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協力してくれない人を説得するには

「なんでこの人協力してくれないんだろう?」

たとえば会社の雪かき。
雪の降らない地域の人にはピンと来ませんが
雪がドカドカ降る地域に住んでいると
会社の駐車場の雪かきを行う場合があります。

しかし、雪かき行為に疑問を持つ社員もいます。
(これって仕事なの?ボランティアなの?)と。
(こんなの業者におまかせでいーじゃない)と。

「つべこべ言わずにやれ!みんなでやるんだよ」

こんなことを今の時代に言おうものなら
なんちゃらハラスメントで訴えられかねません。
なので伝えるほうは言葉を選ぶことになります。
お互いに気持ちよく雪かきをするためには
どんな声かけが望ましいでしょうか。

ここでは目的を伝えるのが有効です。

目的とは「何のために雪かきをするのか」。
・滑って転ぶリスクがあるから
・駐車に時間がかかってしまうから
・「あの会社は雪かきもしないのか」と
周りからの評価が下がるから

このように、雪かきをしないと会社の生産性が
著しく落ちてしまいます。
だから、社員全員で取り組んだほうがいい。

しかし、この目的を伝えても
まるで協力してくれない人がいます。
それは、その人が意地悪だからとか
その人が究極のめんどくさがり屋だからとか
そういったものではなく、理由があります。

『その人』と『目的』の関係性が薄いからです。

(会社の生産性が下がる?んなこといっても
ヒラ社員の俺には直接影響ないし・・・)と。

このような思いを持っている人には
いくら目的を説いても心に響きませんし
自主的に動いてくれません。

じゃあこういう人はどうしようもないのか?
あきらめて放っておくしかないのか?
といったらそうでもありません。

こういった場合は
『その人』への『関係性』も説明します。

これは「雪かきをすることで“その人”に
どんなことがおこるのか」説明すること。
個別にメリットを説明するってことです。

大多数を対象とした『目的』だけでは
あまり他者は動いてくれないものです。
(しぶしぶやってくれる人はいますけど)

『目的』に『個人のメリット』が重なることで
ようやく人は動いてくれます。
なので、どちらも伝えることが有効です。

字面で見るとまあまあ出来そうなことですけど
これは伝える側の力量に大きく左右されます。
『その人』の思いを汲み取る度量も必要だし
『目的』をいかに分かりやすく伝えるかの
説明能力も不可欠だからです。

けっして簡単なことではないですけど
お互い気持ちよく目的が遂行できるなら
やってみる価値はあるものだと思います。


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