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明日が、ついに最終回。

2021/10/28 ドラマ記録no.61「おかえりモネ 116〜119話」

ついに明日、「おかえりモネ」最終回を迎えます。毎朝15分作品を見ながら会社に行った、この半年。この作品は、いろんなことを考えさせられる作品だったなぁと改めて思いました。

気象予報士という仕事に就く主人公のお話とは、あらすじで知っていたのですが、作品が始まるまでは具体的にどんなストーリーか分かりませんでした。でも、私たちと同じ時間軸を生きる人たちがそこにいて、私はモネと年齢がさほど変わりませんでした。

東日本大震災が起こった日、モネは高校受験のため仙台にいました。高校受験ということは中学3年生。私が津波で街が消えていく壮絶な映像を見たのも、中学生の時でした。

作品の中とは分かっていても、同じ年齢であの壮絶な景色を目の当たりにして、それぞれが苦しい過去に向き合っている姿を見て、きっとそういう人たちが沢山いたんだろうな。私は想像することしかできないけど、きっとその苦しみを抱えて生きている同世代の人たちがいるんだろう、って。

今週は、最終週。クライマックスなのに、ここで新型コロナウイルスを出してくる脚本家さん…克服できたと思ったら、次々に襲いかかる試練。これは決して作られた物語ではなく、実際に私たちが経験したことです。だから尚更、胸が苦しくなる。

そんな中でも、それぞれに希望の光が差し込んだシーンが多かったので今日はそれらをまとめて、明日の最終回に備えたいと思います。


116話

モネのラジオを聴きながら、りょーちんと菅波先生が話すシーン。ここでりょーちんが聞くんです。大事な人がいるって怖くないか?って。その返事として菅波先生が言う言葉がとても素敵でした。

りょーちん:そんなに大事だと怖くなりませんか?そんなに大事な人も、いつか亡くすかもしれない。もしも、その人が目の前から消えたら…

菅波先生:怖いですよ。残念ながら僕らは、お互いの問題ではなく、全くの不可抗力で突然大事な人を失ってしまうという可能性をゼロにはできません。未来に対して、僕らは無力です。でも、だから、せめて今、目の前にいるその人を最大限大事にする他に、恐怖に立ち向かう術はない。

医師として命に関わっている菅波先生だからこそ、この言葉はとても説得力があると思いました。未来に対して、僕らは無力。何もできない、何にも抗えない。だから目の前にいる人を大事にする。この言葉を聞いて、きっとりょーちんも、みーちゃんの存在に気づけたんじゃないかな。

にしても、いずれ兄弟になる2人がこうして根っこの部分の話ができていると、これから良い関係性が築けるんだろうな、と勝手に妄想をしていました。笑


117話

結婚のご挨拶で、モネの実家に訪れた菅波先生。父親のコージと菅波先生が話していて、その通りになるといいなぁと感じたセリフがありました。

みんなそれぞれの場所で、持てる力を発揮すれば案外全体が上手くいく!
簡単じゃない、だからやる!

これはどちらもコージのセリフです。この言葉には、一視聴者として大きな勇気をもらいました。

個人的な話になりますが、今私は、ブライダルMCとしてデビューを控えていて、デザインやライティング、そしてプログラミングなんかも勉強しています。この他にも勉強したいことは沢山あって。簡単じゃないです。全く簡単じゃない。でも、だからやるんです。私が生きる未来をよくしたい、みんなが生きる未来をよくしたい。だから、私は勉強をしています。

この力強いコージの言葉には、とても共感しました。


119話

久々に、登米のさやかさんと会えたモネ。これはきっとモネを演じるかやちゃんの凄さだとは思うんですけど、家族で見せる顔や菅波先生に見せる顔と、なんか違うんですよね。何が違うって具体的に説明するのは難しいですけど、なんか笑顔の柔らかさが違う気がしました。心を許しているのはみんなだと思うけど、苦しい時期を受け入れてくれたからこその温かさが、そこに表れているんじゃないかな。そこまで笑顔や空気を使い分ける、かやちゃんが凄すぎる。笑

ここでモネは、さやかさんに伝えます。

「私、さやかさんみたいになりたい。誰が来ても受け入れて、いつでも行っといでって送り出す。帰ってきたら、おかえりって言ってあげる」

どん底にいたモネを救ってくれたのは、間違いなくさやかさんでした。そんなさやかさんは、いつもモネの見方で。登米に来た時も一緒に住んでくれて、気象予報士になりたいと行った時も送り出してくれた。

家族ではないけど、家族みたいに自分のことを思ってくれる。そういうさやかさんの姿を見てきたから、モネは憧れたんだろうなって思います。


そして、妹みーちゃんとのシーンも。
震災当時、呼んでも動かないおばあちゃんを置いて、家から飛び出したことをずっと後悔していたみーちゃん。
やっと胸につっかえていた塊を、モネに言えました。
浜辺で話す2人の会話。そして、モネがみーちゃんに語ったこと。それに心から涙しました。

記憶も、あの日私たちを隔ててしまったものも、消えない。だからみーちゃんが何度も自分を許せなくなるなら、その度に私が言う。みーちゃんは悪くない。これから私がここにいる。だから今度も、みーちゃんが好きなところに行きな。帰ってきたくなったら。また帰ってくればいい。

モネは自分のことを「島から逃げた」って思っていたけど、みーちゃんは「離れられなかった」
ずっと囚われていた、みーちゃん。やっとモネに伝えることができて、ホッとしたような表情で見つめる姿は、本当に涙が止まらなかったです。

消せない記憶。消したくても消せない。消したくなくても、記憶に縛られる自分がいる。
だけど、それを「悪くない、悪くない」って言い続けてくれる人がいる。綺麗事って言って、全てを消すことはできないけれど、そうやってずっと隣にいて、背中をさすってくれる人がいるだけで、少しだけ人は救われるのかもしれないと思いました。

みーちゃんの心にずっと残っていたものが少し剥がれて、行っておいで、と背中を押すモネの姿もたまらなかったです…


おかえりモネから、教わったこと。

まだ最終回を終えていないので、ここで書くのはまだ早いかなとも思いましたが、今の私が感じたこと、教わったことを書きます。

おかえりモネから、教わったこと。それは…

一度や二度で諦めず、寄り添うことが大事ということ

当事者であっても、人それぞれ見ている景色や経験は全く違います。他人の気持ちは完全に分かりません。たとえそれが家族であっても、分からないことはあります。でもそれでも、分かろうとし続けること。私たちは話を聞く事しかできません。であれば、その話を聞き続けてあげること。一度や二度で諦めず、寄り添いつ続ける事が大切なんだと、この作品は教えてくれた気がします。


明日がいよいよ最終回。

モネと菅波先生が描く未来、みーちゃんとりょーちんが描く未来、モネの家族や、登米のさやかさん、モネの同級生、ウェザーエキスパーツの人たちが描く未来。

どんなふうに、クライマックスを迎えるのか、今からワクワクします。と同時に、終わってほしくないなとも思います。

でも、泣いても笑っても明日が最後。一視聴者として、「おかえりモネ」の未来を見届けたいと思います。
(終わってから、感想また書くかもです。笑)


おりょう☺︎


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