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タイの日常でこんなところに幸せが

私はタイのバンコクに引っ越して、もうすぐ2年が経とうとしている。
以前住んでいた北部のチェンマイでも、田舎ならではの時間の流れや暮らしであちこちに幸せを感じていた。

最近のバンコクの暮らしでふと感じた、小さな幸せについて書いていく。

私の住むところは電車の駅から歩くと40分とかかる立地だ。
そのため、ローカルな雰囲気を日頃から味わうことができる。

まず朝はパジャマでぼさぼさで朝市場までてくてくと向かう。
すると、たいてい近所の大型犬2匹か近所に住む猫の散歩中にでくわす。

大型犬はかなり顔見知りなので、たまに一緒に片方の大型犬が市場についてくる。
はじめてついてこられた時は、「え、ついてきてる?、いやまさかね。え、ついてきてるじゃん」と小さな声で笑いながら独り言。

行きつけの弁当屋のおばちゃんも「今日は犬の連れがいるのかい?」と言わんばかりの顔で私と犬をちらちら見てにっこり。

弁当を買うと大型犬はまた、一緒に帰り道を進んでいく。
まあ、弁当が目的なので最後は弁当の袋に顔突っ込んで食べたいアピールしてきたけどバイバイした。

とある朝、いつものように近所の屋台からの帰り道に小型犬が道路の真ん中にぽつんと。
なんて可愛いんだろう!と近づくとそのこから寄ってきてフレンドリー。
近所のおうちの犬だった。はじめて会ってびっくりした。

とある朝、近所の猫が集会中で3匹揃って仲良しな雰囲気。
私のアパートメントはペット可だけ、近所は一軒家が多いのでたいてい猫か犬を飼っているようだ。

あまり行かないけど、徒歩圏内はお寺がある。
そのお寺には牛がいるらしい。その近所にはニワトリが数羽いるのを見たことがある。

チェンマイの暮らし、台湾離島の暮らし、そしてバンコクの今の暮らし。
どれも幸せだと感じていた要因のひとつがこの動物に囲まれた生活。

毎日動物と会わない日はない、あっちから触れ合ってきてフレンドリーな子達ばかり。ご近所で挨拶したり、動物らが自由に散歩しいているので仲良くなれる機会も多い。

とある日、
バイクで行きつけの市場へと。

その市場の中でも最近行き始めた量り売りの八百屋さん。
キャベツを探していて、その八百屋さんのキャベツがちょうどいいサイズでぎっしりしていて私好みだったことがきかけでそこに通い始めた。

ついでにパクチーなどの葉っぱ類も気分で購入する。
そこでおばちゃんから、この葉っぱはどうだい?とおすすめされた名前も知らない見たことない葉っぱだった。

パクチーなどと同じ要領で洗って、ここ切って、炒めるだけ。
どうしよっかなーと迷ったあげくトライしてみることに。
結果、美味しかった。

こんな風に自分では、なかなか選択しないことを市場へいくとおすすめされたり仲良くなって会話が弾んで、視野が広がっていく。

私はこういうところも含めて、市場に足を運ぶのが好きだ。
食材との新しい出会いもあるし、時に地元の人との出会いや交流も。
こういう瞬間をあとで振り返ると幸せな気持ちになる。

スーパーでも買うが、市場で買いつづけるのはこういうところが好きだからなんだと思う。

とある日、行きつけのもうひとつの市場へと。
市場内のおかず屋さんで、お米を買おうと思った。
すると、おかず屋さんおばちゃんが椅子に座ってしっかり寝ている。

あ、どうしようかな。
お米を手に持ったまましばらくおばちゃんを見つめ、周りをキョロキョロ。
すると近所のお店っぽいおばちゃんがそっと登場。

互いに目を合わせ、互いにおばちゃんを気遣ったままお金を払ってお米をいただく。

こういう瞬間はタイの生活では珍しくもない。
店番の人がいなかったり、寝ていたりすると近所のお店の方がフォローしたり助け合ったりしている。

こういうなにげない日常が私にとって、幸せだなと実感する瞬間たち。
ふと思い出した最近の幸せをここでおすそ分け。

ありがとうございます。


2024.7.25 concoji

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