「交流」をメインにするオンラインサロンが、退会者続出する理由
最近わたしは「クリエイターどうしが連帯するコミュニティ」である「クリエイターズギルド」を作るという野望を持って、どんなコミュニティ設計がベストかを日々探っている。(クリエイターズギルド構想については、後日詳細を書きます。)
今回は「交流をメインにしない」コミュニティは気楽という気づきをシェアしようと思う。
今月から、起業家・宮本佳実さんのオンラインサロン「宮本佳実ビジネスサロン」に入った。
メイン特典は、サロンでしかみられない、宮本さんのビジネスに関するたくさんの動画をみられること。
動画をみて、個人個人で勉強していくというのが基本のサロンなのだ。
これ、ありそうでなかった気がする。
ほとんどのサロンは、交流をメインにしているからだ。
わたしは以前、有名で規模も大きいオンラインサロンに入って、自分に合わないと感じて退会したことがある。
そのもっとも大きな理由は「どのスレッドで誰にどう絡んだらいいのかわからない」ゆえにじぶんにはメリットがないと感じたこと。
そのサロンは手をあげ、仲間と交流して、最終的にその仲間たちと行動することがよしとされる世界だった。
交流がメインのサロン、となると、人と交流ができない者は去るしかなくなる。
果たして、去る人にとって、それは本意なのだろうか。
発言をしないのと、発言の仕方がわからないのは違うのではないか。
決して安くはないサロンの会費を払って入った憧れのサロンが、自己紹介をかくだけで他にやることがわからない、という状態になったら。
そのまま傍観者になるならまだしも(大きいサロンは傍観者の割合が多いらしい)、退会した人は、逆にサロンやサロンオーナーにマイナスイメージをもつのではないか。
高いお金を払って、寂しい思いをさせられたのだから。
強気のサロンだと「お前がこのサロンを理解しようとしないのが悪い」と言うのかもしれない。
しかし、それは単なるサロンの設計ミスで怠慢だ。
人と交流し続けなければいる価値がない場所なんて、想像するだけでも疲れる。
裏を返せば、居場所を交流ではないところに用意できれば、ネガティブな退会を減らすことができる。
そうすればサロンの評価も高まるし、みんなが安心感を感じて幸せになれる。
そして間違いなく、サロンの仲間やサロンオーナーのために行動したくなる人が増える。
宮本佳実さんのサロンには、もちろん掲示板もあり、宮本さんやサロンメンバーとのやり取りも気軽に行えるようになっている。
しかしそれがメインの活動ではない、というのが面白いし、楽である。
サロンに限らず、人の集まりは、人との繋がりができると、辞めづらくなる。
どんな人気サロンでも、辞めづらくなって気まずくなるのがいやだから入会に二の足を踏んでいるという人が一定数いるはずだ。
当然、辞めた人の出戻りも少ない。
そして辞めたいのに辞められない人もある程度いるだろう。
それは全てひとつの問題なのである。
人との交流がメインではないサロン、しかし考えてみると難しい。
何をメインにするか。
おそらく、サロンごとにまったく違った個性がでる。
クリエイターズギルドはわたしが何かを教える場ではなく、クリエイター同士が気楽に息できる場所という感じにしたい。
では何をすべきか。
そこはもう少し練ってみようと思います。
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