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〔1〕「最近、なんか社員にナメられてる」と思ったら…中小企業の社長に向けた応援コラム

社長として、
経営者として、
社員のみんなから尊敬されたい!
と思うのは当然のことですが…
 
そもそも、
社長が尊敬されていない会社は、
経営判断が末端の社員まで伝わらず、
業績が伸び悩んだり、
人材が定着しない会社になったりと
経営課題が多くなる傾向にあります。
 
尊敬は、
チームの士気、
生産性を高める基盤にもなります。
 
しかしながら、
会社のリーダーである社長が社員達から
ナメられていると、
この基盤は脆く崩れ去り、
組織全体に悪影響を及ぼすことになります。
 
指示や決定事項が無視されたり、
社長自らリーダーシップを取ろうとしても、
邪魔者扱いされたり…

時には、
「自分は社長として、
社員達からどのように見られているか?」

「自身の言動が会社全体に
どのような影響を与えているか?」

を冷静に分析し、
ナメてる社員に苛立ちを覚えるだけではなくて、
自分の言動や行動を見直す必要があるかもしれません。



セクション1: ナメられているかどうかを判断するサイン

組織のトップとして、
「自分自身が尊敬されているかどうか?」
を見極める事は、
組織マネジメントにおいて極めて重要になります。
 
現実を受け止めたくない場合もあるでしょうが、
「社員からナメられているかどうか?」
を判断するサインは、
日常の様々な状況に現れているはずです。


◎サイン1:指示が無視される。言った通りに動いてくれない。

社長の指示やメッセージが適切に伝わっていない、
または完全に無視されている場合、
これは社員がリーダーとして
社長を認めていない明確な兆候です。
 
言った通りに動かない、
社員が自己判断で勝手なことを始めたりするのも同様です。

◎サイン2:社長が発言する度に反論/不満、出来ない理由ばかりを羅列してくる。

会議での直接的な反論や、
社内での批判的な発言が目立つようであれば、
それは尊敬を失っている証拠かもしれません。
 
物理的に無理だったり、
現場の知見から理路整然と反論をされる場合は、
この限りではありませんが、
何かにつけて社長を否定してくるような社員は
完全にアナタをナメているでしょう。
 
こうした言動や行動を放置していると、
他のメンバーにも悪い影響が…
組織全体がそいつの言うことを信用し始め、
社長よりも信頼される存在になってしまうこともあります。
※日本の組織は声が大きい人が影響力を持つ傾向が強いので…

◎サイン3:決定事項なのに何故か現場では覆っている。

決定事項が軽視されるケースも、
社員からの尊敬が欠如している重要な兆候です。
 
サイン2と似ている状況ですが、
打ち合わせ、会議、朝礼等で
「はいはい。また社長がなんか余計なコト言い出したよ…」
という態度で聞いている奴に多いです。
 
例えば、
毎日、5分掃除しましょう!
と決まったのに、
社長が見ていないところではやらないとか。
 
社長がいない時にサボるなら、
まだ可愛げがありますが、
社長の前でも、
「これ、会議の時も思ってたんですけど、
やる意味あるんすかっ?」
と言って覆しにかかってくるとか…
 
完全にナメられている兆候と言っても良いでしょう。
 
これらのサインに気づいたら、
すぐに対策を講じる必要があります。

セクション2: 尊敬を失う原因

◆自己中な決定が多い+言葉足らずで肝心なことを説明していない

チームの意見や状況を無視して
社長の独断で決定を下すと、
社員は自分たちの意見や努力が評価されていないと感じ、
尊敬する気持ちが失せます。
 
また、
決定のプロセスや企業方針が透明でない場合も
不信感が高まる要因になり得ます。
 
急に言われても現場の人間は困るんです…
 
社長にしてみたら、
常に考えていたことだから
急な決定に感じないことでも、
社員達はその前提をまったく知らないので、
「いきなり言われた!」
と思ってしまいますし、
背景や理由を知らない状態では、
モチベーションも上がらず
不信感だけが募っていくものです。

◆感情的で機嫌や気分で仕事をしている/言うことが毎回変わる

冷静さを保つべき場面で、
感情的になったり、
衝動的な行動を取ったりする社長は、
社員から尊敬されません。
 
特に、
トラブルや危機的な瞬間において、
冷静さを失い、
周りに当たり散らすようなタイプの人は要注意です。

感情に左右され、
気分でコロコロと指示が変えたり、
機嫌次第で稟議書や企画書が通ったり通らなかったり…
みたいなことを
平気でやっている社長も尊敬されませんよ。

◆社員の成長を阻害する

社員のスキルアップやキャリア発展をサポートせず、
意図的に成長の機会を制限するような社長が
社員達から尊敬されることはありません。
 
業種や業界によっては、
ノウハウだけ盗まれて独立されるような場合もあるので、
その場合は別ですが、
社員が自分より仕事がデキるようになったら困る!
というような、
くだらない理由で社員の可能性を潰している社長はナメられて当然です。 

◆倫理観や公正性の欠如

倫理に反する行動や、
社員に対して公正ではない扱いをする社長は、
速やかに社員の尊敬を失います。
 
公平性が保証されていない職場では、
不満や不安が渦巻き、
組織全体の士気も下がります。
 
集団離職に繋がる恐れもあるので、
士気が下がりきることを甘くみてはいけません。
「給料払ってるんだから黙って働け!」
通用する時代ではありません。

セクション3: 社長としての尊敬を取り戻す方法


□開かれたコミュニケーションの確立:

社員とのコミュニケーションを改善し、
オープンで透明性のある情報共有を心掛けましょう。
 
意思決定のプロセスに社員を巻き込み、
彼らの意見やフィードバックを尊重することで、
信頼関係を再構築します。
 
社員達が「社長に会ったことなんて無い!」
という大企業なら別ですが、
小さな会社の場合は、
「自分たちの声が反映されない!」
という不満を持っている社員が増える
社内の風紀は乱れていきます。

◎一貫性と公正性の追求:

社長で居るからには、
どんな状況下でも一貫性を保ち、
公正な態度で社員に接する必要があります。
 
ルールや方針が常に一定であることを示し、
社員一人一人を公平に評価し、
扱うよう努めましょう。
 
ここで厄介なポイントは、
公平に接しているつもりでも、
受け取り手によって、
不公平に感じる人がいるという点…

 
会社の規模にもよりますが、
社員と近くなり過ぎないというのも
一つの手かもしれません。

◎役割と責任の明確化:

自身の役割を明確にし、
責任を果たすことでリーダーシップを示します。
 
シンプルに言うと
「みんなの前でした発言や約束は守る」
これに尽きます。
 
社員にも明確な役割と責任を与え、
それに対する期待値をはっきりと伝えることで、
相互の信頼を築いていきましょう。 

◎成果と努力の適切な評価:

社員の努力と成果を正しく評価し、
適切なフィードバックと報酬を提供することで、
モチベーションを高めます。
 
成功を称賛し、
必要な場合には構築的な改善提案を行い、
サポートを提供します。
 
これを怠っている状態で、
どんなに的確な指示や命令をしても、
不貞腐れる奴が増えていくだけです。

◎個々の社員との関係構築:

これは会社の規模によりますが、
社員一人一人との信頼関係を築くために、
個別に時間を割き、
コミュニケーションを取ることが
有効な場合があります。
 
個々の悩みや希望に耳を傾け、
サポートが必要な場合は手を差し伸べます。
※これをやられると
管理職にとっては迷惑な場合もあるので、
全体のバランスを考えて判断しましょう。

コンクルージョン:

社員から尊敬を取り戻すのは、
一晩では出来ません。
 
じっくり時間をかけて、
地道に努力する必要があります。

本音としては、
社員のことよりも、
お客様のことやサービス/商品、
資金繰りのことで頭を使いたい!
というのが経営者の気持ちでしょうが
経営を成り立たせる為に、
社員は欠かせない大切な存在なので、
蔑ろにしてはいけません。

昨今、衰退していった企業
社員に対してとっていたスタンスを見る
明らかですよね。

確実に時代は変わりました。
昭和のマネジメントは一切通用しなくなるでしょう。
※業界によっては
まだまだ通用する場合もありますが…

ビジネスの時代が変わる時は
基本的にはグラデーションで変わっていきます。
鈍感な経営者が取り残されるケースが多いのは、
あくまでもグラデーションなので、
一気にではなく、
少しずつ変化していくからです。


風俗業界みたいに一斉摘発等があれば、
一気に変化するので、
当事者でいれば変化に気づけますが、
多くの場合は、
変化に気づけないと、
徐々に社会やお客様から淘汰されていくという流れを辿ります。

気がついた時に手遅れにならないように
自信の経営スタイルを定期的に見直すことを
強くオススメします。

いずれにしても、
日々の行動に責任を持って
公平であることを示す姿勢が大切です。
 
自分を見つめ直し、
改善に取り組むことは、
信頼を取り戻すだけでなく、
会社をより良く成長させることにも繋がります。
 
わかりやすくて公平なコミュニケーション、
ブレない姿勢が、
会社の良い雰囲気を作り、
「みんなが一緒に頑張ろう!」
という気持ちにさせます。
 
社長には誰でもなれますが、
社長で居続ける。経営し続ける!
というのは、
誰にでも出来ることではありません!!
社長業は
物凄く価値のある仕事だと思います。
 

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このnoteブログ
「COOエクスペリエンス」では、

現役のCOO であり、

次世代COOの育成〜社員教育研修、

コンサルティング等に従事している

実際の経験に基づいた内容になっています。



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活きた現場の知恵や戦術を、

お伝えしているので、

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※毎週、金曜日夕方以降にnote更新中!

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今日のテーマは、
社員にナメられてるかも?と
不安を感じている
孤独な経営者に向けた生々しい話を
お届けしました。

面倒だとは思いますが
丁寧に経営者の想いを発信しない限り、
社員達には伝わりません。

経営理念やビジョン、クレドを
事務所に掲示しただけでは、
何も意味はありません。

自分の理想の社員だけで経営する!
というのは難しいでしょうが、
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