学歴がなくてもコンサルファームに就職・転職する方法
異業種からのコンサル転職の記事の評判が良いです。ありがとうございます。
さて、「コンサルティングファームに就職(転職)するには学歴って必要なんでしょ?」という質問を頂きました。
ネット上では学歴について
・学歴は関係ない
・学歴は重視される
と両極端な記事が多い気がします。なので、できる限り公平かつ網羅的なまとめてみました。
※前提として、ITコンサルファームへの転職です。
コンサルティングファームに限らず、就職するまでのステップは大きく以下3Stepです。
1.面接まで(書類選考、筆記試験、Webテスト)
2.面接 ※会社によってはグループディスカッション(GD)やケース面接などもあります
3.入社手続き
(4.入社~OJT)
それぞれのステップで学歴がどう関係するか説明します。
1.面接まで(書類選考、筆記試験、Webテスト)
書類選考で学歴は見られるの?
早速本記事の結論ですが
「書類選考で学歴は見られます。」
ただし、条件付きですし、学歴が全てと言う訳でもありません。
条件というのは、『一度に大量の候補者を選別する必要がある企業』です。
例えば、就活ランキングに載るような企業の新卒採用。新卒採用は通年採用でないため、数万のエントリーが一度に押し寄せます。
全てのエントリーシートを丁寧に見る時間もないので、学歴でフィルターをかけることが多いでしょう。
中途採用でも大量のエントリーを一気に捌く必要がある際は、同様に学歴でフィルターをかけることがあります。
注意してほしいのは
学歴が高い人=優秀な人
と言う訳ではありません。実際、高卒でとても優秀なコンサルタントもいますし、東大を出ていても伸び悩むコンサルタントもいます。
そうした例外はありますが、企業が求める人がいる割合が高いのは残念ながら高学歴です。企業は、効率よくスクリーニングするための指標として、学歴を使っているのです。
学歴弱者の攻め方
上記の前提があるので、大量エントリーを一気に捌く新卒採用は厳しい戦いが強いられます。どうしても新卒でコンサルティングファームに就職したい、ということであれば
・大量エントリーが来ない小さなファームを狙う
・エントリーシートを工夫し、採用担当者の目に付かせる
が良いでしょう。
一方、中途採用は新卒採用に比べてチャンスが多いです。それは、中途は通年採用なので、一気に大量エントリーのエントリーが押し寄せる可能性が少ないためです。
また、中途採用では学歴よりも前職の経験とタイミングが重視されます。
前職の経験ですが、ITコンサルに完全マッチする経験がなくてもOKです。むしろ、ITと業務、両方の経験を持っている人は希少です。
最近は
・IT経験者を入れて、入社後に業務知識を教育する
・業務知識が豊富な人を入れて、入社後にIT教育する
というやり方をしているファームも多いです。
「製造業の生産管理をやってました。」「購買担当で社内と社外の調整をやってました。」「工場で生産ラインの立ち上げをやってました。」どれも素晴らしい経験です!どんどんアピールしましょう。
タイミングの問題も大きいです。実力不足で落ちる場合もありますが、ポジションが空いてないから落ちるということも多々あります。
逆に言うと少しスキルが足りなくても、ポジションの空きが多すぎる場合は採用される可能性だってあります。なので、繰り返し挑戦することが大切です。私の周りでも「2回不採用になったけど、3回目で合格した」という人がいます。資格試験を受けるみたいな感覚でいいと思います。
コラム①:変わり身受験について
Webテストで地頭が良い友達にテストをやってもらう『変わり身受験』ってありますよね。
「変わり身受験をして受かったやつがいるのは許せない!」と憤る方もいます(学生時代の私もその一人…笑)。
その気持ちもとても分かりますが、コンサルタントは周りの力を借りながらでも結果を出すことが求められます。
そういう意味では
・Aさん:地頭最強
・Bさん:コミュ力を使い、最適な人を活用(変わり身受験)
・Cさん:馬鹿正直に挑んで失敗
の3人から2人を選ぶとなると…AさんとBさんを選んじゃいますね。
まぁ、Bさんは入社後苦労するのは目に見えてるし、地道に頑張り続けるCさんは数年後大化けすることもあるのですが。。。
2.面接
面接で学歴は見られるの?
書類選考が通ったら次は面接です。
※企業によってはグループディスカッション(GD)、ケース面接、数日のジョブがあります。それらについては別の記事で書きます。
面接で学歴は見られません。ここまで来たらその人の思考力や経験、カルチャーフィット等を見られます。
学歴弱者の攻め方
面接や仕事のスタイルで「地頭勝負」はお勧めしません。
そのポジションには既にとてつもなく頭が良い人がいて、真っ向勝負しても勝てないためです。
私の職場にも「地頭が良すぎる人」「1年前の会議でだれが何を話していたかまで記憶しており、それをもとに資料のキーメッセージを提案する人」などとてつもない人がいます。どんな頭をしてるんだろ…笑
そうした人に真っ向勝負するよりも、あなたの良い部分で勝負しましょう。
例えば、「工場の怖いおっちゃんから話を引き出すことができる」というのは高学歴で地頭が良い人にはなかなかまねできない強みです。
論理的に話さない現場のおっちゃんの声をうまく吸い上げれる人って、コンサルファームになかなかいないんですよ。
コラム②:実例紹介(YouTube)
この動画では、高卒からコンサル転職できた事例が紹介されてます。
「これは出来すぎかな・・・」と思う部分もありますが、参考になることが多いです。
3.本記事のまとめ
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