「循環づくり株式会社」の設立のお知らせ
こんにちは。コンポスペットの濱谷です。
2024年6月25日「循環づくり株式会社」を設立いたしました。
ここまで個人事業主として、コンポスト(生ごみを微生物の力で分解するもの)をデジタルにする「コンポスペット」の開発を行ってきました。開発を始めて3年が過ぎ、ようやく量産化への道筋がついてきました。開発資金の調達も必要となっており、これを機に会社を設立、法人に移行しました。
なぜ「循環づくり株式会社」なのか?
「循環づくり」という会社名は、いくつかの想いがあります。
今の社会は、消費社会で成り立っています。
つくって使って捨てて、またつくって使って捨てる。この繰り返しは、人の生活を豊かに便利に効率的に行うために、社会全体で磨き上げてきたと言ってもいいと思います。
ただ、多くの人が認識してきているように、これまで当たり前とされてきた世界に限界が見えてきています。
環境に自然に、少しずつ負荷として積み重ねてきたものが、目に見える形で課題を見せています。地球温暖化は、その最もたるものです。
これらの課題の解決は綺麗な答えがあるわけではなく、しかし解決を目指さなければ取り戻しが効かなくなると言われています。
では、消費社会に代わる目指すべき社会とは?
答えは「循環型社会」しかないと思います。
循環型社会とは、限られた資源を無駄にしない、長く使う、リユースする、リサイクルする、廃棄は最後の手段であり、生産から流通、消費まで最初からきちんと考えてつくっていく社会のことです。
欧州で進められているサーキュラーエコノミー、日本でも循環型社会へと国も推進を進めています。多くの企業も取り組みを始めていますが、実際のところは、まだ始まったばかりです。
また、国や企業だけでなく、人々の意識変容も必要です。
生活をするにはモノが必要です。豊かに暮らしたい、楽しく暮らしたい、そう思うことは、ごく当たり前のことです。安いものが欲しい、いいものが欲しい、そうやって選んで購入することがより消費を進めている事実は、意識せずに行っているからこそ、かなり強固なものであり、これを変えていくのは大変なことです。
経済的な観点も必要ですし、それ以外の価値観も必要となります。
私たちは、今の生活を支える製品がどのように生み出させれているのか理解し、ほしいものを消費することがどういった影響を与えるのか、考えながら選択していく必要があります。
ただ、そうした選択肢を見せてくれるモノやサービスが少ないのも事実です。
「循環づくり株式会社」は生活者の人たちに寄り添ったモノ・サービスを提供し、一つの企業でできないことは様々なステークホルダーと繋ぎながら、循環型社会に少しでも近づくべく事業を展開したいと思います。
ビジョン・ミッション・バリューとサーキュラーエリア構想
【ビジョン】〜わたしたちの目指す世界〜
消費型社会から循環型社会へ、循環を当たり前にする。
【ミッション】〜わたしたちの使命〜
つくる、つかう、捨てるを「循環」にアップデートする。
【バリュー】〜わたしたちの行動・価値観〜
ふだん着の暮らしを、小さな循環に。
【事業内容】
1.コンポストに関する開発、製造事業
2.コンポストに関する販売、カスタマーサポート事業
3.循環型ビジネスに関するコンサルティング事業
4.コンポストに関するコンサルティング事業
循環への切り口として、わたしたちはコンポストを選びました。
なぜコンポストなのかというと、生活に密着していると感じるからです。
食事を作るとどうしても使いきれない、食べきれないものが発生します。時には傷んでしまうこともあります。こうしたものをただごみとして捨てる罪悪感。コンポストはこれを解消してくれるものであり、実際に生み出される堆肥によって家庭菜園を行えば、新しい食物として返ってくる。楽しみになってきます。
コンポストは、社会課題の解消にもつながります。
日本で生ごみは燃やすゴミとして焼却処分していますが、8割が水分でありこれを処理するために膨大なエネルギーと費用をかけています。
コンポストは、生活の中で出てくる生ごみを資源に戻すツールです。家庭で発生したものを堆肥として活用することで、循環の輪をつくっていけるものなのです。
ただ、こうした循環を家庭の中だけで実施するのは、なかなか難しいものがあります。生ごみは毎日発生するものですし、堆肥が使いきれずにどうしたら良いかわからないという声を聞きます。
そこで提案したいのは、小さなエリアで循環させる「サーキュラーエリア構想」です。
小さな地域、エリアの中で家庭菜園・市民農園、花壇などの美化活動などで堆肥を使っていく。できた野菜などを地域全体でシェアする、こうしたことを推し進めていきたいと思っています。
最後に
目指すべき姿を明確にして進むことを決めはしたものの、色々と整っておらず、まだ足りないところしかないスタートです。
誰であろうと一歩目はあります。
ここが最初の一歩目として、記しておきたいと思います。
みなさま、よろしくお願いいたします。
2024年7月7日
循環づくり株式会社
代表取締役 濱谷政士
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