安藤広大/株式会社識学 代表取締役社長

組織マネジメントの専門家。早稲田大学卒業後、NTTドコモ入社。2006年にジェイコムホ…

安藤広大/株式会社識学 代表取締役社長

組織マネジメントの専門家。早稲田大学卒業後、NTTドコモ入社。2006年にジェイコムホールディングス入社。主要子会社のジェイコムでは取締役営業副本部長などを歴任。2015年、株式会社識学を設立。業績アップの成果が口コミ等で広がり、コンサルティング実績は1100社超に。

最近の記事

すべてのビジネスパーソンは「会社の歯車」になりなさい

そもそも「歯車」になるのは難しい「歯車」と聞くと、悪いイメージを抱くかもしれません。 替えのきく存在。使い捨ての駒。 「歯車になんてなりたくない」と反射的に思った人も多いでしょう。 ただーー、 「なりたくない」どころか、そもそも組織の中で「歯車」になるのは難しいことなのです。 世の中には「歯車」になれていない人は、たくさんいます。ずっと噛み合わず、上滑ってしまうような人。組織の中でうまく機能していない人です。 どんな組織においても、まずは「歯車」としてガチっとハマ

    • 転職して不幸になる人の典型的3パターン

      「こんなはずじゃなかった……」 転職してから後悔する人は思った以上に多くいるようです。 先日行ったわたしたちの調査でも「転職した人の8割がなにかしら不満を抱えている」という結果が出ました。 転職して幸せになる人と、転職して不幸になる人は何が違うのか? 今回は「転職で不幸になる人」の典型的3パターンをご紹介します。 パターン1 「得意なことだけを仕事にしたい」と言う人「自分の長所を活かしたいんです」 「この会社のほうが特技が活かせそうなので」 実はこういう思いが強す

      • 社長の究極の仕事は「引退」である

        社長の最後にして究極の仕事は「引退」です。 あたりまえですが、ひとりの人間が永遠に社長をできるわけではありません。優れた会社は、どんなに経営者が変わっても成長し続けるものです。 事業を永続的にやっていきたいのであれば「上手に引退」することがやはり重要になってきます。 きれいに身を引いて、次の世代に引き継いでいく。 そのためには、社長在任中に「引退しても回る組織」を作っておくことが大切です。 そこで今回は「社長が引退してもきちんと回る組織」にするにはどうすればいいかを

        • 「強みを伸ばせばいい」と思っている人が、なぜか成長しない理由

          「弱みではなく、強みを伸ばしなさい」 といったセリフを耳にすることがあります。 私は、この考え方に反対です。 「強みを伸ばそうとするよりも、弱みを改善するほうが大切だ」と思っています。 今回はその理由について、お話しします。 社員は「機能」であるそもそも社員は、会社にとって「機能」です。 組織で働く人は「会社から求められている機能」が大前提として存在する。 冷たい言い方かもしれませんが、それが「組織」というものです。 そこで個人の「弱み」があると、その部分では

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          プロのバスケチームを会社のようにマネジメントしたら、見ちがえるほど強くなった

          ファイヤーボンズが伸びてきていますいま「福島ファイヤーボンズ」というBリーグのバスケチームがすごく伸びています。 今シーズンはB2リーグでチーム史上初の9連勝を達成。B1昇格のためのプレーオフ進出も決めました。ずっと応援している地元の人からすると「あきらかに異変が起きている」というレベルだそうです。 実はファイヤーボンズは、2年前から私たち「識学」の組織マネジメントの理論を取り入れて運営しています。 私たちの組織マネジメントはビジネスの現場を想定したものですが、スポーツ

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          ベストセラー『数値化の鬼』で私が本当に伝えたかったこと

          識学という会社を伸ばしてきたエッセンスそのもの先日『数値化の鬼』という本を出版しました。 この本の売上が絶好調です。発売から1週間もしないうちに、いきなり7万部の増刷が決まりました。 この規模の増刷は出版業界の人もあまり聞いたことがないそうで、私もすごく驚いています。 この本には、識学という会社を伸ばしてきたエッセンスが詰め込まれています。 私たちは創業から4年で上場し、いまも業績を伸ばし続けています。それはまさに『数値化の鬼』に書いてある理論に忠実に従ってマネジメン

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          うちの新卒2年目が「識学を実践したら、マネジメントが楽になった」と言っています

          今回は、識学に新卒で入社して2年目の新村が書いた文章をご紹介します。実際に識学のマネジメント法を実践してみて、いろんな効果を感じているようです。 * こんにちは。株式会社識学の新村恭平と申します。 2020年4月に識学に新卒入社して約2年が経ちました。いま私は、マーケティング部門の1チームをマネジメントしています。 これまでマネージャーの経験はなかったですし、年上のチームメンバーもいるので、きちんとマネジメントできるのか不安でした。 しかし、識学の教えどおりにやった

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          人を「数字以外」で評価するな

          私は、会社の人事評価制度づくりもお手伝いします。 そのときにこだわっているのが「徹底した定量評価」です。つまり、個人の仕事をどこまでも「数字」で評価できるようにするわけです。 「数字しか見ないなんて、ドライすぎるのでは……?」 そう言いたくなる人もいると思います。 そこで今回は「なぜ会社では、人を数字だけで評価したほうがいいのか?」について、私なりの考え方をお伝えさせてください。 定性評価のほうがよっぽどエグい「いやー、でもうちには定量化できない業務もありまして……

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          いいアイデアは、いい組織から生まれる

          アイデアで勝つなんて無理 「アイデアが重要だ」と考える人は多いと思います。 特にベンチャー界隈は「アイデアがすべて」みたいなアイデア至上主義なところがあります。 大企業でも、ビジネスモデルのアイデアを競うコンテストがたくさん行われています。多くの会社が、新しいビジネスは「アイデアが勝負」と考えているのでしょう。 もちろんアイデアは大切です。たしかに飛び抜けたアイデアで勝ちきれるパターンもあります。 いっぽうで「アイデアだけで勝とうとする」のはリスクでもあります。 環

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          マネジメントはシンプル

          最近、多くの人が組織運営を難しく考えすぎていると思います。本来、マネジメントというのはシンプルなものです。 毎日のようにマネジメントに関する本が発売されて「永遠のテーマ」みたいになっています。みんなが複雑に考えてしまっているからでしょう。 複雑になってしまう原因は、いくつかあります。 ひとつは、時代の流れによって価値観が変わってきており、そこに組織も合わせなければいけないということ。 あとひとつは「あえて複雑にすることで、それをビジネスにする人たちがいる」ということで

          「リスクゼロ」を目指す人が失敗する理由

          いまの日本には「リスクをゼロにする」信仰がはびこっています。 最近だと「感染者数がゼロじゃないとダメだ」という風潮。これ、はたして妥当なのでしょうか? 生きるうえでも、ビジネスの世界でも、リスクはつきものです。リスクとの付き合い方が、人生や企業の勝敗を分けるといっても過言ではないでしょう。 私は感染症対策の専門家ではありませんが、経営者として「会社のリスク」を厳しく管理する立場にいます。 今回は、そんな私なりの「リスク」についての考え方をまとめました。 「今」に視点

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          なぜうちの会社は、怖がらずに採用ができるのか?

          私の会社は3年11ヵ月で上場を果たしました。 自慢をするつもりはないのですが、けっこうな早さだと思います。 「いやでも、安藤さん。それは識学という商品がよかったからでしょう?」と言われることもあります。 しかし、はじめから商品に対する需要があったわけではありません。 識学なんてまったく認知もなかったですし、むしろ当時はモチベーションを高めるためのサービスがベンチャー業界を席巻していた時期でした。 我々が少しずつ、商品に対する需要をつくっていったのです。 需要が先か

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          社員とスパに行ってはいけない

          先日ある若手の経営者に、 「社員とバーベキューとかしちゃってんじゃないすか?」 と聞きました。 すると、苦笑いしながら、 「バーベキューはないですけど、みんなでスパに行ったりします……」 という答えが返ってきました。 私は休日に社員とバーベキューやスパに行くような経営者はちょっとマズいよとつねづね言っています。 それにはちゃんと理由があります。 社長はよかれと思っているが……休日に社員と出かける経営者は「よかれ」と思ってやっています。 「休日くらいのんびり遊

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          ふがいないリーダーのもとで、部下はどう働けばいいのか?

          昨年発売した、拙著『リーダーの仮面』がおかげさまで売れておりまして、17万部を突破しました。ありがとうございます。 本の感想とともに、いくつか質問をいただいておりますので、今日はそれにお答えしたいと思います。 * Q : ダメなリーダーのもとにいる部下はどうすればいい?まずひとつめのご質問です。 【質問】 『リーダーの仮面』を読んで、ふがいないリーダーのもとで働く意味を考えることができました。ふがいないリーダーのもとで、どう働き、高い評価を得ればいいのでしょうか?

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          プライドが邪魔をして軌道修正できない人はリーダー失格である

          リーダーの大切な仕事に「決断」があります。 そして決断したことを実行するため、ルールにもとづいて組織を動かすのがリーダーの役割です。 私がこのようにお伝えすると、こんなイメージを持つ人が多くいます。 ピラミッド型組織。上意下達。一度決めたことはとことんやり抜く。「独裁」だったり「軍隊」のようなイメージを抱かれる方もいます。 しかし私は、それでは真に「勝てる組織」にはならないと考えます。 どういうことか。 「決断」と同じように大切なのが「軌道修正」です。 リーダー

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          新入社員が陥りがちな「3つの罠」

          新入社員が陥りがちな罠があります。 ①「会社に入ってみたらイメージと違った」の罠 ②「行きたい部署に行けなかった」の罠 ③「いきすぎた自責思考」の罠 この3つです。 社会人になって1ヶ月が経ち、「なんかうまくいかないな」と感じている方や、「このままこの会社で働いていて大丈夫なんだろうか」と迷っている方も多いのではないでしょうか? 今回は組織マネジメントの専門家として、新入社員が陥りがちなこの3つの罠について解説します。 いま悩んでいる新人の方や、新人のマネジメントに

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