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コーヒーの団体って何するところ?

コーヒーに関わる団体や協会が、世界中にたくさんあります。

コーヒーの資格を探したり、色々調べたことのある方なら目にしたでしょうか。
コーヒーは多くの人が関わり、多くの団体組織によって管理されているのです。

そんなコーヒーの団体について、簡単にまとめてみました!

コーヒー団体とは…

コーヒーは世界的に見ても大きな市場です。

生産できる地域や環境が限られる(コーヒーベルトと呼ばれる赤道付近の高地だけ)ので、輸入と輸出の事業がとても盛んなのですね。

その生産される国がアフリカ、中東、南米など経済的に不安定なこともあり、輸入する国では"貿易の品質管理がとても重要"になります。

そんな役目を一挙に引き受けるのがコーヒーに関わる団体や協会です。

日本にももちろんたくさんあります!

資格なども認定されているので、コーヒーのことを学びたい方も知っておくと便利です。

日本スペシャルティコーヒー協会(SCAJ)

1987年「全日本グルメコーヒー協会」として発足
1999年「日本スペシャリティーコーヒー協会」に改名
2003年「日本スペシャルティコーヒー協会」として新規設立

「日本スペシャルティコーヒー協会」(SPECIALTY COFFEE ASSOCIATION OF JAPAN:通称 SCAJ)は、コーヒーを広める役目と、技術の向上を主に担います。

資格の認定も数多くあり、優勝者は世界大会に送り出します。

2014年のワールドバリスタチャンピオンシップ(WBC)で優勝した井崎英典(いざきひでのり)さんも、その前年にSCAJ主催のジャパンバリスタチャンピオンシップ(JBC)の優勝者です。

日本スペシャルティコーヒー協会HP:

全日本コーヒー協会

1953年に発足された、日本のコーヒーを守る団体です。

主に5つの団体で構成されます。

全日本コーヒー商工組合連合会:

日本インスタントコーヒー協会:

日本家庭用レギュラーコーヒー工業会:

・日本珈琲輸入協会
・日本グリーンコーヒー協会

これらの組織によって、日本中のコーヒーの品質向上、情報共有などを行います。

→全日本コーヒー協会HP:

日本コーヒー文化学会(JCS)

コーヒーを文化と捉え、広めるのが日本コーヒー文化学会(JAPAN COFFEE SOCIETY:通称 JCS)です。

上記の団体が現代的な「カフェとバリスタ」を広める役目なのに対し、こちらは古き良き「喫茶店文化」を守るような概要です。

コーヒー文化の研究論文や、セミナー開催などを行います。

日本コーヒー文化学会HP:

全日本コーヒー公正取引協議会

全日本コーヒー協会が定めた、コーヒーに関する競争、品質、表示などの規約を管理するのが「全日本コーヒー公正取引協議会」です。

規約に関する追加調査、消費者の対応、研修会などを行います。

全日本コーヒー公正取引協議会HP:

国際コーヒー機関(ICO)

世界の主なコーヒー事業を統括しているのが「国際コーヒー機関」(International Coffee Organization:通称 ICO)です。

設立は1962年で、本部はイギリスのロンドンにあります。
世界中で主に貿易されるコーヒーの相場や品質などを管理します。
加盟国は輸出国と輸入国に分けられ、日本は輸入国とされています。

国際コーヒー機関HP:

コーヒーの生産・輸出・品質を守る

日本にあるコーヒー団体の概要と情報を簡単にですがまとめました。

コーヒーの貿易は総じて「先進国が輸入し、発展途上国が生産輸出する」形が多く、不公平になりやすく、治安や経済の問題で生産量も安定しないなどの理由から、厳しく管理されるようになりました。

主にICOが管理し、日本に入ってきたコーヒーも国内の団体が調査することで、カフェやお店で良質なコーヒーを嗜むことができるのです。

栽培する農家から、ドリップするバリスタまでがコーヒーの経路ではなく、多くの人が関わってコーヒーは出来上がっているのですね!

今回のサムネはこちらの画像を使わせていただきました☕ありがとうございます☕

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