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ベルリンの壁を見に行こう。ドイツの歴史に触れる市内ツアー#5

こんにちは。岡田真奈です。2023年度日独勤労青年交流事業の参加者で、このプログラムの良さを知ってもらえるように体験をシェアしています。

今回はドイツ派遣4日目Part2。
午後に行われたベルリン市内の歴史研修ツアーをご紹介します。はじめて知ることが多く、この1ページには私が現地で得た情報を記します。ドイツの歴史を”教科書レベル以下”の浅い知識しか持たなかったわたし。知って当然の事実もあるかもしれませんが、最後まで読んでいただけたら嬉しいです。

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ベルリン市内歴史研修ツアー

研修テーマ

市内ツアーの研修テーマは「ナチス時代、東西ドイツの分断とベルリンの壁、ドイツ統一に至るまでの歴史」でした。ベルリンの壁は崩壊されてからまだ約34年にしか経っていません。決して遠い昔の歴史ではない、そのことにまず驚きました。

講師はクリスティアン・ハーヤーさん。ガイドのイヤホンを耳につけて、街歩きをスタートさせました。

ベルリンの壁を近くで見てみよう

まず向かったのは、ベルリンの壁記念公園(Gedenkstätte Berliner Mauer)です。現在では壁のほとんどが解体されていますが、当時の状態で残されている貴重な場所です。展望台から見渡すこともでき、観光客だけでなく現地の学生も多く訪れていました。

『ベルリンの壁』は1961年にソ連の影響下にあった東ドイツによって建設されました。その目的は民主主義の体制を築いていた西ドイツへの市民流出を防ぐため。壁は1989年11月9日に壊されるまで約28年間、西ベルリンを取り囲むように在り続けました。

『ベルリンの壁』の高さが分かる写真

高さは3メールほど、長さは155kmにも及びました。
十分に高さはありますが、場所によっては踏み台があれば登れてしまいそう。高身長の方ならジャンプすれば手が届いてしまいます。

実は1枚壁じゃなかった…

『ベルリンの壁』の隙間から見えた景色

ハーヤーさんのガイドを聞きながら壁の隙間を覗いてみると、その先にはもう一つの壁が見えました。

そう。東西を隔てていた『ベルリンの壁』は1枚ではなかったんです。

*インスタの3枚目の動画をご覧ください。
壁の先に距離を空けてもう1枚あるのがわかるでしょうか。見張りの監視塔も見えるかと思います。

西ドイツへ逃げようと壁を乗り越えてきた人を捕らえたり、射殺していたそうです。2枚の壁は30秒ほどで歩ける距離にありますが、当時の東西を隔てていたものは非常に厚いものでした。東ドイツの人々にとってどれほど絶望的な現実だったか。

東ドイツ側の壁は当時、近づくことも許されなかったそうです。西側の壁にイラスト・落書きがあるのに対し、まっさらな状態で残されているのはそれが理由だそう。

記念碑に飾られた犠牲者の写真

追悼の記念碑

次に資料館近くの記念碑に移動。そこには『ベルリンの壁』の犠牲者の写真が飾られていました。若い男性が圧倒的に多く、中には小さな子どもや女性も。軍服を着た男性もいました。現時点でわかっている犠牲者の数は136人、正確な数字はまだ調査中とのことです。

東ドイツの経済状況が悪化していく一方で、西ドイツは経済発展を続けていました。東西を隔てるのは壁のみ。地続きなのでテレビ番組やラジオは西ドイツのものを東でも楽しむことができたそうです。
経済的困窮で西に逃れたい人、発展を続ける西に憧れを抱いた人が東ドイツに多くいたことでしょう。私と同世代くらいの、未来へ希望を求めた若い大勢の人が亡くなったのはとても悲しい事実です。

統一のシンボル「ブランデンブルク門」

ブランデンブルク門

研修ツアーの最終に訪れたのは、ベルリンの観光名所としても必ず名が挙がるブランデンブルク門です。

東ベルリンに位置しており、『ベルリンの壁』の建設後は門としての役割が無くなっていました。壁崩壊の翌日1989年11月10日に再び門は開かれ、東西の大勢の人々が集ったそうです。ブランデンブルク門は歴史的建造物としても価値の高い門ですが、東西統一・ベルリンの象徴にもなっています。

とても大きく立派でした。ベルリンに来た際はぜひ門を通り抜けてみてください。

*おまけ*

その日のランチ「じゃがいものホイル焼き」

びっくりサイズのじゃがいも

じゃがいもは日本の約2個分のサイズ
インパクトがすごい。ホイル焼きしたじゃがいもにサワークリームがかかったお料理です。サイドにはマッシュルームや野菜の炒め物がついていました。

残念ながら最後まで食べ切れませんでしたが、ドイツ旅行の記念になりました。良い思い出。私が想像していた通り、ドイツではじゃがいも料理を食べる機会が多かったですよ。

次回の更新について

最後までご覧いただきありがとうございました。
この機会がなければ知ろうともしなかったかも。学生の時は試験のために浅く広く学習、社会人になってからは自分の興味が向いた分野を深く学ぶ。私は社会人になってから、あれもこれもと興味が向きますが、偏りがあるのが欠点。

旅行する国の歴史文化はその土地や人を理解するためにも、進んで学びたいと思いました。

次回は半日のフリータイム!ベルリンの絵画館に行ってみました。
私ははじめて海外の美術館に行きましたが、作品数の多さと空間の広さに驚きました。なんて贅沢なんだろう。

10月8日(日)更新予定です。ぜひお楽しみに。


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