優しい世の中に
NHKのドラマ、「古見さんは、コミュ症です。」を見ている。
もともとは漫画が原作のドラマで、しゃべりたいけどしゃべることがうまくできない女子高生の物語だ。
ドラマには、そんな彼女と同じように、友達を作りたいけど、うまく友達を作れない、といった同級生がいて、彼らの間をごく普通の高校生、只野仁人がつないでいくのだ。
ドラマに出てくる登場人物は、みんないい人だ。理解があり、多様性を受け入れている。
家では普通に話ができるのに、学校やある特定の場所へ行くと、全く話せなくなる「場面緘黙」という症状がある。古見さんもそのような症状なのだろうか。
そして、場面緘黙のような子は実はたくさんいるのかもしれない。
以前、何かのテレビ番組で紹介されていたのだけれど、アメリカの少女で、学校では大人しくて、ほとんどしゃべらない。しかし、家では活発で、とてもおしゃべりなのだ。学校での姿しか見ていない彼女の同級生は彼女のことを誤解している。
彼女のお母さんはそのことを気に病み、ある時、家での彼女の様子をビデオに撮って学校の友達に見せることにした。学校の友達は、元気におしゃべりする彼女にびっくりするのだが、一方では本当の彼女の姿を理解し、受容し、より仲良くなったという。
やはり、いろんな人がいるんだ、ということを知ることはとても大切なのだ。
普通とは何か?
とよく言うけれど、本当にそうだ。すべての人に得意があって、苦手があるのだ。
人を知り、理解することで人は優しくなれることがあるように思う。
「古見さんは、コミュ症です。」の登場人物のように、優しい人が多くなり、優しい世の中になればいいのにな、と心から思う。
読んでいただいて、とてもうれしいです!