【コミュニケーションの極意】遠慮はするな。配慮はしろ。
今回は上司とのコミュニケーションについて。
こんなことを書いている私もコミュニケーションには、ずっと悩んでおりました。
そんな私がなんとか一端のビジネスマンになれたのも、師匠から教わった「言葉」が糧になっていると思います。
社会人歴を重ねるにつれ、どんどんその真意が分かるようになってきました。
これから社会人になるであろう若者や、新人さんもコミュニケーションには、悩むことが必ずやってきます。
その際に生き抜くヒントになればと願いながら、綴りたいと思います。
人はひとりで生きていくことができない
人は社会に属し、他者と生きています。
そもそも一人で生きていければ、こんな悩みに苦しむこともないのにも関わらず、それが無理な生き物なのですね。
なぜなら、自我というものは他者との比較によって定義されるからです。他者と生きない限り、自分が定義できないと哲学の世界では言われています。
他者と関わらないといけないと腹をくくりましょう。そして、どうしていくべきかを必至に考えましょう。
どんなに人が嫌いでも、自我を保つためには他者が必要なのですから。
自分の意見を発言しろと言われ続けた新人時代
社会に出て、最初にぶつかる壁はおそらく上司とのコミュニケーションが多いのではないでしょうか。
新人当初の私は、上司って自分より年上だし、能力も高いし、何言っても最善の方法を教えてくれるし、どうせ自分の意見なんて意味ないんだろうなー。くらいに思ってました。
いや、ほんと恥ずかしい限りです。
でも、先輩や上司は、自分の意見を発言しろ、とか強いてくるんですよ。
正直にいえば、無理だろって思ってました。
今思えば、カスですよね。自分の介在価値を出す努力を一切していなかった。
でもコレって、日本で育ってきたら当たり前に陥る思考回路だと思うわけです。
だって、小学校の道徳では「年上を敬え」「敬語を使え」とか教わるし、部活動の中では先輩は絶対だったじゃないですか。
それをいきなり社会人になったから、意見をガンガン言ってこいって、無理に決まっているよなー。と思うのは普通です。
では、どんな意識改革をして、意見すれば良いのさ。ということをこれから説明します。
上司は神じゃないし、極論、部下の方が色々知っている
そんなヤサグレものの私でしたが、今は改心して、社会人6年目で大企業の課長になりました。
しかも、いきなり初めてのマーケットを担当することに。
すると見えてくることもあります。
上司はなんかそれっぽいこと言うけど、正解なんか知らない。ということ。
下の記事にも書いたのですが、人間は未来を予測できませんし、何よりも未来の予測精度を高めるための前提知識が多いのは、現場のメンバーだということです。
一番、顧客に近い。そして、顧客のことを知っている。
これだけは、上司よりも必ず部下の方が勝っています。
なぜなら上司は複数の部下をみるので、必ず現場との接点が薄くなるからです。
だから、部下は恐れることは無いのです。ガンガン自分の意見を言えば良いのです。
でも、それを真に受けると、上司との関係は極めて悪くなります。生意気な若者というレッテルをはられる可能性も高い。
ここで、私が師匠から教わった「言葉」が力を発揮します。
遠慮はするな。配慮はしろ。
これが、私が師匠から授かった言葉です。
ピンと来ない人もいると思いますが、大丈夫。そのうち人生を歩んでいけば必ず実感します。いい言葉だなと。
前章までで、述べたとおり、日本という社会には「目上の人を敬え」という文化が否が応でも影響してきます。
※この文化が嫌という人は、海外移住が良いですね。でも日本よりも年齢の影響が強い国はいくらでもあるので、注意が必要です。
しかしながら、部下の方が、現場のことを知っているのがビジネスの構造。
じゃあどういうスタンスで立ち向かうべきかを教えてくれるのがこの言葉。
「遠慮はするな。配慮はしろ。」
説明していきましょう。
遠慮の配慮の違いは下記の通り。
「遠慮」・・・相手に対して、自分の行動を控え目にすること
「配慮」・・・相手のことを、思いやりをもって気にかけること
こんなに意味が違うんですね。
反面教師である私が新人時代にやっていたのが、遠慮だったわけです。
天才なんて、この世の中にはほとんどいません。
自分が天才と思っているなら、あなたは天才じゃないです。天才というのは自分が天才と気がついていないのです。無知の知というやつです。
つまり、会社では、天才ではない多数の凡人がたくさん集まって、知恵を出し合い、最適な解に導く必要があります。
その方が正しい結論に導かれるということも分かっています。(悪魔の代弁者を入れて議論させたケネディ大統領のキューバ危機の解決法は素晴らしいですね。詳しくはググってください)
少し話は逸れましたが、遠慮して、議論に参加しないという選択肢は、ビジネスの世界では絶対にしてはいけません。会社で共に働くことの意義が、多数の意見の統合だからです。
ただし、意見を述べる際に、配慮が無いと、生意気な小坊主くらいに思われてしまうのです。
配慮の定義は上に書いたとおりですが、もっと簡単に言えば、相手の立場に立って物事を言いましょうよ。ということだと思います。
相手が何を考えているか、感じているかをひたすらに考えましょう。
巷には、コミュニケーションを上げる小手先のノウハウが転がっていますが、相手の立場に立つことこそが、コミュニケーションの基本であり、極意だと私は思います。
最後に、大事なことなのでもう一度。
「遠慮はするな。配慮はしろ。」
この言葉を心のなかにおいて、生きていくと少し良いことがあるかもしれませんよ。
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