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【映画スラムダンク】第2試合をドルビーで観戦してきた

第1試合は大号泣しまくってスクリーンが涙で見えなかったのと「The Birthdayと10-FEETを最強音響の爆音で聴きたい!」とロックキッズ魂が爆発したので早速ドルビーで2回目見に行ってきました!

ドルビーでの山王vs湘北戦、声も、音楽も、効果音も、桁違いの圧倒的臨場感でめっちゃ最高!

こちらの記事は2回目見て気がついたことと気になった点の考察などなど。

過去のスラムダンク記事はこちら↓

ちなみに一番下のミッチーについて永遠語っている記事はアクセス数トップ10入りを果たしております(何故か山王戦考察記事を超えて2万PVを超えている)

2回目を見て気がついたことと思ったこと

・山王のプレスに全く対応出来ていないリョータを度々心配するヤスの表情がよかった

・声を当てていないだけでちゃんと海南チームは試合を見ていた

花道がブザービートでジャンプシュートをする時、塵が舞っていた。細かすぎて気が付かなかった

・ミッチーのシュートモーションが当初見た時はフォームの美しさに目がいったが実際かなり早い

・河田が花道を押さえたときスクリーンアウトでジャンプを阻止→ボールは後で拾うを見たポール君の「なるほど!」という顔

・パスで覚醒した流川→ミッチーの「そんなタマじゃねえよな?」がアツすぎる!不器用な信頼!

・ベンチでミッチーが「腕が上がらねえ」と言った後「パス回します」と言ったリョータ。流川といいおめえもよお!ドSばっかだなあ!

・山王一色だった会場が湘北を応援するシーン。何度見ても大好きすぎる

・2度目の高速タプタプ。最高!

・2度目の花道と流川のハイタッチ。最高!

・試合に勝ったからなのかリョータと母が和解したからかよく分からないけど心のスッキリ感がハンパない。やっぱりもう一回観に行く

安西先生、花道投入の真の目的

前回の記事や漫画では気が付かなかった山王のオールコートプレス打破だけでなく、花道投入の目的も映像化することによってより鮮明になったことがあったので自分なりに考察したい。

  1. リバウンド

  2. ポール君をベンチに下げさせるため

  3. 流川に闘争心を燃やさせるため

1.リバウンドを取るため

まずリバウンドは劇中の通り。花道がリバウンドを取ることで−2点が+4点分の働きをさせる作戦。

2.ポール君をベンチに下げさせるため

ポール君をベンチに下げさせるためというのは、7河田と5ポールは全国屈指のリバウンドが取れる選手。

堂本監督はポッと出の湘北なんぞ眼中に無く、監督としては夏の時点で15河田弟を全国経験として育てたいはず。交代させるなら兄弟で経験を積んだほうがいいので、ベンチに下げるならポール君一択。

つまり、狙いは山王がコート上でリバウンドが取れるプレイヤーを1人にさせること。

その作戦として素人・花道の予測不能なプレイがポール君を惑わし、ポール君はプレイにブレが出てくるので交代させる。これが安西先生の一つの狙いだと思う。

これに関しては堂本監督の「ここで桜木を出すのか、あいつにスリーポイントはないよな?」という台詞を改めて聞いて気がついたのだが、ここで互いの監督としての違いが出てくる。

堂本監督はスリーが打てるシックスマン・木暮を出したので「スリーを打って3点ずつ稼ぐ」と思ったため堂本監督はワンプレイで取れる最高得点は3点と考え、安西先生は相手の速攻を食い止めればその2点は実質4点分の働きが出来ると考えている。

堂本監督は「3Pを3本決めて9点」安西先生は「2点(実質4点)を3本決めてスコアは6点だが実質12点」。数字にするとより分かりやすいかと。

花道大活躍でコンスタントに得点重ねた後、三井が3Pのバスケットボールカウントの4点プレイが最強に分かりやすい上に超絶熱い。

(プレイヤーだけでなく監督同士の賭けも垣間見えて面白いよね)

3.流川を覚醒させるため

沢北に全く歯が立たない流川を奮闘させたのが、流川をライバル視してきた花道である。

漫画で流川がアメリカに行きたいと相談した時、安西先生は「君はまだ仙道君(陵南)には及ばない」と忠告するのだが、おそらく「仙道のようにパスを出せれば飛躍する」という意味だと思う。

やんわりと言っているが”今の流川では視野が狭い”ということを言いたかったのではないだろうか。

安西先生は「流川がパスを出せるかどうかで勝敗が決まる」と分かっていながら「パスを出しなさい」と指示しなかったのは、自分で考えることの大切さを流川に解って欲しかったのと、単純に花道が煽れば流川は激情することを見抜いていたのだと思う。

この作戦は安西先生が「あの流川ですら沢北に勝てない」と思ったのではなく、単に「流川が1on1以外でも勝負出来る」ことを証明すれば相手も拍子抜けすると思ったからではないだろうか(実際沢北も拍子抜けしている)

流川がパスを出した時の嬉しさは、安西先生のガッツポーズに現れている。

田無神社と湘北の地元の共通項

取材協力クレジットに「田無神社」とあるためスラダン好きの間で話題になっているのだが、どう考えても田無神社だけがモデルとは考えられない。

何故なら田無神社は東京の神社だからだ。

おそらく場所は①秋田県に鎮座②森の中にある③階段が300段あるという点で「森子大物忌神社」だと思う(こちらの神社は修験者の修行で使われるそうなので、沢北の自主練にぴったりな場所)

単に田無神社は制作会社の東映が近くにあるので、場所のモデルは森子大物忌神社(秋田)、社殿や鳥居などデザイン的な部分を田無神社(東京)に取材を依頼し、2つの神社の情報を組み合わせたと考えている。

そして実際に田無神社に行って気がついたことがある。

田無神社とスラムダンクの舞台・鎌倉エリアにはどちらも龍伝説が大きく関わっている。

田無神社。5頭の龍が祀られており、龍の色によってそれぞれ得意分野があるのでご利益はオールマイティ。コーヒーや甘酒も飲めてエンタメ性に溢れている。参拝した時ちょうど七五三のご祈祷をやってた。
境内にある池。光の入り方が良く、カッコいい写真が撮れた。

江ノ島の龍神伝説

江ノ島には有名な「龍伝説」がある。

湘南一帯には気性の荒い五頭龍(ごずりゅう)が住んでおり、住まう人々に迷惑ばかりかけていた。

ある日、突如”島”と共に美しい天女が現れる。龍はその天女に一目惚れするも素行の悪さを指摘されプロポーズは撃沈。だが諦めきれない龍は、今までの行いを改めその天女と結婚、後に人々を守るようになった、というロマンチックな話。

その”突如現れた島”というのが現在の江ノ島である。

そこで漫画を読んでいたときは思わなかったのだが、リンクする点が多いことに気がついた。

1.試合中に降り出した豪雨

湘北と山王が激闘を繰り広げているなか、途中から豪雨が広島の体育館を襲う(漫画では魚住がびしょ濡れになりながら会場入りしている)

よく言われているのが龍は雨や池など水と関係が深い

スピリチュアルな観点からは龍神は勝負時には雨を降らす=味方となり力を与えてくれていると考える人もいるそうだ。

湘北高校の地元・鎌倉エリアには龍伝説が地域ごと根付いており、また協力として依頼した田無神社には五頭の龍が祀られていることで有名だ。

この時の豪雨は作品の表現として「波乱の始まり」「下剋上」を意味していると同時に、地域の伝説やモデルとした神社のご利益も間接的に加わっているのではないか?と思う。

2.グレた三井と江ノ島の五頭龍

五頭龍はその名の通り5頭の頭のある龍のことである。

先ほど書いた龍伝説だが簡潔に「素行の悪かった龍が行為を改め天女と結婚した」という話だが、あきらめの悪い男・三井寿と被らないか?

復帰するシーンで「俺は諦めが悪いんだ」と言うが、偶然だろうが三井の性格と被る。

(ちなみに三井寿の名前は日本酒の「三井の寿(みいのことぶき)」が由来しているそうだ)

早く「第ゼロ感」でモッシュしたくない?

スラダンの音楽班マジ最高ですよね?「第ゼロ感」で歌ってジャンプしてモッシュしてダイブしているフロアが想像出来すぎる…!

え、待って、書いてて思ったけど今後スラダン主題歌がフェスで聴けちゃうのヤバくない?

結局まとめはテンフィの話やないかい!TAKUMAさん本当にありがとうございます!!今年の京都大作戦、あの頃のライブに戻って無事成功しますように!!!

スラムダンクのこの余韻、めちゃくちゃいいライブ見た時と同じ温度感と感情なんだよね。だから何回でも見たくなっちゃうのかな。

もちろんまとめ本購入。「ピアス収録」と言われたら買うしかないな。


田無神社で可愛い龍のおみくじを引きました。もちろん選んだのは湘北の赤!

【補足】

鎌倉について、2年ほど前「映画化する前に行ってこよう!」とちょっとだけ聖地巡礼したので鎌倉にお越しの際はご参考に。とは言っても、由比ヶ浜沿いを歩けば問題無し。

元神奈川県民としては電車移動がオススメです(道路がいつも混んでいるのとこのエリアは駐車場代がとにかく高いので、時間もお金も安上がりかと…)


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