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コピーライターという職種を全力で解説してみる

タイトル書いてみたものの、「全力」ではないかもしれません。最初にごめんなさい。微力?いや、もうちょっと頑張らな。小力?芸人かっ

コピーライターと言えば!
「キャッチコピー書く人でしょ?」
大抵の人はそういうイメージしかないと思います。
でも割といろいろできるんですよ。

ざっくりコピーを考えるときの仕事の流れを書いていくと、

①コピーを書く商品・サービスをとことん調べる
②その商品・サービスの価値をいろんなアングルから探す
③いろんな価値を見つけたら、その価値を感じてくれる人の中で、市場の大きなターゲットを探す(まあ、ターゲットは最初に決まっている場合が多いですが、その人以外にもこういう人にとって価値を発揮するんじゃないですか!という提案はしたりするので)
④ターゲットと伝えるべき訴求価値をFIXする
⑤そのターゲットにとって、どういう伝え方したらもっとも価値が伝わるのか。心が動かしてもらえるのか、言葉を考える

こんな感じでしょうか。
(※ちなみに「ターゲット」という言葉は戦争用語だったりするので、最近は使うのを避けることが多いですが、説明のわかりやすさの都合上、使用しています)

②の「その商品・サービスの価値をいろんなアングルから探す」で言えば、例えばトイレットペーパーひとつでも、普通の成人男性にとってはお尻を優しく拭けて水に流せる、かもしれないけど、TMレボリューション西川貴教にとっては衣装になる!という価値に変わる、みたいな。

画像1

あれ、これトイレットペーパーじゃないね・・

あのキャッチコピーいいよね!みたいなことで、最後の⑤ばかりがフォーカスされることが多いですが、そこにたどり着く前が長かかったりします。そして、実はこの流れって、他の仕事でみなさんもやっていることなんですよね。

例えばリサーチャーの人は、市場調査を行うとき「市場の状況」や「競合」や「生活者」を調べて、特長とかニーズ探して、市場のブルーオーシャンを見つけたり。競合に対してここが強み!とか見つけたり。

営業が営業先を見つけるのでも、自社の商品を必要とする企業や職種を探して、相手の課題に合わせて自社の魅力を伝えて〜とか。人事が採用進めるときも、大学卒業する人にとって自社の魅力は何ぞや〜とか。広報の人も自社のニュースを記者の人と、その先の読者にとって価値ある風に伝えるにはどうすればいいか〜とか。

マーケティング、という枠で見れば当然かもしれませんが、実は基本的には思考の流れは同じで、「情報を整理する力」「いろんなアングルで見る力」「魅力を見つけ出す力」「それを言葉にする力」が他の職種より器用なだけだったりします。

ということでもっともわかりやすい箇条書きにして、コピーライターの仕事を紹介します。

<企業・組織>
ビジョン、ミッション、コアバリューの策定
スローガン、ステートメントの作成

<マーケティング・プロモーション>
市場調査(競合・ターゲット調査)
 →サービスや商品を誰に向けて開発するか、プロモーションするかの市場調査を行います。マーケターやリサーチャーもやりますが、コピーライターもやったりします
商品・サービスコンセプト開発
 →商品を作る上で、軸となる価値を決める。物理的に大きなものだと、街づくりのコンセプトとかもやる
コミュニケーションコンセプト開発
 →サービスや商品をターゲットに向けてどのように発信していくべきか。刺さる訴求ポイントは何か。軸となる価値を定める
プロモーション戦略立案
 →マス/デジタル双方を含めたプロモーション戦略を考えます
提案資料や講演資料、営業資料の作成
→社内・社外、toB、toCなど条件に応じてデザイン性のある提案資料の作成を行います

<クリエイティブ>
コピーライティング(コピーにもキャッチ、ボディ、タグライン等種類あります)
ネーミング
CM・WebCMの企画・制作
新聞、ポスター、雑誌、パンフレット、DMなど紙媒体の制作
HPの構成をつくる、HPのコピー書く
Webコンテンツを考える
SNS運用
 →TwitterやFacebookのテキスト考えたり
ラジオ番組・CMの企画・制作
テレビ番組や映画の脚本考える
リアルイベントの企画・制作
YouTubeの企画・制作
メルマガとか

<メディア>
メディア運営(方針決めたり、メディアコンセプト決める)
編集
記事制作(インタビューも)
小説とか書く人もいるな、本作り

所属する会社の規模によってコピーライターの領域って変わったりするので、ここまでやらないよ、という人もいると思いますし、これ以外もやると、という人もいるかもしれません。
ただ、「情報を整理して、魅力を伝えるのがうまい」「アウトプットを整理するのがうまい」ってだけで割とできることいっぱいあるということを伝えたく、試しに書き出してみました。

もし他にもこういうこともやってるよね、とかあったら教えていただけたら嬉しいです。意外とマルチに動けるコピーライター、一社に一人いかがでしょうか。

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