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上京

22歳。僕は上京した。
不安と期待そんな在り来りなものを背負って。

何だか今は「不安」よりも「ワクワク」が勝っている。
それは初めて一人暮らしを始めたからなのか
初めて東京に上京したからなのか
そんなことを追求するのは野暮な気がするのでしないことにしておく。
この「ワクワク」に身を任せるのが1番ベストな気がする。

車を捨てて上京したので、移動手段が徒歩、電車、バス、タクシーしかないのでとても不便なので、
上京2日目にして自転車を購入した。
とても気持ちいい。

自転車に乗るのは高校生ぶりなので実質5年振りくらいの感覚だった。
何だか、初心に帰ったみたいだった。
風を切るこの感覚。
何処かおぼつかない足。
人目を気にしながら人を通り抜けていくこの感覚。

どれもこれも全部懐かしい。

君と乗ってた自転車は軽自動車になって
普通自動車になってそしてまた自転車になった。

自転車を2人乗り(世間的にはダメ)
するのってめちゃくちゃ良くないか??
自動車では味わえないあの感覚。
本当に好きだ。(世間的にはダメ)

何となく必要な物、食べ物を買い集め家に戻る。
多分一般的な一人暮らしを始めたての人は
この一人暮らし始めたて数日の頃に寂しさを
感じるのだろうけど、今は寂しさよりも楽しさ
が勝っている。

確かに、寂しさはある。
でもそれよりも「楽しい」が勝っている。
そんな慣れない「今」を大切にしたい。
いつか当たり前に「あの横断歩道」「あの道」
となってしまう前に。

「この道を行けばあの道に行く」
と慣れてしまう前に。

いつか「ただいま」と言って返答が返ってくる時が来る日のために
自転車2人乗りをする時(世間的にはダメ)がまた来る日のために
今日も僕はこの街で目を閉じる。

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