- 運営しているクリエイター
2019年11月の記事一覧
コンシーラの私(第六章)
クラブチーム
私は、高校時代の部活にフットボールを選んだ。ちょうど、なでしこジャパンが、
世界一を獲った頃だったから、勢いで入部してしまった。チームメイトから瑠璃は
最高の天才ドリブラーになれるとか言われて、ポジションは、攻撃的ミッドフィルダーとして活躍した。チームも結構強くなって、全国大会まで出たから、大学では、もうフットボールはいいかなと思っていた。
だけど、インスタで見つけた、アジア系イ
コンシーラの私(第五章)
あるバイト
大学も落ち着いてきて、時間もできてきた。ショッピングをしていると、あるセレクトショップで見つけた、手作りのコートが目に飛び込んできた。「これ、欲しい。」
刺繍もちゃんとしてあって、ウール100%のコート。コートから温もりを感じた。でも、値段が10万円。さすがにお父さんやお母さんにおねだりできる価格ではない。それだったら、バイトを始めよう。わたしは、昔から人見知りだったから、うまく人
コンシーラの私(第三章)
第三章 まなび
大学での勉強はというと、一年のときから、知り合いになった教授のもとで、簡単なレポートを作成して、プレゼンテーションをしていた。教授は、北欧で博士号を取得したためか、私からみて、頭のやわらかい人のように思えた。教授の授業は、
まず、自分で課題を考え出さないといけない。
教授は、いつも自分で物事を判断するように言っていた。「IKEAを見てみるとわかるだろう?自分の空間をいかに住みや