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ゆるっと販促勉強

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宣伝美術がピックアップする、演劇人・舞台制作者に向けた販促系キュレーションマガジン。テーマや視点に共感や興味を抱きやすいような記事、演劇分野にアレンジ・置き換えてイメージしやすそ… もっと読む
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記事一覧

演劇と配信について思うこと

<この記事は約5分でお読みいただけます> 1.やっぱり演劇は生が一番?  演劇行為を成り立たせる最低限の要素は「場所」「演者」「観客」の三点だと言われています。つまり、観客が臨場しない配信公演などは本当の意味で演劇行為とは呼べないのではないか、という考え方があります。  また、どれだけ撮影技術や録音技術が進歩しても、劇場へいって生の演劇を観賞することから消費者が得る経験とのギャップをゼロには出来ません。  もしこのギャップをゼロにすることができるならば、演劇など、ただ古臭

よく他人の企画の相談にのっている人が共通してやっている、たった1つのこと

なんか書店に並ぶビジネス書みたいなタイトルになっちゃいましたね。こんにちは。今日はタイトルの通り、ぼくのまわりに「あの人ってアイデアマンだよね」と言われる人、ないしは『企画に困ったときによく相談にのっている人』を見ていて気づく共通則について考えたいと思います。 前に『物知りさんからアイデアマンに成長するための2step』という記事を書きましたが、その続編のイメージです、 他人に企画の相談にのってくれと頼まれる人ってどういう人なんでしょうか。皆さんの周りにも1人はいますよね

みんな、いまこそメッセージを

マネジメント、pr、マーケティングみなさんへ コロナを巡る社会状況は、ますます混迷の色を深くしています。外出制限の長期化は、社会の分離と孤立を強めていくことでしょう。 ストレスに病む人も出るでしょう。自分の仕事の意義を見失うかもしれません。一体だったチームが、バラバラになることも考えられます。分断と孤立は人の心を確実に蝕み、社会を荒ませていきます。 こんなときだからこそ チームのリーダーは、社内外へメッセージを積極的に発信していきましょう。ほんの少しの情報共有、コミュニ

「共感」でお金を集める時代は終わった? 2020年代のクラウドファンディング論

共感でお金を集める、新しい資金調達の形ーー。 クラウドファンディングは、日本にその仕組みが輸入されて約10年、しばしばそんなキャッチフレーズで語られてきました(*1)。 でも2020年、そろそろこの言葉から脱しても良いのではないかと思うのです。 text by 廣安ゆきみ(キュレーター) はじめに私は、日本最古参のクラウドファンディングサービスREADYFORで、プロジェクトの伴走サポートを行う「キュレーター」という仕事をしています。 担当プロジェクトは年間数十件。

なぜ「自由な会社」ほど息苦しいのか?

「楽しく働きたい!」 「自由な会社で働きたい!」 そう思っている人は多いでしょう。 出社時間は自由、サークルのようにワイワイ仕事して、夜はチームのみんなと飲みに行く。リーダーもやさしいし、ルールもきちっと決まってないから柔軟に動けるーー。 そんな「理想の」会社で働きたい、と。 すでにそういう会社で働いている人も多くいます。 ただ一方で、最近こんな声も聞こえてきます。 「毎日なんとなく楽しいけど、一向に給料も上がらないし、このままこうやって仕事を続けていていいのかわ

素人広報のプレスリリースがのべ1万人に読まれた方法(と反省点)

2020/1/22(水)に弊社から下記のプレスリリースをPR TIMESより出させていただきました。 あわせて、noteでもこのプレスリリースに即して、今回の商品を出すにあたっての思いを綴りました。 結果、プレスリリース(PR TIMES)とnoteをあわせて1万PVを達成しました。 私は普段からnoteをよく書いていますが、過去の経歴として広報の仕事をしたことはほとんどありません。 しかし、いち中小企業の新商品の情報を、これだけ多くの人に読んでいただけたのは、個人的

フリーランスとお金

今からさかのぼること13、4年ほど前のこと。 会社勤めを経てフリーランスのイラストレーターになったぼくは、その時はじめて「お金」というものに”ちゃんと”向き合うようになりました。 それまでは給与という形で毎月決められた金額をなんの疑問も抱かず受け取るだけだった日々。それが一転、時に自分の報酬額を自分で決め、掴み取っていかねばならない修羅の世界へ乗り込んだのです。 否が応でもお金のことは避けて通れない状況となりました。 お金のことがわからず、話せず、失敗した過去開業当時

無償で絵を描くことはありません

時々いただくご相談で、毎回ちゃんと説明もしていることなのですが、はじめから自分のスタンスを示していたほうが良いかなと思い書き残します。 基本的に無償で絵を描くことはありません、できません。これは知人・友人に対してでも同じです。理由としては ・描くことを生業としているため ・人や案件によって無償有償を分ける線引が難しいため ・対価をくださっている人に対し不平等が生じてしまう ことなどがあります。同じ理由から、ぼくも誰かに無償でお願いをすることは基本的にはありません。 例

Twitterで「1万いいね」以上ついた広告&デザインと詳細データを全公開します

2018年10月に「INSPI(インスピ)」のTwitterアカウント(@inspi_com)を開設してから今月でちょうど1年が経ちました。この1年で8万人以上もの方々にフォローしていただき、ただただ感謝の気持ちでいっぱいです。本当にありがとうございます。 このnoteではINSPIの1周年を記念して、過去1年の間にINSPIで紹介した広告・デザインの中で「1万いいね」以上ついた投稿と、そのツイートアナリティクス(各ツイートの詳細データ)を全公開したいと思います。 エンゲ

広告費0円で掲載1500以上獲得の秘訣

ブランドが立ち上がる時に大事な事は売上よりも認知No,1をとる事 2014年12月にBean to Barスタイルでカカオ豆からチョコレートの製造販売を行うMinimal - Bean to Bar Chocolate - (ミニマル)を設立し、現在5店舗(2工房)を都内に展開しています。 まだまだ成功と言える状況には程遠いですが、ここまでやってこられた要因の一つに特に設立から3年間の広報戦略があげられると思います。 実は3年間で広告費はかけたことはなく、広告費は0円で

上司から「デジタルマーケティングを強化せよ」と言われたときにやるべきこと

先に断っておきますが、本質的な意味で「デジタルマーケティングを強化するため」には、経営レイヤでの意思決定と推進が不可欠なので、タイトルのようなことを上司から言われたら、「まずは経営陣がその方策を示すべき」と返すのが至極真っ当なド正論の回答になります。 が、そうも言ってはいられない場合、または、自分自身がマネジメント側の人間だとするのであれば、こういう風に進めて行くのが良い、ということを本稿では書いてみます。 先日、別の記事で書いた通り、デジタルマーケティングとは「人と人を

『なるほどデザイン』表紙ができるまで

『なるほどデザイン』といえば、なんといってもNoritakeさんのイラストが目を引く表紙が目印。たくさんの人が手に取ってくれるきっかけをつくってくれたこの表紙は、デザイナー関口裕くんの手によるものです。 表紙も自分でデザインするという選択肢も、もちろんありました。そうしなかった理由は、あまりにも内容にどっぷり浸かりすぎていて、適切な距離を置けないだろうと感じたから。もともと自分は、欲張りな性格かつ文脈を盛り込むのが好きなので、記号のように削ぎ落とした状態にするのはあまり得意

モノ作りから学べる、人生を通じて応用がききそうなこと

色んなものを作って遊んで、人生で普遍的に応用がききそうだなぁと思ったことまとめ。 最近はデザインの応用として、デザイン思考やデザイン経営なんてももてはやされてるけど、一番大事なのは、「ものを作る肌感覚、実感」を持てるかだと思う。 とりあえず口に突っ込もう口に合うかどうかを見定めるには、口に突っ込むのが手っ取り早い。人生で一番最初に出会ったものが、あなたにベストマッチしている確率はとても低い。ものごとの初期段階では、色んなものを手当たり次第に口に突っ込み、味があったものを追

演劇の制作・運営さんにお願いしたいこと

基本的にぼくが存じ上げている演劇の制作の方はみなさん丁寧で とても素晴らしいと思っているのですが、 ちょっといつもと違う界隈に行くとうーんと思うことが多いので、 その辺のことをまとめておきたいなと思ってこれを書いています。 ①チケットの発売日についてチケットの発売日は、 チケットを販売するプレイガイドの販売ページだけでは 告知は不十分だと思っています。 公式Twitterでの告知はもちろんのこと、 各役者さんにもきちんと情報を伝達して、 それぞれできちんと告知してもらうよう