解を深められたらと思います。
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