異業種からのITコンサル転職者が、面接で話すべきたった1つのこと
昨今のDXバブルもあり、SIerからだけでなく、異業種からITコンサルへ転職したい人が増えてますね。
異業種、特にIT経験がない転職希望者の悩みに「IT経験がないけど、受かるのだろうか…」というものがあります。
結論から言うと、受かります。
ただし、採用側も勘で採用している訳でなく、「ITコンサルタントとして活躍できそうな人」を採用します。
では、IT経験がない人の中から、どうやって将来有望なITコンサルタントを見つけ出すのでしょうか?
それに答えるにはまず、ITコンサルタントが従事するシステム開発プロジェクトの流れを知る必要があります。詳細は別の回で書きますが、システム開発の流れは簡単に言うと以下の通りです。
この中で特に大事なのが1(要件定義)です。1がダメだと、2以降もダメになるからです。料理の例だと、「チャーハンが食べたい!」と言ったのに、自分が卵アレルギーだったらどうしようもないですよね。
そして、1(要件定義)のコツは、「やらないこと」を決めることです。
システム開発プロジェクトでは「あれも欲しい」「これも欲しい」と言って、プロジェクトが肥大化して、予算オーバー、期間オーバーが多発します。料理で例えると、「フレンチも中華も和食も全部食べたい」と言い出して、料理の提供は遅いし、出てきた料理はまずいし、おまけに料金は高いし・・・といったイメージです。
それを防ぐために、1の段階で「やらないこと」を決めて、合意する必要があります。そして、それをやるのがかなり難しい。ITの知識が深くてもできない人はいっぱいいます。
「どうやって将来有望なITコンサルタントを見つけ出すか?」という話に戻ります。答えは、「やらないことを決めて、合意することができる人」を見ているのです。
「やらないことを決めて、合意する」経験は、IT職じゃなくてもありますよね?営業職なら売り上げ目標を達成するために、攻める顧客層を絞ったことはありませんか?マーケティング職なら、商品のブランディングのために、あえて販売店舗を限定したことはありませんか?
そうした経験を面接で話すことで、ITコンサルティング会社の人事は「この人は要件定義をうまく回すことができそうだ」と判断してくれます。
ぜひ、面接の前には「やらないことを決めて、合意した経験はなかったか?」を思い返してください。
コンサルせんせー
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