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ライブの魅力はここにある(12月23日)

今日から3日間連続で、ももクロのライブに参戦する。ももクロのライブは初で、アイドルのライブも初、そして3日連続なんてのも初である。今年は経験にお金は惜しまないというモットーのもと、有り金全て注ぎ込む勢いで国内外問わず様々なジャンルのアーティストのライブに参戦した。アーティストによって驚くほど客層がガラッと変わるし、ライブの盛り上げ方もそれぞれ特徴が違う。

その中でどのアーティストにも共通していて、かつ今年を通じてすごいなと思わされたのは「生歌」の持つ魅力である。今までの僕がライブに行かなかった理由の一つは音源こそ最強説を唱えていたからだ。アーティストが何度も何度もレコーディングを重ね、ピッチ調節や音程調節されて世に出た完成品こそが揺るぎない1番であり、これを超えてくることなんてあり得ない。しかもそれを圧倒的コスパで聴けるときた。わざわざ2時間そこらのために高いお金を払って現地に赴いて、人ごみの中で曲を聴くなんて本当に意味が分からなかった。

今この時の自分を前にしたら2時間のお説教タイム確定だ。全然分かっていない。「生歌」の魅力は歌のうまさにはないと僕は思っている。もちろん歌が上手いアーティストはたくさんいるし、うまい歌を聴けるに越したことはない。でも本当にみんながうまい歌だけを聴きたのであれば、きっとアイドルの歌よりももっと本格派の歌手のもとに行っているはずだ。ではその魅力とはなんなのか。僕はやはり「熱量」だと思う。

熱量とはどういうことか。僕は普段から音楽を聴くので音源を聴く機会も多いのだが、そこに熱量(気持ち)はあまり感じられない。どことなく無機質な感じがする。それに対してライブでは音を外すこともあるし、歌詞を忘れることや間違ってやり直すことだってある。でもそれは歌に強い思いが乗っているからこそ起こることで、決して適当にやっているわけではない。その時にアーティストと同じ空間を共有している僕らはその思いをダイレクトにアーティストから受け取る。だから感動するし、信じられないほどの生きる活力をもらう。

このパワーがとにかく凄まじい。普通であれば「よし、明日から頑張ろう」で終われるはずなのだが、僕はその圧倒的なパワーにやられすぎて帰り際、そのカリスマ性と影響力の自分との差に毎度少し自己嫌悪に陥ってしまうこともしばしばある。でも最後はいつも、少しずつでいいから俺も前に進もうとしゃんとさせられる。これは音源や映像よりも絶対に現地が1番だと言い切れるポイントである。

芸能お笑いタレント業やスポーツ選手など本来人間の生活には必ずしも必要とは限らない職業の方が多くの人にとっての憧れとなり、今やなくては生活が成り立たないような職業以上に必要とされ、大きなムーブメントを生んでいる。これが良いことなのか悪いことなのかは分からないが、とりあえず今はこの3日間全力でオタ活を全うすることだけを考えている。



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