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ガイドブックにない熊野・・ハンパないポテンシャルを持つ那智勝浦編①-coolなkumano19-

那智勝浦といえば、那智の滝、熊野那智大社・那智山青岸渡寺、勝浦温泉、まぐろですが、それだけではありません。
・神を感じる山
・いにしえの雰囲気を残す古道
・ビッグスケールな海の絶景
・質、量とも豊富な温泉
・誰でも楽しめるビーチ
・美味しい米、醤油、酢、茶
・お肉がうまい漁港
・美味しい店の数々
観光資源のポテンシャルは和歌山ナンバー1と思っています。
ロケーションアドバンテージがないだけなのです。

那智の滝遠望

那智のことは熊野とはで紹介していますが、簡単に復習すると・・
・熊野三山の熊野那智大社、那智山青岸渡寺がある。
・熊野の三社をお参りすると、過去、現在、未来の安寧を得ることができるが、熊野那智大社は現世(現在)の縁を結ぶところ。
熊野速玉大社は、前世の罪を浄め、
熊野本宮大社は、来世を救済する。
・那智の滝は、熊野詣の最終目的地。
今、昔も憧れの場所。
・最強のパワースポット。

熊野那智大社境内にある大楠
胎内くぐりができます。安産、開運に!!

ここは神の山。黄泉の国。

■那智の源流
那智の滝(一の滝)の上流は、神域で今も天然林が多く残っています。
山自体が一つの岩体(熊野とは①)でその岩の上を純粋な水が流れ、那智の滝となります。

那智の二の滝
こんな岩の中を流れます
右の奥に三の滝があります

神域である那智の滝(一の滝)の上流は、日頃は立ち入り禁止ですが、2月~6月に那智勝浦観光機構が主催する「神秘ツアー」で体験することができます。
「ここ本当に和歌山? こんなとこあるの?」ってなります。心が揺さぶられる場所です。(参照 人々を魅了する熊野coolなkumano7

■大雲取越

丸石は信仰の対象にもなっています
熊野古道大雲取越沿いの丸石
那智のお山にはごろごろあります

熊野那智大社から熊野本宮大社に向かう古道は、大雲取越(参照 無音の道・・熊野古道大雲取越、小雲取越)です。
この道(山)はまったく音がない区間・時間があることと、あちらこちらに大きな丸石がころがっています。
亡者の出会いというところもあり、熊野は霊魂が籠もる地であることが実感できます。 MAP
生きながらの難行苦行により「黄泉(よみ)の国」である熊野で生まれ変わってよみがえる(黄泉(よみ)の国から帰る)ことができる。
この道はそういう道なのです。

■妙法山阿弥陀寺
熊野は、自然崇拝を起源に神道、仏教、修験道、陰陽道など当時の信仰が習合したところ。
黄泉の国でもありました。
那智は、それが色濃く残っています。
「自然が神」の象徴である那智の滝、「神道」の熊野那智大社、「仏教・修験道」の那智山青岸渡寺、「霊魂が籠もる」山。
妙法山阿弥陀寺は、その山中にあり黄泉の国の入口とされ多くの信者を集めてきました。
那智山参詣曼荼羅では、那智の滝と並び描かれているほど熊野詣で重要な位置づけをされていました。

那智に来た人は必ず目にしてる卍
この卍の上に妙法山阿弥陀寺がある

妙法山のほぼ頂上にあります。

那智山青岸渡寺から大雲取越を登ると
かけぬけ道との分岐があります

車でも行けますが、那智山青岸渡寺から熊野古道「かけぬけ道」(熊野古道大雲取越経由)を歩きましょう。
阿弥陀寺からは絶景が待っています。(トップフォトもそうです)

妙法山阿弥陀寺から太平洋を遠望する
阿弥陀寺の入口

この山への参拝は熊野詣の真髄です。
ぜひ。

奥の院への道は、苔むした幽妖な道
何かを感じる人も

奥の院まで歩くとほんとうに清々しい気分になります。
(奥の院→那智高原→那智山青岸渡寺と周回できます)
黄泉の国を覗いてよみがえるのです。

■色川
「いろかわ」。なんとも言えない心地よい響きがある。
遠いけど、大好きなところ。

口色川の案内図
曼荼羅風
真ん中に象徴の大きな岩があります

那智のお山の西側に「色川」という集落があります。
9つの小さな集落が山の斜面にありいづれも不便ですが、綺麗な棚田や茶畑がありとても暖かい人たちが暮らすところ。移住者が多く、地域のなかで大きな役割を果たしていることがそれを物語ります。
平家伝説も残る歴史あるところでもあります。

移住者が運営する
色川よろず屋さん
地域産品とカフェ
今年全国棚田サミットが
開催されました

My favorite place!! 綺麗な棚田や茶畑があり熊野の山並みが見える抜け感があって何か懐かしく感じるところ。

曲線が綺麗な茶畑

こんなアートな茶畑が色川にあります。

三種の神器「八咫の鏡」はここで創られた?!

■太田川
色川からは自然林が多くそのなかを清流太田川が流れています。

少なくなった自然林の森

さらに下流へ行けばこんな風景が広がります。

大泰寺からの風景

中流には大泰寺があり宿坊として、座禅やテントサウナの体験もできます。

田園風景が広がります。
まもなく河口ですがこんな風景がここで広がるのは、不思議な感じです。
ここで獲れる米は「太田米」といわれ、すごく美味しい。

リフレクションもあります

■八尺鏡野
やたがのと読みます。
まさに八咫の鏡の野なんです。
ここで三種の神器の一つである「八咫の鏡」が創られたのでしょうか!

地名になってます

情報を客観的に並べてみます。
・神武東征時に天照大神は熊野に八咫烏(やたがらす)を送った。
・八咫の鏡を製造したときに全部で三つ創った。一つは「八咫の鏡」で、残りの二つは同じ紀伊国の日前宮(和歌山市)にある「日像鏡(ひがたのかがみ)」と「日矛鏡(ひぼこのかがみ)」という説。
・天照大神がイシコリドメノミコトに鏡を作らせるために八尺鏡野へ派遣。最上のものが伊勢神宮の八咫の鏡になった。
・昔の鏡は銅鏡。近所に銅山がある。
・伊勢と熊野のかかわりと近接性。
・八尺鏡野に八咫烏神社がある。
・何もなければ八尺鏡野という地名になるわけがない。
以上から三種の神器のひとつ「八咫の鏡」はここ八尺鏡野で創られたと思っています。
詳しい方、真実を教えてください笑

今回紹介したところは、太地町も含めてサイクリングで巡っても楽しいですよ。私のお気に入りルートです。

那智勝浦編は盛りだくさん。
まだまだまだ続きます。次回もよろしくお願いします。

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