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「はやさ」の問題@印刷会社

こんにちは

今回は「はやさ」とデザインについて
触れていこうと思います。

よく天秤に挙げられるのは
「はやさ」と質です。
遅いけどいい質
速いけど悪い質
みたいな。
私の意見としては
ここで間違えていると思います。

【前提の話】

デザイナーという肩書をもつ
プロなわけです。
デザインで生計を立てているわけです。
DTPの分野でいえば
アマチュアの人が作ったものより
かっこよかったり、可愛かったり
インパクトを出したり
表現力に差が出ますよね

アマチュアの人より常にいいものが
作れる人をプロとしてのデザイナーだと仮定します。
プロのデザイナーがたまに素人が
作ったようなクオリティに
なるようなことはまずありません。
個人的にはデザイナー間のクオリティの差は
それほどないと思います。

つまり
プロなんだからクオリティは出せて当然。
「前提」なので比較の対象にはならないと
私は思います。
そう正しくは
「遅くていい質」「はくていい質」
を天秤にかけるべきだと思っています。

【問題点】

この言い回しを使う問題点は
点数のつけにくいクオリティ(質)を
いいことに遅いけど(-)はいい質(+)、
質は悪い(-)けどはやい(+)と、
さもイーブンであるかのように偽装し、
ドローに持ち込んでいることだと思います。

【はやさの正体】

個人的な感覚の話になるのですが
●着地点のデザイン
●プロセスのデザイン
●物理
だと思います。

『着地点のデザイン』

問題点でも上げましたが、
点数がつけずらいためにどこで
区切りをつけたらいいか難しいです。
プロの責任感から、
もうちょっとやったら
もっといいものできるかもと
思い込みがちです。
これも悪用できるので解釈には要注意です。
ここで何を判断材料にするべきかというと
「時間」です。
この案件に使える時間や予測時間を
はっきりと決めることです。
おススメは「使える時間」です。
予測時間はブレやすいので
逃げ道になりやすいです。
時間内にできたものが実力です。
着地点を時間で決め、悩む時間を省きましょう。

『プロセスのデザイン』

全体を見たときの場面別に時間の
使い方を工夫することです。
当たり前ですが忙しくなる
タイミングなんて読めません。
「3案だして」に対し
初稿であれば出すべきですし、
印刷直前であれば難を示していいと思います。
極端な例でしたが、
本当にこのタイミングでこの判断、
時間設定は適切かを常に考えるべきです。
実例ですが、
レスポンスよく校正を返すたびに
レスポンスよく増えて帰ってくる
クライアントがいました。
この場合このままいくと使える時間すべて
このクライアントに費やしてしまいます。
いかんなと判断したタイミングで
それっぽい理由をつけて寝かす時間を
設けたりします。
ポイントは「費やしてしまう」という感覚。
別の仕事にも時間設定されていればこその感覚です。
全体像のプロセスの管理は
無駄な時間と労力を省きます。

『物理』

これはそのまま手と頭の速さです。
完成像のイメージや引き出しの多さ、
ショートカットや機能を使いこなすことです。
差が開きずらいので、
「はやさ」に磨きをかける感覚でいいと思います。
これに重きを置く悪用もできますので注意です。

【まとめ】

「はやい」と表記したのは正体の中に
「物理」がいたため
「早い」と「速い」が存在したためです。

「遅い」が悪いのではなく、
「はやい」を悪にして
クオリティを盾に努力・工夫を怠ることが
よくないなと思いました。

遅さがかすむほどのクオリティが
でれば問題ないじゃないかという問いに対しては、
どれだけよくてもデザイン費用は変わりません。
残業代等で人件費がかさみます。
評価はプラマイゼロかと思います。
今すぐフリーランスで活動した方が
お金も評価も上がると思います。

では。

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