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ドラマ大好き!(時々映画)

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記事一覧

「虎に翼」メモ 第20週「稼ぎ男に繰り女?」人々の心に残る傷あと、結婚と国家と戦争

最近、寅子が「ごめんなさい」とやたら謝るのを見せられるのがいろんな意味でけっこう苦痛だっ…

映画メモ『KCIA 南山の部長たち』~破滅の予感におののきつつ釘づけに

1970年代後半、17年にわたって君臨した韓国大統領周辺がモデル。 最後まで見てから、主役を演…

「虎に翼」メモ 第16週「女やもめに花が咲く?」~戦争の傷は簡単には癒えないという…

新潟編が始まった週。 ・地元の名士を中心に“なあなあ”にまわる地域社会。ちょっと地方に行…

「虎に翼」メモ 第15週「女房は山の神百石の位?」/ 衝突、そう来なくっちゃ

新潟に行く前の週です。記憶が薄れかけている‥‥ ・寅子と花江がちゃぶ台で向かい合って互い…

「虎に翼」メモ 第14週「女房百日 馬二十日?」/ 一粒の雨だれにも人生がある・対立…

岡田将生演じる星(前)長官の息子の「なるほど」は、寅子の「はて?」と呼応してる口ぐせってこ…

【韓ドラメモ】「愛の不時着」韓ドラの明るさと強さとあたたかさ、全部乗せ

「愛の不時着」という名前の時点でいかにもメロドラマっぽく、渡辺淳一の「愛の流刑地」を連想…

「虎に翼」メモ 第11週「女子と小人は養い難し?」/チョビ髭のおじさんと推しのキャラが似ていて震える

山口判事の餓死の件、日本人でも知らない人多かったんじゃないでしょうか。こういうの朝ドラで扱うのすごく意義があるよね、と思いつつ、その役割を花岡に振るのは驚いた。花岡ってつくづく不器用な人だったんだな。彼の人生をもう一度最初から振り返ってみたい感ある。 佐賀から上京するくらいだから地元の神童で、でも帝大には合格できず明大に。優しい人間なのにトキシックな男の皮をかぶって女性を見下していたが、轟と梅子さんの言葉を聞き、何より寅子に心惹かれて、彼の本質である正義感やあたたかさが表に

「虎に翼」メモ 第10週「女の知恵は鼻の先?」

優三さんはとことん良い人だったが、戦後の“狭すぎる”司法界の男性たちは戯画的でありつつそ…

「虎に翼」メモ 第9週「男は度胸、女は愛嬌?」まで / 戦争のばかやろう

相変わらず絶好調ですね。個人的には、ドラマが盛り上がれば盛り上がるほど、ドラマの外のメタ…

「光る君へ」メモ第22回「越前の出会い」まさに新天地

越前編、まるで新しいドラマが始まったかのよう。こういった転換は長い物語には大切ですよね。…

「光る君へ」メモ第17回「うつろい」 これは女たちの物語

兼家の死の回のサブタイトルは「星落ちてなお」と、“巨星落つ”のバリエーションだったのに、…

「光る君へ」メモ第21回「旅立ち」死と生の狭間の逢瀬

ついにまひろと道長が再会。よかった‥‥ 💑 長徳の変の顛末はちょいちょいしっくりこなかった…

「光る君へ」メモ第19回「放たれた矢」、第20回「望みの先に」 漢詩の手紙がここで生…

この時期のまひろと道長について、「つかず離れずの婚外関係」を演出するのは難しく、なので書…

「光る君へ」メモ第18回「岐路」語る言葉は何もないまひろ格好いい

・かつての汚名を雪ぎ、良き政をすると誓うも、関白に任じられたその場で病に斃れる道兼 ・「父上に恨みはない」 虐げられてきた苦しみからの解放と、罪なき者たちを殺め傷つけてきた罪の償いとをほぼ同時に描くの、優しくて厳しい脚本だなー ・「俺は極楽に行こうとしているのか…」  このセリフは、自分は地獄へ行くべき人間だと思いさだめているということだよね。どんなに心を入れ替えても、過去を清算できるわけではないと悟っている。そこに道兼が情けをかけられるべき理由がある。 ・「あのお方の