【中高生向け】がんばらないノート術 #2
前回(第1回)
授業ノートのススメ (前編)
選択肢はたくさんある。だから書こう。
最近はそもそもノートをとらない授業が多くあると思います。プリントの穴埋めをしながら進む授業や、コミニュケーション活動に多くの時間を使うする授業などですね。
GIGAスクール云々によって、1人1台タブレット(PC)を持つ時代です。授業を通して学んだ情報をまとめるのも、GoodnotesやNotabilityのような手書きメモアプリを使ったり、WordやPagesなど文書作成アプリにキーボードで入力したりと、方法も多様化しています。(ロイロノートやGoogle Workspace、Metamoji等をプラットフォームにする流派もありますね)
そのようなツールが多様化している中でも、中高生には「授業ノート作り」をおすすめします。もちろんどんなツールでも問題はありませんが、できれば紙のノートをおすすめしたいところです。
メタ的に勉強しよう
「メタ的」は自分を客観的に見て、一歩引いて冷静に考えて、くらいの意味だと思ってください。
予習→授業→復習、という流れはよくあるものですが、そのゴールは、学んだことを当たり前のことにすることです。世の中的には「暗記」を悪だとする傾向がありますよね。悲しいことに。
皆さんが日本語を無意識的に話せていたり、お腹すいたときに何か食べたりするのって、おそらく「暗記」した感覚はありませんよね。でも、「当たり前」にするってそういうことです。
予習と復習のプロセスを意識的に行うことが、その「当たり前」への近道になります。授業での活動は自分ではコントロールしづらいものなので、まずは自分でコントロールできるところ(=予習と復習)から工夫してみましょう。
授業での活動はコントロールしづらいと言っても、次のような情報の種類について知っておくことで、心の大変さが少しでも軽くなると思います。
もちろん、細かな例はもっとあると思いますが、大きくこの2つに分けられます。このことを意識しながらノートを作ることによって、予習・授業中・復習、どの段階でも頭の中が整理されてくるはずです。
筋トレやストレッチをする際、使う筋肉を意識するとより効果が期待できるように、予習段階では「誰かから or 何かから情報を受けている(インプット)のか」または「自分から情報を出そうとしている(アウトプット)のか」を区別し、授業を受けるときは「この先生は私たちのどの能力を伸ばそうとしているのか」を考えてみましょう。
予習と復習は表裏一体
ゴールは「当たり前」にすることだと書いたように、復習せずとも知識や技能が定着していればそんな楽なことはありません。ただ、そんなことってほとんどありませんよね。だから復習することを前提としたノート作りが必要になります。
予習の前に復習のことを考えてもいいんです。復習のために予習して授業で戦うんです。
次回(第3回)
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